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じゅんけいさん。  作者: ジョウビタキ子


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絡まる


つる下ろしの作業は好きです。


乱雑に伸びたつるが綺麗に整う感じは


整理整頓をしていく感覚に似ています。


でも


一筋縄ではいかないことも良くあります。


絡まっているんです。


伸びたつる同士が


ちょっと交差しているくらいは


可愛らしいものです。


問題児は


葉とヒゲです。


葉は、幼少期に楽しんでいた


草相撲のような事がよく起こります。


大きめのクローバーでした草相撲。


一度絡まると取れないので


どちらが強いのか引っ張って楽しみました。


きゅうりの葉は引っ張ってはいけません。


いや、


面倒くさくなって引っ張る時もありますが、


葉っぱ同士が絡まっていると


なかなか外れないんです。


ここで手が空いていたら、


そりゃ〜丁寧に両手で外しますが、


右手は鋏と洗濯バサミを持っていますし、


左手はつるの上の方を支えています。


そんな時に下の方で絡まっている葉っぱさん。


一回で綺麗につる下ろしをしたいのに


一度流れを中断して葉を解かないといけません。


こう…


サクサク作業したい時には


心の中で盛大なため息が漏れます。


お次はヒゲです。


ヒゲは葉の付け根から出ています。


一枚の葉に一本のヒゲ。


15枚の葉があったら、ヒゲも15本。


ヒゲは太めの釣り糸くらいでしょうか。


ウニョウニョと好き勝手に伸びて


絡みつけそうなところがあると


器用にクルクルと巻き付きます。


これで、きゅうりがドーンと大きくなっても


ヒゲがどこかに絡まってくれているので


つるがボキリと折れたり


倒れたりするのを防いでくれます。


細い子なのに力持ちなんです。


でも…


つる下ろしの時にはとてもお邪魔です。


あちこちに絡まっているので


つるを下ろしたくても、下ろせないんです。


無理に引っ張って


ぶちぶちっとできないこともないですが


きゅうりの実に傷はできますし


1番上の弱い新芽だけ千切れてしまったこともあります。


なので


鋏である程度ヒゲをチョンチョンと切って


つる下ろしをします。


先に切っておくと


とてもスムーズに下すことができます。


たまに見落としていて


切れていないヒゲもありますが


そこは手でも切れるので


力技でブチっとヒゲだけ切ります。


そんなヒゲは


絡まれる物ならなんでも絡まっていきます。


例えば、隣のつる。


自分の本体でない別のつるに


ぐるぐるぐる〜っと巻き付いていきます。


(気付かず引っ張ったら

隣のつるが折れるのでやめて頂きたい。)


そしてヒゲ同士。


3〜4本のヒゲが結託したかのように


ぐるぐるのガチガチに巻きつきあっています。


(もう…どこがどうなっているのか分からないので

やめて頂きたい。)


最後にきゅうりの実。


イタズラでも思いついたように


きゅうりの実にぐるぐる〜っと巻きつきます。


(小さな実に巻き付かれると

除けられないし、傷もつくので、やめて頂きたい。)




つる下ろし。


好きな作業ですが


厄介なパターンも多いので


時々わーっと叫びたくなりますね。


ここに西陽も合わさると


もう


眩しくて眩しくて


つるなんて見てられません。


いつも通りつるを見上げようものなら


ピカッと西陽が目に飛び込んできて


西陽を見ないように気をつけていても


ついついまた見上げるので


またピカっとなって…


西陽と、つるの絡まりがセットになると


お家に帰りたくなります。


父もグッと険しい顔でつるを下ろしていますね。


スゥッと陽が落ちる瞬間を


心から待ち望んでいる時もある娘です。


















ありました。


ヒゲに巻き付かれたまま大きくなったきゅうりさん。


ヒゲが食い込んだまま密度を増やすので


ボンレスハムのようになっています。


ヒゲに巻き付かれた跡がくーっきり。


はい。


Cの箱行きです。



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