ビオトープ
ハウスを支える鉄の柱が
等間隔にズラララララっと並んでいます。
その柱と柱の間は
土が少し積み上がっています。
通路の横の余った土…というイメージですね。
あってもなくても困らないゾーンです。
その土のゾーンは
上からポタリポタリと水滴が落ちるので
湿っていたり
水滴が土を抉って
水が溜まっていたりします。
水分の多い土ゾーンなので
うっすら苔が生えていたり
一ミリ単位の小さな四葉の葉が密集して生えていたり
娘にとっては癒しのゾーンとなっております。
時々、黄色や薄紫の花も咲くんです。
雨蛙もいますし
土蛙もいます。
小さな虫もきっといるでしょう。
まさに天然ビオトープ。
癒しですね〜。
今日は鋏をそこら辺にポイして
水の溜まったところを眺めています。
水滴が上から落ちてきて
中で透明な丸い玉が数個
落ちてくる水滴の衝撃で
コロコロと動いているんです。
なんの卵だろう…
考えるだけでワクワクします。
鋏で一個だけすくってみようか。
蛙ではない。
蛙はこんな感じの卵じゃなかったはず。
じゃあなんの卵?
まんまる。
気になる。
仕事を忘れて見ていると
「な〜にをしているの〜?」
父が来ました。
目線は卵から外さず父に言います。
「ここに丸い卵がある。なんの卵だろ…」
こういう話、父も好きなんです。
仕事の手を止めて
横にしゃがみ込んだ父。
「ん〜〜〜?ああ〜コレか〜」
見えたようです。
父なら知っているかもしれない。
ワクワクが止まりません。
「なんの卵?」
ニッコニコして聞きました。
父もニッコニコしています。
「これはね〜」
「これは〜??」
「肥料のカス!卵ではありませ〜ん!」
「えー!!!」
「あの丸い肥料あったろ?あれよ」
丸い肥料…。
知らないよ〜。
「卵じゃないのか〜…」
こんなに綺麗な透明の丸なのに…。
「残念でした〜」
よっこいしょと立ち上がって
仕事の続きへ向かった父。
それを横目にまだ丸い玉を見続ける娘。
「卵じゃないのか〜…」
卵じゃないのは残念でしたが
今日も天然ビオトープを時々眺めています。
綺麗。




