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6-13

ここから、ルイーザ探検隊の反撃が始まる。


「ジュン、ウェンディ、私に考えがあるわ。ウェンディ、全員の防御力を上げる魔法って使える?」

「あるわ。任せて!」


ウェンディはすぐさま全員に防御を強化する魔法をかけた。


「ジュン、もう一度あいつにエネルギー弾を撃たせて!」

「わかった、やってみるよ。」


ジュンは拳銃でファランに攻撃を仕掛けた。その攻撃は見事に命中する。


「やっぱり、慣れた武器は違うね。」

「ば、馬鹿な…恐怖を克服しただと!?」


ファランは驚愕している。しかし、ジュンは完全に恐怖がなくなったわけではない。ただ、それを受け入れることを選んだのだ。

恐怖を感じる。それが何だ。それよりも、力があるのに何もできないほうが、よほど怖い。 彼はそう考え、恐怖を己の一部として抱きしめた。


「だが、その鉄砲じゃ俺には致命傷を与えられないようだな。」

「それはそうかもね。でも、僕たちはチャンスを見つけてみせる!」

「ほざけ!だったら、この攻撃を食らってから同じことを言えるか!?」


ファランが再びエネルギー弾を放つ構えを見せる。その瞬間、ルイーザが彼の手に矢を放った。


「な、なんだ!?」


エネルギーを集中させていた手元が爆発し、ファランは攻撃を中断させられた。


「これでエネルギー弾は封じたわ。構えた瞬間が一番の隙だと考えた結果ね。」

「流石だ、ルイーザ!ナイス判断だよ!」


ファランが悔しそうに呻き声を上げる中、ルイーザはさらに矢を放ち、今度は彼の足に命中させた。これでファランの動きの速さも封じたのだ。


「そういえば、タワーでクルールにこんなことを言ったらしいね。『レベルが全てだと思うなよ』って。そのセリフ、そのまま返すよ。」


ジュンは大型剣を構えた。


「やっぱり、こっちの方が扱いやすい。よし、思いっきりいくぞ!」


彼は剣を横に構え、バットを振るような勢いで振り回した。その剣撃はファランの腹部に直撃し、彼を隣のビルに叩きつけるほどの衝撃を生んだ。


「ば…ばかな。この俺が…負けるだと…!?」


「君は簡単に人を殺すかもしれないけど、僕はそう簡単に命を奪ったりはしないよ。それに、君たちの組織についても聞きたいことがあるからね。あとは騎士団に任せる。」


ファランが気絶して倒れ込むのを見届け、ジュンはその場にへたり込んだ。彼らはついにファランとの勝負に勝利したのだ。


座り込んだジュンはルイーザとウェンディの方を振り返り、手を上げた。


「や、やったー!ジュン、私たち本当に勝ったんだね!」

「驚いたわ…まさか、本当に勝つなんて。」

「ああ、僕もびっくりしてるよ。まさか、僕らが勝てるなんてね。」


3人は互いの健闘を称え、この勝利を心から喜び合った。

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