恐竜くん
恐竜。それは、男なら誰もが1度は夢中になる生き物だ。
夢中になる理由、それはあの大きさ。かっこよさ。古代へのロマン。数えればキリがないほどだ!
俺、"恐竜 和希"はそんな全てが詰まっていると言っても過言ではない恐竜が大好きな高校2年生だ!
「おい!そこで何をしている!」
「…」
全く、口うるさい警察だ。今俺は忙しいんだ。
俺にかまうな、先に行け。
「聞こえてるだろ?危ないから降りてきなさい!学校に連絡するぞ!」
「そ、それだけは!今度何かやったら停学にされるんですよぉ!」
くっ、学校を使うとは汚い連中だ。
え?停学寸前まで迫られるようなことをする俺が悪いだって?いやいや、俺はただ古代の地層がむき出しになっている崖に全身を密着させることで、少しでも恐竜達の気持ちを分かろうとしているだけ!
町の人だってそろそろ慣れろよ。ここ数年間毎日やってるんだぞ!だいたい、
ガコッ
「あっ」
足元が崩れてしまった。やばい!
俺がいるのはとんでもねぇ高さの崖だ。このままだと俺、死んじまうぅぅぅぅぅ!!!
和希は目の前が真っ暗になった。
少しずつ書きます