♥ 領主邸 55 / 部屋 8 / 『 いいこと 』の代償 2
マオ
「 危ない雲だって事はオレだって知ってるよ!
此処から見ても黒々として見えるのって変じゃないか?
だって真下に居る訳じゃないんだし… 」
セロフィート
「 ……ふむ?
確かに多少の異様さは感じますね。
自然現象ですし、ワタシにはどうする事も出来ません 」
マオ
「 ………………。
なぁ…彼の積乱雲の下は、雨が降ってたり雷が鳴ってたりしてるのかな? 」
セロフィート
「 可能性はあります。
彼の積乱雲の下は、地理的に別の領主の領地です。
此方の領地に迄積乱雲の被害は及びません。
安心しました? 」
マオ
「 …………本当か? 」
セロフィート
「 立体的な地図で確認してみます? 」
マオ
「 …………其処迄しなくてもいいよ… 」
オレは窓を閉めて鍵を掛けた。
何か……嫌な予感がするって言うか……胸騒ぎがするって言うか…………良くない事が起こらなければいいんだけどな……。
セロフィート
「 マオ…ワタシが居ます。
そんな顔しないでください 」
オレの表情が余程酷かったのか、セロが心配してくれた。
しゃがんだセロはオレを優しく抱きしめてくれた。
セロに抱きしめてもらうと安心する。
胸の中にある不完全燃焼のまま残っているモヤモヤが消えてしまうぐらいに。
セロはオレを安心させる為に、オレの唇を塞ぐ。
セロの柔らかい唇がオレの唇に重なったんだ。
セロフィート
「 ──落ち着きました? 」
マオ
「 …………何で何時も突然なんだよ…(////)」
セロフィート
「 ふふふ…。
マオの反応が可笑しくて♪ 」
マオ
「 ──馬鹿っ!(////)
もう、さっさと食堂に行こう!
ゼルが待ちくたびれてるかも知れないしな! 」
セロフィート
「 はいはい♪ 」
立ち上がったセロは、オレの右手を掴んで引っぱる。
部屋のドアは既に開いていた。
セロと一緒にドアを出て、部屋を後にした。




