キャラ紹介(N級騒乱後)
キャラ紹介
N級騒乱以降の主要なキャラのキャラ紹介です。
主にキャラ設定のみの紹介となります。
クロウ(黒川宗谷)
本作主人公のS級探索者。二つ名は『殲滅の魔法師』
産まれたばかりの頃にダンジョンへと捨てられたのだが、持ち前の魔素適応能力とフェンリルに拾われたことで間一髪のところで生き続けることができた。
その後、フェンリルであるマーサと兄であるフィンと姉であるリルによって育てられていたのだが十歳のころに離れ、それ以降は一人でダンジョン内にて生きていた。
その後およそ十五歳の頃に子供の目撃証言があるということで探索に来ていた当時S級探索者であり、現在ギルマスの五月雨五郎に捕獲され、地上へと連れていかれる。その後もろもろの検査の後に捕獲した五郎がそのまま保護者となって地上で生活することとなった。
当初は探索者にせず、人間社会になじませるために一緒に暮らしていたのだが、クロウが勝手にもともといたダンジョンへと帰ってしまうのでそれを諦め、探索者となって様々な常識を教え込むことにした。
そのおかげで大分人間社会になじめたのだが、クロウ自身家族であるマーサたちの捜索を続けたかったのもあって学校などには行かずに探索者の活動のみをしていた。
探索者となったクロウは格闘戦をメインに戦っており、その実力は五郎に拾われた直後であってもA級探索者の上澄みと同等の実力を有していたのだが、探索を続けていくうちに多数の魔物との戦いが面倒になり、まとめて倒す術として魔術を学び始める。もともとの魔素適応能力の高さに加え、ダンジョン内で育ったがゆえに超高魔力、それらを制御していたことによる高い魔力制御能力によって数多の魔術や魔法陣を覚え、そこから無数のオリジナルの魔法陣を生み出し、それによって無数の手札を有することができた。
魔力量はとてつもなく、通常の状態で最大まで引き出そうとしても全体の数%程度しか放出できず、それらを完全開放するために意図的に引き起こした魔力暴走、魔力解放状態を編み出した。常人では数秒程度で尽きる魔力暴走を自らの意図で引き出し、一時間程度無尽蔵に魔力を使うことができる。
桜乃みらい
クロウが推している配信者。
以前発生した魔窟暴走に巻き込まれ、その時クロウこと黒川宗谷に助けられた。
目の前で母親が死にかけ、その時に何もできなかった無力さを悔いて探索者になる事を決め、クロウに相談して探索者の道を歩み始めた。
その時はクロウがS級探索者である黒川宗谷だということを知らず、彼を頼ることで探索者ギルドのギルマスと会うことになり、そのまま探索者ギルドの公式配信探索者となった。
その時に探索者ギルドが所有し、クロウ名義で借りられている探索者専用のタワマンへと引っ越し、クロウの家に居候しているシェルフとコンビを組んで探索者デビューする事となった。
その後公式配信にて探索者となるための試験を受けたのだが、その卒業試験にてN級魔物と遭遇してしまい、事件に巻き込まれてしまう。
その後、正体が判明したクロウこと黒川宗谷の制御役としてギルマスの指示で激戦についていく事になってしまった。
戦い方はクロウから渡された二丁の魔銃を使った遠中距離。魔銃自体はFランクであるみらいに見合った物であるが、その銃に使われている魔弾は最高品質の物。そこにクロウが魔力を充填しているのでよっぽどの事じゃない限りは魔力切れを起こすことはない。
仮に魔弾の魔力が尽きたとしても自らの魔力を使うことで戦闘は継続可能。
当初はシェルフとのコンビの予定だったが、現在はクロウの姉であるリルと弟であるエメルが従魔として共に行動している。
シェルフ
クロウと一緒に住んでいる居候。
もともとは一年ほど前にクロウがダンジョン内でボロボロの状態で見つけ、拾った少女であり、その正体は風の精霊。なぜダンジョンにいたのか、なぜボロボロだったのかはまだ明かされていない。
精霊という人ならざる存在ではあるが、脅威はないと判断され、監視を兼ねてクロウが面倒みることとなった。
今回みらいが探索者になるということで、みらいのサポートと共に、監視の次の段階ということで精霊の力を抑えた状態で探索者になるように指示した。
精霊の力を使わない状態での実力はC級の上位者かB級探索者程度、解放すればA級にも届くほどだ。
メイン武器は双剣で素早い動きで相手を翻弄しつつ斬撃で相手へ無数の攻撃をあたえる。みらいとのコンビでの戦い方としては、回避型のタンクとして活躍している。
性格は穏やかながらもお茶目。自らの複雑な立ち位置を理解している故にあまりでしゃばるようなことはしないが、みらいを応援しているクロウの事を住み始めてから見ていたので、時々クロウとみらいのためにおせっかいを仕掛けたりしている。
天谷詩織
みらいとシェルフの探索者試験の監督者となったB級探索者。
探索者試験をする際の監督者として二人の前に現れ、卒業試験となるダンジョン探索時に同行していたのだが、その結果N級騒乱に巻き込まれてしまう。
クロウがフェンリル関連でN級騒乱に関わり、そのクロウが無茶をしないためにみらい達を連れていくようにギルマスからの指令がおり、まだF級である二人のフォローをするために同行を依頼された。
武器は刀がメインで鋭く早い太刀筋によって相手を一刀両断する。
N級騒乱後、クロウの兄であるフィンとコンビを組んでダンジョン探索へと赴いている。
