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プロローグ
薄く暗い闇の中で地面を打ち付けるような音が響いていた。それは雨で、大粒の雨が地面を削り取っていた。
誰も外には出ていなかった。最近の雨は酸性を含んでいたのだ。
その夜、突然その雨がやんだ。すでに夜遅くでほとんどの人々が就寝していた。
しかし、夜遅くまで起きていた、藤堂 光は不審に思い玄関から顔を出した。いかしたパジャマにハーフパンツというラフな格好で出てきた。耳から垂れ下がるイヤホンはポケットの中のミュージックプレーヤーに繋がれていた。
数回顔を見渡し、不審な所を追究したがなにも出てこなかった。
藤堂はため息を漏らし、家の中に入ろうとすると首に違和感があった。手で首をさするが、何もなかった。しかし、違和感はだんだん痛みに変わってきた。締め付けられるような感触が首を襲い、しわがれ声しか出せなくなった。だんだんと意識が朦朧とし、藤堂はその場に倒れて絶命した。
奇妙なことに藤堂が絶命してから、また雨が降り出したのだった。




