モンスター2
◆◆◆モンスター2◆◆◆
「そう、ついにアレを倒しに行くのね。」
翌朝、双子が宿まで来てくれたので、依頼の事を話した。
「作戦は、遠くから鑑定してからゆっくり考えればいいと思うけどどうかな?」
「いいんじゃないからしら?ついに私の鑑定の出番が来たのね!」
「特に役に立つ物なんてなさそうだし、適当に荷物まとめて行くとしますか。」
荷物を纏めるのも、適当にインベントリに放り込むだけなので楽なものだ。
「フッフッフ、我が伝説はここから始まるのだ…!!」
「そうだ、暗黒龍を2体、この町の護衛に置いていくことにしたんだった。対処できる程度のスタンピードだったとはいえ、ノーガードっていうのは良くないからね。」
「さっそく我が刻印を刻んでやろう。暗黒龍よ、古の契約に従い、現れ出でよ!!」
もちろん呼び出すのは俺だ。
「うむ、見事な忠誠だ。しっかりと守るんだぞ。」
(俺は人間ごときには負けないぜ!あ、主は別ですので御安心を。)
(うおおおお!肉食いてえ!!)
「肉か、ウォリウのならたくさんあるが食うか?」
適当にゴロゴロと出してみた。欲しければ食べるだろう。
(ヒャッハーー!肉だーーー!)
(も、申し訳ございません!後でしっかりと言い聞かせておきますんで!)
(うめえ…召喚されて良かった……。)
「ダンジョンに召喚したのは俺ではないんだが。適当に徘徊しているヤツつまみ食いとかしなかったのか?」
(おそらく、竜界のあまり豊じゃない所にいたんじゃないですかね。思うがままに食べつくすと竜以外絶滅してしまうから下位の者は規制が厳しいんですよ。ドラゴンの端くれではある以上、食べなくても何とかなっちまいますし。)
「竜も大変なんだな…。」
「できた!これでお前たちも我が配下として励むのだぞ!」
「じゃぁ、この町の護衛を頼む。交代で魔物でも狩りに行ってくれればいいから。何か襲撃でもあったら対応してくれ。」
(心得ました。)
ダークドラゴンはウォリウを食べていて聞いてないようだ。
「そうだ、参考程度に鑑定しておきましょう。…スキルが多くて面倒ね。大体のステータスだけわかれば十分でしょう?」
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ダークドラゴン Lv6 EXP0 ダークドラゴン 男性 クラス:村人 HP12万+3万 MP10万+3万 攻4万+6千 守4万+千 魔5万+6千 護4万+6千 速23
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漆黒竜ロプス Lv6 EXP0 漆黒竜 男性 クラス:村人 HP111万+3万 MP181万+3万 攻58万+6千 守42万+6千 魔67万+6千 護38万+6千 速43
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「さすがドラゴンは強いのじゃ!」
「わ、我ほどではないがなかなかやるようだな。」
強化は一瞬しかやってない。魔物は忠誠が下がることもあるし、どこかの勇者のチートスキルでテイムを上書きされる可能性があるからだ。しかも、英雄級に上げれば復活ができるようになるらしいので、倒されたら後追いで英雄級に上げよう。いや、200以上SPが残ってたから上げてしまうか…?
「結構ステータスが高いんですね。この様子だと、身体強化が達人級だと心もとないと感じる時が来るかもしれません。場合によっては識別が必要になるかもしれませんし、SPの利用は保留しておいた方がいいですよ。」
「それもそうか。後追いで間に合うのだから焦ることでもなかったな。」
もしかしかして、声に出てたのかなぁ。
「こんなのがダンジョンから出てきてたら速攻で町が落ちてたわね。」
「それは、あそこのダンジョンマスターが他のダンジョンに助けてもらっただけなんだよね。将太さんの霧でまとめて倒れてくれたから大丈夫だよ。」
「そ、そうなの。」
「他に協力しているダンジョンマスターがいたら町が危なくなるがのう。」
「そういう時のためにドラゴンを置いていくんだよ。よし、じゃぁ行こうか。」
移動はやっぱりヴリトラだね。
「そういえば、魔石とかってあるのか?」
「ありますよ。宝石に混ざって売れてませんでしたか?」
「いや、俺そういうの買わないし。」
「人間も魔化すると心臓が魔石に変わるらしいですよ。壊されたら危険なので気をつけてくださいね。」
「もしかして、コアを壊されたら死ぬパターン?」
「一応HPで補修されるらしいのですがダメージが大きくなりやすいので、試してみるというのも怖いですね。」
「ま、まぁ、元から心臓は生物の弱点だしね。攻撃されないように気を付けよう…。」
「何か魔石を使う予定があるのですか?」
「ゴーレムとか作れないかなぁと思って。」
「それには魔法陣のスキルか勉強が必要そうですね。」
「なるほど、いつか、魔法学園とかに通ってみるのも楽しいかもしれないな。」
「フッ、魔力測定用水晶を壊すのだな?我が天地を揺るがす魔力であれば、その程度は容易…!!すべて我に任せよ!」
「ええ、魔王様。時が来れば魔王様の偉大なる力を見せつけてやりましょう。」
「今日は風が騒がしい、我が門出を祝福しているかのようだ…!!」
「急ごう、この祝福が鎮まる前に。」
これを聞いたヴリトラが本当に速度を上げてしまった。
魔王様にしがみつくのに必死で撤回する余裕もなかった。
あいつ絶対わかっててやってるけど怒るに怒れない…。
~調べてもらった装備に生えたスキル~
っていうか、調べるまでもなくステータスに載っていた。
手跳躍 泳ぐ 薄める 拝む 押さえる
足健脚発動 水中呼吸発動 サバイバル術 帰る
鎧身代わり発動 女体化発動 保温発動 香る
全部達人級になっていた。ミスリル装備の限界到達点だそうだ。




