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2ハーレム主人公

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 気づいた時にはすでに遅く、次の瞬間にはその光は四人を取り囲んだ。


「かこまれた」

「そうだな」

「善吉君! あたし匂わないよね!」

「いやいや。なんで三人ともそんなに冷静いられるの⁉」

 

 相変わらずマイペースな三人に、気にすることなく抱き着いているアメリアを見て善吉の表情は一気に青くなる。


 マズいマズい。俺。このまま死ぬのか!

 

 俺の焦りが気に障ったのか、一匹のハンターウルフがどこか憎しみのこもった唸り声を上げた。

 

 その合図に呼応した仲間たちが一斉に駆け出し、俺に向けてその尖った爪を振り抜こうとしたその時、一瞬にしてハンターウルフは吹き飛ばされ木に衝突しずり落ちる。


「旦那様には傷一つつきません。なぜならあたしがお守りしますから!」

 

 アメリアはいつの間にか剣を持っており、どやっと声を出す。


「旦那様に近づくな犬どもめ」

「そうだ。近づくな」

 

 アメリアに続いてキルラとキュンティアが一瞬にしてハンターウルフを一蹴する。


 残ったハンターウルフは瞬く間にやられていくのを見て一度動きを止めるが、それでも威嚇を続け俺達の隙が出来るのを待っていたが、三人は隙を見せない。


「さて、そろそろ終わりのようだな」

「うん。そうだね。あたしの剣の餌食になりなさーい」

「おつかれ~」

 

 それから三人はすさまじい勢いでハンターウルフを、駆逐していくのを俺は茫然としながら眺めていた。

                      ☆

 

「ええっと……これ本当に皆さんが倒したのですか?」

「もちろん。全部あたし達が倒したんだよ!」

「そうですか……。ではこちらで処理を始めますので、少しだけお待ちいただいてもよろしいですか?」

  

 アメリアが受け取っていた位置情報を示す道具を起動させてから、しばらくしてあの時会った受付さんがやって来た。

 

 受付さんは一緒に同行していた二人に指示して確認を始め、確認中も三人は時折驚きの声を漏らしながら確認している。

 

 だが、そうして驚くのも無理もないと俺は思っている。


 なぜならこんなに可憐な少女三人が、見た目からして狂暴なハンターウルフを十体以上と倒してしまったのだから。


「これで依頼も完了したし、今日は屋根のあるところで旦那様と寝ることが出来そうだね」

 嬉しそうにアメリアは右腕に抱き着くとすげぇ柔らかい感触が俺の右腕に密着する。


 ナニコレすげぇいい。


「そうだな。これで安心して寝る事が出来るな」

「キュンもあんしん」

 

 アメリアを見てレイナとキュンティアもすぐに善吉に寄り添い抱き着く。


 さらに柔らかさとフワフワが俺を包み込む。


「お、おい。ちょっと三人共」


 三人に抱き着かれて困っている善吉の姿を見て、先に計測作業を受付さんが、ニヤニヤしながら話しかけてくる。


「いやー。それにしても皆さん仲がいいですね。妬いちゃうなー。まるでハーレムを作った勇者様のようですね」

「お、お構いなく……」

 

 おそらく皮肉ではなく、本心で言ってくれているのだろうが、それを俺が知っている言葉ではハーレム主人公というのですよ。


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