52話
暫しの休憩後。
三日月に美しく輝きを放つ。星々は、鮮やかに光る。雲一つない夜空。
その日の被害報告を受け作戦会議用のテントで俺以外居なくなると急に力が抜ける。
「はぁー。思った以上に被害が少なくて良かった。」
少しの安堵する。初めての初陣。・・・あれ。俺、指揮してなくね。単騎で突っ込んだだけじゃん。・・・軍師の才能ねぇわ。
「ルクス様は、こちらですか?」
とリアがテントの外で声をかけてきた。「はーい。居ますよ」と返事をするとリアとレオが入ってきた。
「ん?リアさんとレオ。どうかしました?」
「いえ。私は、お休みにならないルクス様に睡眠薬を飲ませて眠らせに来ました。」
リアは、満面の笑みで何、犯罪予告してるの怖いよ。隣にいるレオも若干引いてるじゃん。
「・・・リアさん。あとでちゃんと寝ますから睡眠薬は、やめてください。」
じっーと怪しむ目で俺を見る。
「ちゃんと寝ますからそんな目で見ないでください。」
「わかりました。レオの話を聞いたら寝てくださいね。外で待っていますから」
ため息をつきながらテントを出ていくリアに手を振って見届けレオに目線を向ける。
「ところで。レオ。どうされました。」
見るから不安そうにしていた。
「・・・ルクス様。胸騒ぎがするんです。嫌な予感というか。何とも言えない不安があるんです。」
「んー。」
ロイドが勇者の力にまだ、目覚めないか。それともロイドがこの街にいないのか。探したいがおそらく今、あって仕舞えばロイドは、勇者の力に目覚めない可能性が大きい。どうしようもないな。
んー。不安を無くせるアイテムは、なんか無いかなぁ。あ、いいのあったわ。使い道が限られるけど剣好きなレオならこれ気にいるだろう。・・・ゴブリンが人に化けて侵入するって事ないだろけど。
俺は、椅子から立ち上がり亜空間収納から真っ赤に輝く剣を取り出しレオに渡す。
「ルクス様。これは?」
「それは、宝具『真鏡剣』。まぁ読みは、そのままなんだけど。この宝具は、火力はない代わりに化けているモノの真の姿に戻せる剣だ。まぁ、刀身に映った相手限定だけどね。・・・お守りには、なるだろ?」
レオは、鞘から剣を抜き、鏡のような刀身にレオの顔が映る。
「真鏡剣ですか。火力がないって事ですが切れるんですか?」
「切れ味はあるにはあるけど、あんまり良くないな。」
「ほんとお守りですね。」
「そうそう。お守りよ。まぁ。怪しい奴が居たら使ってくれ。」
「はい」
俺はテントの明かりを消してテントをあとにした。




