──*──*──*── 滞在10日目
──*──*──*── 部屋
セロと初めて夜の散歩をした日から早、4日が経っていた。
領主邸に滞在してから6日目迄は天気が良かったんだけど、7日目に日付が変わってから3時間後ぐらいから雨が降り出した。
其から4日間、雨は止む事なく、ずっと雨は降り続けている。
そんなに強い雨じゃないんだけど、雨が続くと気が滅入っちゃうんだよなぁ……。
オレはベッドの上でゴロゴロしている。
ゼルは部屋に居ない。
毒殺され様が暗殺され様が関係無い身体になった事が余程嬉しいのか、未だにハッチャケている。
領主邸の中を自由気儘,好き勝手に歩き回って、執事や侍女と積極的に歩み寄って、仲良くなりまくっているみたいだ。
元気なのは良い事だよな。
因みにセロは部屋に居て、テーブルの上に色違いの麻袋巾着を幾つか出して何かをしている。
何をしてるんだろうな〜〜〜??
マオ
「 セロ、さっきから何をしてるんだ? 」
セロフィート
「 完成した薬を並べてます 」
マオ
「 薬ぃ??
……あぁ、そう言えば解毒剤以外の薬を作ってるとか言ってたっけ??
どんな薬が完成したんだ? 」
セロフィート
「 気になります? 」
マオ
「 そりゃ気になるよ!
セロが作った薬だからな! 」
セロフィート
「 ──多種多様な雑草の根を掛け合わせ、作り上げた雑草根を使い、体力を全回復させる生命薬を作りました 」
マオ
「 雑草の根を掛け合わせて作ったぁ??
──雑草?!
えっ……雑草って道端に生えてる様な雑草?? 」
セロフィート
「 当たり前です。
生命力の強い雑草の根は利用出来ますし 」
マオ
「 雑草で体力を全回復させる生命薬を作ったなんて…信じられないよ…… 」
セロフィート
「 おや、マオはワタシを疑います? 」
マオ
「 …………本当なんだ…。
抑、どうやって作ったんだよ? 」
セロフィート
「 雑草根で作れる生命薬は、雑草根の大きさで変わります。
完成品の雑草根を必要な分だけ〈 テフの源みなもと 〉で構こう成せいします。
専せん用ようの魔ま法ほうマジカル陣じんサークルの中ちゅう央おうに雑ざっ草そう根こんを置おき、〈 テ原げん質しつフの源みなもと 〉と合あわせるだけで、生せい命めい薬やくが出で来きます。
魔ま法ほうマジカル陣じんサークルの中ちゅう央おうに生せい命めい薬やくと専せん用ようの袋ふくろを置おいて、魔ま法ほうマジカル陣じんサークルを発はつ動どうさせれば、生せい命めい薬やくを袋ふくろへ入いれる手て間まも省はぶけます 」
マオ
「 …………そうだよな。
簡かん単たんに作つくれちゃうんだったな…。
完かん成せいしたのは生せい命めい薬やくだけなのか? 」
セロフィート
「 多た種しゅ多た様ような苔こけで作つくった気き付つけ薬やくもあります。
毒どく以い外がいのあらゆる状じょう態たい異い常じょうを回かい復ふくさせる薬くすりです。
毒どくには効きかないので万ばん能のう薬やくではないです 」
マオ
「 今こん度どは苔こけかよ?!
雑ざっ草そうだったり苔こけだったり……、変かわったのを使つかって薬くすりを作つくったんだな。
毒どく花ばなと毒どく草そうを混まぜて解げ毒どく剤ざいも作つくっちゃうし……。
何なんで安あん全ぜんな薬やく草そうハーブを使つかって作つくらなかったんだよ? 」
セロフィート
「 安あん全ぜんな薬やく草そうハーブを使つかって作つくた薬くすりなんて何ど処こにでもあります。
珍めずらしくないですし、面おも白しろくないでしょう? 」
マオ
「 そですか… 」
セロフィート
「 意い外がいな物ものから作つくり出だす行こう程ていが楽たのしいです 」
…………凄すごいんだよなぁ…。
きっと、もんの凄すごい薬くすりを作つくっちゃったんだよなぁ…。
雑ざっ草そう根こんとか苔こけじゃなかったら、何なんの違い和わ感かんなく使つかえそうなんだけどなぁ……。
………セロは変かわり物ものを使つかい過すぎるんだよ…!!
セロフィート
「 マオ、どうしました? 」
マオ
「 気き付つけ薬やくの作つくり方かたも生せい命めい薬やくと似にてるのかな──って思おもって? 」