第四話:授業
一時間目に陽子の流暢な英語を聞き、二時間目に咲の夢心地な古文を聞き、そして三時間目は……
「瀬野龍二っ! お前は転校初日から居眠りか!!」
担任の大原が怒鳴り声をあげる数学になる。それに大あくびしながら龍二は言い訳した。
「だってよ〜大原ちゃん。俺は昨日徹夜の任務でさ」
「バカモンっ! バスターなら一日ぐらい徹夜できる体質だろう! 言い訳になるか!」
それに周りのメンバーは頷く。体力自体が異常なことなど、長年バスタークラスの担任をやっていれば嫌でも分かるのである。
「ちぇっ! 翔と大地がこういう日に任務とは……」
赤点仲間の二人の名前を出すが、数学に限ってのみ違うことがある。
「翔は数学だけ得意だぞ」
「だよな。意外だが」
これまたクラスの面々は頷く。
「静かに! とにかくここは期末範囲だ。TEAMには篠原も時枝もいる。早目に今まで学習した内容を聞いておけよ。では次の問題を山岡」
「はい」
優奈は前に出て問題を解き始める。そうこうしているうちに、あっという間に数学の授業は終わるのだった。
そして昼休憩……
「全くお前は! 中学の時から本当に何も変わってねぇな」
弁当にありつきながら快は龍二に文句をたれるが、
「そう怒るな。お前とは頭の出来もちがうしな」
反省など全くなく、龍二はカラカラ笑う。
「はぁ……、お前が「影」によく配属されたと思うよ。うちのエリート部隊だってのに」
快は少し声を落としていった。「影」はその名のとおりの部隊なのだから……
「まっ、実力実力! それより修は一緒に飯喰わねぇのか?」
今ここにいるのは快、白真、龍二で修はいなかった。
「修ちゃんは陽子と飯食ってるんじゃない?」
白真の答えにクラス中が三人の方を向いた。




