131話
クロエに蹴り飛ばされたことによって地面から脱出することが出来たが顔面着地してしまった。
上半身を起こし顔についた土を払いながら立ち上がり落としてしまった月影を拾ってクロエの元へと歩き始める。
「無事だったようだな」
「ええ、おかげさまで」
満面の笑みのクロエに怒りを覚えながらも心を落ち着かせて静かに上段斬りの構えをする。
くすっと笑いながらクロエは一瞬にして懐に潜り込ませ顎を狙ったロケットのような頭突きが飛んできた。
顎を引いて回避したが鼻先を掠る。
避けられたクロエはそのまま、5メートルの垂直跳びをして落下の勢いを乗せた飛び蹴り。
飛び蹴りするクロエに向けてアイスニードルを放つ。クロエの足に直撃した瞬間、アイスニードルは見るも無惨に砕け散る。だが、クロエの速度が落ちたことによって回避に成功する。
「よし、防御には、使えるな」
待てよ、氷塊を壁のようにすればより防御できるのでは、ないか。よし、やってみるか。
地面に着地したクロエは、俺の胴体に向けて飛んでくる。
氷塊の壁を生成してクロエのロケット頭突きを防ぐ。クロエのロケット頭突きの威力は凄まじく壁全体に亀裂が入る。
「う、嘘でしょ?」
「何ビビってるんだ!」
氷塊の壁を蹴り破るクロエの不気味な笑顔に恐怖を覚え至近距離からのアイスニードルを連射してしまった。
だがクロエには、一発も当たらず、アイスニードルを悠々と蹴り飛ばしていた。
「え、ま、マジ?」
「なに、驚いているんだ」
クロエは回転蹴りの構えを空中で行っていた。一歩下がろうとした時は遅かった。胴体にクロエの回転蹴りが命中して吹き飛ばされた。




