マオ
「 ガスぅ?? 」
セロフィート
「 人体に無害なガスが、大地の裂け目から噴き出すと空気き気きに触ふれます。
空くう大たい気き気きに触ふれてしまった無む害がいなガスが、人じん体たいに有ゆう害がいなガスに変かわります。
大たい抵ていは無む害がいなガスが有ゆう害がいなガスに変かわる途と中ちゅうで消きえてしまうので、人じん体たいには無む害がいなガスのままです。
唯ただ、あまりにも大おおきな裂さけ目めから激はげしく噴ふき出だした無む害がいなガスが、空くう大たい気き気きに触ふれて有ゆう害がいなガスへ変かわるだけでなく、空くう大たい気き気きと混まざり合あいます。
空くう大たい気き気きと混まざり合あった有ゆう害がいなガスは黒くろ々ぐろとした禍まが々まがしいガ負ふのス障しょう気きへと変かわり、魔ま獣じゅうの形かたちを成せい型けいします。
魔ま獣じゅうの姿すがたになると、人にん間げんを襲おそう為ために人ひと里ざとへ向むかって移い動どうを始はじめます 」
マオ
「 …………何なんで魔ま獣じゅうになったら人にん間げんを襲おそうんだよ? 」
セロフィート
「 吟ぎん遊ゆう詩し人じんのワタシには分わかりません。
無む害がいなガスが発はっ生せいしている場ば所しょが、大だい地ちの下したにあります。
自し然ぜん発はっ生せいしているガ負ふのス障しょう気きですから、どうする事ことも出で来きません。
穴あなを掘ほってガ負ふのス障しょう気きの発はっ生せい源げんをどうにかする事ことも出で来きません。
穴あなを開あけてしまえば、空くう大たい気き気きが穴あなの中なかへ入はいってしまいます。
穴あなから入はいった空くう大たい気き気きに触ふれてしまえば、無む害がいなガスは忽たちまち有ゆう害がいなガスへ変かわってしまいます。
空くう大たい気き気きと混まざり合あった有ゆう害がいなガスは魔ま獣じゅうとなり──。
人じん類るんは増ふえ続つづける魔ま獣じゅうに滅ほろぼされる事ことになるでしょうね 」
マオ
「 そんな……。
じゃあ、魔ま気きが裂さけ目めから噴ふき出だして来こない様ように裂さけ目めを防ふせぐ事ことは出で来きないのか? 」
セロフィート
「 出で来きるなら既すでにしていると思おもいますけど? 」
マオ
「 そ、そだな…… 」
セロフィート
「 負ふの障しょう気きの発はっ生せい源げんをどうにかする事ことは出で来きません。
負ふの障しょう気きが裂さけ目めから噴ふき出でない様ようにも出で来きません。
魔ま獣じゅうとなる前まえの負ふの障しょう気きをどうにかする事ことも出で来きません。
ならば、魔ま獣じゅうとなった時ときにマーナを駆く使しして討とう伐ばつするしかない。
其その為ために与あたえられた力ちからがマーナなのです 」
マオ
「 …………初はじめから義ぎ務む付づけられてたって事ことかよ? 」
セロフィート
「 〈 大たい陸りくの法ほう則そく 〉も絶ぜっ対たいです。
〈 皇コウ 〉が大たい陸りくの持もち主ぬしに戻もどれば、大だい地ちの裂さけ目めは塞ふさがれ、負ふの障しょう気きが噴ふき出だす事こともなくなるでしょう。
魔ま獣じゅうの発はっ生しょう地ちも人ひと里ざとから離はなれた場ば所しょに追おいやられるでしょうし。
国こく民みん達たちは今いまよりも安あん全ぜんに暮くらせる様ようになります 」
マオ
「 そうなんだ…。
結けっ局きょくは〈 皇コウ 〉次し第だいなのか… 」
セロフィート
「 〈 皇コウ 〉が何い時つ頃ごろ長ちょう期き出しゅっ張ちょうから戻もどって来くるのか、誰だれにも分わかりません。
〈 皇コウ 〉が戻もどって来くる迄までは、自じ分ぶん達たちで魔ま獣じゅうの脅きょう威いに立たち向むかわなければ、生いき残のこる事ことは出で来きません。
〈 マナ 〉には確しっかりと責せき任にんを持もって義ぎ務むと責せき務むを果はたして頂いただきたいですね 」
マオ
「 …………そだな…。
〈 マナ 〉への皺しわ寄よせが凄すごい気きもするけど…… 」
セロフィート
「 料りょう理りが運はこばれて来きましたね。
私し語ごを慎つつしんで、美お味いしい料りょう理りをいただきましょう 」
マオ
「 そだな 」
ゼルゼリンネルとオレは胸むねの前まえで両りょう手ての指ゆびを組くんで〈 大たい神しん陸りく仰こう神しん神しんランビュサダレ 〉に食しょく前ぜんの感かん謝しゃの祈いのりを捧ささげた。
料りょう理りは美お味いしい。
毒どくさえ入はいってなければな!