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霧の勇者は業が深い  作者: 彼岸花@
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モンスター3

◆◆◆モンスター3◆◆◆

「でかいわね…。」


「でかいな。」


「鑑定結果はどう?」


「えっと、防御が30万で他が2万くらい、MPは10万くらいでHPが、3億あるわね。」


「これ、ヴリトラでも勝てるんじゃないか?」


「そうね、Lvが1000もあるから一発づつ攻撃させてもらいましょう。」


(私にお任せください、あのようなもの、一捻りにして見せましょう!)


「いや、お前が強いのはもうわかったから、ベルゼブブの強さを確認しておきたい。」


(さ、さようでございますか。確認するまでもないと思いますが…。)


「まぁ、名前的に強いんだろうけど、どうやって戦うのか見ておきたいしね。どうせこれが終わったらスタンピードを起こしたダンジョンを潰して回るんだ。その時頑張ってくれよ。」


ヴリトラは移動に便利だが、戦力にもなる。単独で飛行した方が俺たちに気を使わなくてもいいから早く移動できるし、強くない迷宮なら攻略できるだろう。遊ばせておくのはもったいない。


「とりあえず、ベルゼブブを呼んでおくか。」


(お呼びでしょうか?)


このベルゼブブ、メスだ…。


「俺たちが、経験値目的のために一発攻撃した後、あいつを倒してもらいたい。」


(わかりました、やってみましょう。)


「よし、じゃぁ、遠距離攻撃がない人から攻撃しようか。」


「おっけー。行ってくるぜッ!」


(経験値たくさんもらえたらいいなぁ。)


なぜ飛び降りる。高度下がるのを待とうよ。


(こっちの方が早いよ?)


いや、うーん、まぁいいか。ケガするなよ?


(うん。わかった!)




―夏海ちゃんの槍が刺さり、ミレイの体当たりが決まった。


「さすがにHPが3億もあるだけあって倒しきれないようだな。2人が離脱したから攻撃しよう。」


俺は攻撃してもLv上がらないからしないけどね。


―マロニカちゃんが投げた槍が爆散し、壁が刺さり、魔王様のビームが貫き、鎖鎌が切り裂いた。


「ヴリトラも一応攻撃しておいたら?」


(お心遣いに感謝致します。ですが、そのような気遣いは無用です。強さとは、己の実力で得てこそですから。)


「そうか。じゃぁ、ベルゼブブ、頼むよ。」


(はい、見ててくださいね。)




「亀のやつ、威嚇しておるな。さすがに痛かったのじゃろう。」


―ベルゼブブから、闇ビームが同時に複数放たれた。


「おぉ、13門とは、いかにもボスっぽいのじゃ。」


―亀がブレスで対抗するが、闇ビームの方が強かったようだ。


「魔法陣が出てきたのじゃ。何をするつもりかや?」


10体くらいのデュラハンっぽいのが召喚された。ボス特有の取り巻きだろうか?


―デュラハンっぽいのが亀に一斉に群がり攻撃を加えた。


それにしても、テイムされた魔物が召喚を使うのはありなんだなぁ。


「完全に一方的じゃのう。亀よ、もっと頑張るのじゃ。」


「まぁまぁ、自分の陣営が強いのはいいことじゃないですか。」


「レイドボスのくせに、もう1/4も削られているのじゃ、情けない。」


「ベルゼブブって、物理攻撃もするんだなぁ。」


闇の剣を呼び出して亀を攻撃し始めたのだ。直接手には持たず、浮遊か何かで操作して攻撃している。


「コバエが出てきたのじゃ。」


―コバエが一斉に魔法で亀を攻撃し始めた。


「もはや時間の問題じゃな。」


やられる前にブレスを乱射したり、HPが回復し始めたりしたが、功を奏せず、亀は倒された。


「復活したりしないよね?」


「さっさとインベントリに入れてみればいいんじゃない?」


「夏海ちゃーん!インベントリに入れてしまってくれないかー?!」


「いいぜーッ!!」


難なくしまえたようだ。


「Sランククエストといえども、大したことなかったな。実はSSSランクとかでもあるのか?」


「強さが不明だっただけじゃない?一応あるけど。」


「Aにしておいて失敗しましたじゃ困るからとか?っていうかあるのか。」


「Sはだいたいが勇者用なのよ。レイドボスは対集団用の攻撃を持っているから、相当強い人じゃないと対応が難しいわ。」


「戦車野郎もっと頑張れよ…。」


「あの人はダメね。働いたら負けかなって本気で言ってたわ。」


「でも、武器とかは出しているよね?働いてはいるんじゃない?」


「ベッドに横になった状態で自動で装備が補充される武器庫を庭にポンと出してそれっきりね。スタンピードの対応に出ていたのも驚いたくらいよ。まぁ、野次馬しに行っただけだったみたいだったけど。」


「ガチニートだ…。」


「よっし、これで討伐終了だよな?ダンジョンいこーぜッ!」


「ああ、そうするか。」



~安心と信頼の害虫駆除セキュリティ~

「おぬしよ、今度はいいものを買ったのじゃ!」


「何を買われたのですか?」


「対害虫浮遊型自動迎撃光学機インセクトスレイヤーじゃ!」


「なんか魔王様の必殺技よりも派手な名前がついてる…。」


「害虫を探知して自動で抹殺してくれる優れものじゃ!レーザーで塵にするから退治後の後始末すら不要なのじゃ!」


「エネルギーはどうなっているんです?」


「魔力を込めれば動くから、チュートリアでも使えるのじゃ。」


「へぇ、凄いですね。俺も買えますか?」


「買えるのじゃが、人間についている虫やダニも駆除して回るからやめた方がいいのじゃ。服は穴だらけになるし、レーザー照射中に動くとレーザーに焼かれる危険もあるのじゃ。」


「それ、神界でも危ないのでは?」


「神界では基本的に虫はいないから大丈夫じゃ。時々購入した物や来訪者に付着しているからいないわけではないのじゃがのう。」


「俺がそこに行った時に一緒について行ってしまった虫が繁殖してたりしませんよね?」


「たくさんいたようじゃのう。インセクトキラーが結構頑張っていたのじゃが、もういなくなったみたいじゃから大丈夫じゃ。」


「そ、そうですか。」


やっぱり、今の俺にも何か小さい虫とかがたくさんついているってことだよね。

嫌だなぁ…。害虫駆除の霧か魔法でも開発するか…。


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