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じゅんけいさん。  作者: ジョウビタキ子


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31/62

トマトが…



トマトがハウスの梁の上に乗っています。



早朝。

使っていないハウスの一角で育てている

トマトの様子を見に来た娘。


入ってすぐにピクリと動きを止めてしまいました。


茎にぶら下がっているはずの

赤く熟したトマトが

娘の背より少し高い位置にある梁の上へ

ちょこんと家出をしています。



「なんで?」



思わず声が出ました。



父か母が収穫して忘れていった?

こんなところに?

…あり得ますね。

全然あり得ます。



うんうん、と犯人の目星がついたので

梁の上のトマトを回収します。



「え?」



違和感がありました。


手が濡れたんです。


掴んだトマトをパッと離して

そろりとトマトの裏側へ。



「かじられている…」



ガブリと

一口

味見をするように

かじられています。



今すぐ手を洗いたい。



そう思いながら地面に目をやると

ほぼ完食気味のトマトの残骸がありました。

どうやら

誰かが美味しく頂いたようですね。


夜も暑くなってきていたので

少しだけ入り口を開けていたんです。


よじよじと枝を登れて

甘い果物が好きな動物さん。








ハクビシンかな?








「父ー!トマトが齧られてるー!」

 と、すぐさま報告した娘。


「いや〜。それはいけない。誰かな〜?ハクビシンかな〜」


父も犯人はハクビシンだろうと思っていますね。


入り口やハウスの中を色々確認して回り、

ハウス用の網戸みたいなものを

入り口にセットしています。


母もやってきて

「もー。孫にあげようと思ってたのにー!」

とプリプリしてますね。


娘がすることはないので

とりあえず齧られたトマトを

ポイっと果樹の下へ投げ捨てました。



自然におかえり〜。



そこでふと、

黄色の果実が目に入りました。

酢の物を作るには良い味なのですが

そこまで甘くはないので毎年放置されている

謎の果実。



ばあちゃんが植えた果樹です。



「みかんと思ってたけどね〜」

 と言ってましたね。



そういって何本果樹が増えたことか…。



娘は少し考えて

その黄色い果実を全部地面に落としました。



ハクビシンなら食べるかもしれない。



興味半分で果樹から果実を落とし切った娘。





そこから毎日

黄色い果実の様子を見にいきました。


日毎に

皮だけになっていく黄色い果実。



大成功です。



トマトは無事。

ハクビシン?は

黄色い果実でお腹いっぱい。

果樹は果実がなくなったので

次の準備に入れます。



うん。

良い仕事した。







それにしても…

ちょっと見てみたかったですね。

梁の上でトマトを食べるハクビシン。


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