世界が変わる日
世界に変革の時は突然訪れた
西暦21XX年6月6日、空には世界中のどこからでも見える巨大なオーロラ現れてから、世界中の電気エネルギーが一斉に使用不可能になると同時に、いくつもの流れ星が絶えず観測された。
その流れ星の中でも強く輝くいくつかの流れ星が地表にまで到達する現象が世界中の至るところで観測された。各国の人達が隕石が落ちたと思って近寄った落下場所で見たものは、現代の科学では到底解明できない現象が起こっている様子だった。
仮に隕石が地表に衝突したにしてはクレーターも出来ず周りの木や草でさえ倒れていなかったが、確実に今までなかったはずのモノがある事だけはその場にいた誰もが理解できた。
それは、明らかに地球とは異なる世界が見える直径2mほどの球体で、後に分かった事だが異空間へとつながっているダンジョンゲートが発見された瞬間だった。
【ダンジョンゲート発見から1年後】
未だに地表では原因不明のまま電子製品は使用できなくなっており、世界改変前の生活水準には戻れていない。しかし、ダンジョンゲートから調査・帰還した政府の軍人によって魔石と名称した異世界産の資源が採取され活用されるようになったことで、世界は徐々に以前の生活を取り戻しつつあった。
【ダンジョンゲート発見から2年後】
ダンジョンが認知されてから2年。各国による様々な法整備が施行されてからは、ダンジョン関連の職業で政府直轄の探索者(資源採取を含む)が新たに増えたり、新たな魔石やダンジョン産資源での製品開発が行われていくことで、ある分野に至っては世界改変前よりも発展するほど世界は変わっていった。
【ダンジョンゲート発見から3年後】
空からのダンジョンになる流れ星(名称:blessing star)により年々増えていくダンジョンゲートにより、様々な恩恵がもたらされる一方で、放置されたダンジョンゲートによる弊害が徐々にあらわとなっていった。
それは、放置されたダンジョンゲートによる浸食だった。
ある砂漠の一画に一年ほど前に新たに誕生したダンジョンゲートは、ダンジョンが誕生してから一度も調査すらされず放置されていた。その国の政府はダンジョンが出来たであろう事は予想していたが、様々な理由により調査の機会は失われていた。世界改変当時に戦争中だった事や、その場所が核の威力実験場であったこと、さらに既存の交通手段が失われていたことで政府は危険を冒してまで調べることはしなかった。
砂漠のダンジョン誕生から約一年経過したとき、それは起こった。
ダンジョンゲートの境界が徐々に歪んでいくと、周囲の砂や生物、瓦礫・核廃棄物などが吸い寄せられるようにダンジョンゲートに取り込まれていき、ある一定の量を取り込み終わった後には円形に抉られたような跡が残った。
その後、ダンジョンゲートが徐々に大きくなって元の大きさ(直径5mの球体)から倍の大きさまで大きくなると、風船が限界まで膨らみ割れた時のように弾けると様々な大きさの黒い光が辺りに散らばった。
散った光は地表に当たると意思を持つように動き出した。それは、サンドゴーレムやストーンゴーレムと呼称されている異世界生物や周囲を汚染し続ける新種生命体へと次々と変わっていった。
大きくなり弾けたダンジョンゲートは元の大きさと位置に戻って、円形に抉られた跡地の空中に浮かんでいた。
【数か月後】
地球の地表で生まれた生物は自身と同じ物質を取り込み増え続けた結果。民間人からの報告を受けて政府が状況を把握し始めた時には、砂漠から街へと頻繁に表れるようになり広大な砂漠で増え続ける生物を根絶させることは不可能な事態へとなっていた。
【最初のダンジョンブレイクから2年】
ダンジョンの恩恵と危険性を把握してから、各国はより一層ダンジョンを探索する人数を確保する為に一般人からも探索者となれるように法改正がなされた。
数年が経ち、探索者は一般的な常識となり魔石を使った記録装置と魔石回線の普及で、探索の様子を配信したりするような身近なものへとなっていった。
【ダンジョンゲート発見から十数年後】
世界は様々な事件や問題が起こってきたが、人類はその都度適応しながら生きながらえて新たな技術と共に発展しようとしていた。
ダンジョンゲートの究明や世界に増え続けるダンジョンゲートを消す方法が見つからないという問題を抱えながら・・・
読んでくださりありがとうございます。




