表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣と厨房。二人の成り上がり。  作者: 岩戸 勇太
ラディンの場合 6
PR
58/115

ラディンの場合 31

 ラディンは、シャムロックの攻撃が、どんどん短調になっていくのに嫌気がさしてきた。

『その上、ヤバい場所ばかりを狙ってくるし……』

 シャムロックは、完全にラディンに殺意を持っている。だが、それに殺されてやるようなマネもできないラディン。

『早く……なんかいい感じの攻撃をして来い……』

 心の中でそう思うラディンだが、シャムロックの攻撃の速さと鋭さはどんどん増していくばかり。

「待ってください!」

 そこに声がかけられる。ラディンはその声がした方に向けて振り向いた。

 アディセが、周囲の見物人達を割ってラディン達の前に進み出てきたのだ。

「この決闘には不正が行われています!」

 一斉に、周囲の視線がアディセに集まる。

「私は、騎士ラディン様の食事に下剤を盛りました!」

 そう、アディセが言うと、周囲の視線が、ラディンに集まっていく。

 タイミングが悪く、その瞬間に腹が鳴った。

「こ……これはただの胃腸風邪で……」

 なんとかしてゴマかそうとするラディン。とうのシャムロックは、ラディンよりさらに声を大きくして言う。

「そうだ! 言いがかりは止してもらおう! 下賤な使用人風情が、そんな妄言で、私の事を陥れようなどと!」

「下賤な使用人だけではない! 私も証人だ!」

 さらに人垣の中からレクステまでも飛び出してきた。

「私が証人だ! 士爵レディッツの娘、レクステ!」

 そう大声で叫ぶ。周囲の者に聞こえるように。

 シャムロックの事を見る者、そして、レクステの事を見る者、この場にいる者は、そのどちらかに、視線が集中していた。

「私は魔導師の知り合いがいる。調べれば、騎士ラディンの血液から、薬の成分が検出される事だろう!」

『ヤバい……血を検査などされたら、言い訳ができなくなる』そう思い、ラディンは人垣をかき分けてその場から逃げ出した。

「待て! 騎士ラディン! どうして逃げる!」

 レクステがそう言い、ラディンの事を追っていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