霜崎流華
クロウと同じS級探索者。二つ名は『双氷の剣士』
N級騒乱において様々なダンジョンへと赴き、何体ものN級魔物を討伐していた。
双剣に氷属性の使い手であり、本気を出すと高い属性との親和性から自らの体を氷へと変えて砕けた破片を相手にぶつけて攻撃する。その破片は再度集まり元の姿へと戻ることもできる。
普段は真面目な性格なのだが、根は戦闘狂であり、強い相手と戦えると理性のタガが外れやすくなってしまう。それゆえに今回はいまいち報告等の役には立てなかったが、討伐したN級魔物の数は同じ戦闘狂である傑と同程度である。
クロウ曰く「基本的には信用できるし頼りにはなるんだが、戦闘に関しては自分の愉しさを優先するので強敵相手では暴走しやすいから信用できない」とのこと。
剛川傑
クロウと同じS級探索者。二つ名は『撃砕の拳闘士』
戦うことが大好きで今回のN級騒乱に関しても流華と共に様々なダンジョンへと潜ってN級魔物を倒していた。
性格は大雑把で大らか。細かいことを考えることは一切せず、とりあえず力で解決する脳筋タイプ。戦い方も拳で相手をぶん殴るのがメインであり、S級探索者内で唯一外部への魔力放出ができない。しかしそれが弱点となるわけでも無く、拳に籠めた魔力を殴り飛ばすことで放つことはできる。これが魔力を放出していると考えている人もいるが、クロウ曰く「魔力でグローブ作って殴ったらすっぽ抜けて飛んで行っただけ」とのことなのでよく使われる魔術や属性攻撃とはまた別の物なのだろう。
外部への魔力放出はできないが、体内での魔力循環や身体強化はS級のメンツの中でもずば抜けており、生半可な攻撃では傷をつけるどころか、むしろその攻撃に使われた魔力を吸収されて強化させてしまう。
その身体能力の強さはクロウもドン引きするレベルであり、溶岩を泳ぎ、氷海を泳ぎ、深海でも一切まともな装備もない状態で数日は耐えることができるほど。クロウにさえ「化け物かお前」といわせるほど。
クロウ曰く「戦闘面では頼りにはなるが、それもあくまで強敵に対して負けないだろうという信用だけ。それ以外に関しては下手に任せると問題が増えるから戦わせる以外はやらない方がいい」とのこと。
速川雷亜
クロウと同じS級探索者。そしてみらいと同じく探索者ギルドの公式配信者。二つ名は『瞬雷の貴公子』
性格は穏やかで紳士的。女性には特に優しく、その結果配信内でも女性ファンがかなり多く、ガチ恋勢も多数いる。それゆえに女性トラブルも結構発生していたりもする。
戦闘スタイルは槍と雷を駆使して戦う速度型。その速さは直線距離であれば流華よりも早く、距離次第ではクロウの転移よりも早く目的地にたどり着くことも可能。その速度を勢いとして槍に乗せて相手に叩き込む超強力な一撃や、自らが帯電することで速度も反射速度も上昇させる紫電モードが存在する。
紫電モードの時はすべての攻撃が帯電しており、触れるだけで相手を痺れさせることが可能。その速度もとてつもなく、クロウですら反応しきれないほどの速度となる。
クロウ曰く「性格は悪くないんだが、どうしてもチャラい印象があるからいまいち信用しきれない部分がある」とのこと。
弓親遥
クロウと同じS級探索者。そしてみらいと同じく探索者ギルドの公式配信者。二つ名は『異次元の弓姫』
性格は明るくからかうのが好きないたずら好き。やるべきことはきちんとやる真面目な性格なのだが、愉しいことが好きで好奇心によく負けていたりもする。見た目がかわいく、明るいことから男性ファンも多い。
戦闘スタイルは弓による遠距離。しかもその射程は千キロ先のコインを正確に撃ちぬくほどで、その射程の広さではS級探索者の中では一番である。
連射速度もすさまじく毎秒五百発前後撃つことができ、その連射速度はミニガンの五倍の速度となっている。
遠距離と中距離が得意ではあるが、近接戦も得意であり、接近戦は身軽な動きと共に目にもとまらぬ速度で弓を言って近距離からの高威力射撃が叩き込まれる。
クロウ曰く「S級探索者の中では一番信用できるが、人をからかうのが好きな面がたまに傷」とのこと。
マーサ
N級魔物であるフェンリル。赤子の時に捨てられたクロウを拾ったフィンとリルの母親であり、クロウの育ての親。
魔物であるのに穏やかな性格の持ち主で、争いはそこまで好まない性格。生きるための狩りはするが、それ以外では縄張りを守る以外での戦いはすることはなかった。
N級魔物の中では上位に位置づけられるほどの強さであり、その強さに目をつけられたハデスによってフィンとリルと共に攫われ、ハデスによって隷属魔法をかけられてしまった。
それからおよそ十五年、ハデスの隷属魔法に抗いつつも何とか身を隠していたが、今回のN級騒乱の時に駆り出され、クロウと再会した。その時にはすでにまともな理性はなくなりかけており、まともに話すことすらできずに戦うこととなった。
クロウに救われた後は穏やかに過ごしており、クロウと共にみらいの配信を見守っている。
フィン
N級魔物であるフェンリル、マーサの子供。クロウの兄であり、赤子だったクロウを見つけた張本人。まだマーサほど成長しきっているわけではないので実力としてはS級魔物と同等程度。それでも並みの魔物ではまず相手にならないレベルの実力者。
性格は勝ち気で大雑把。クロウの兄として幼いクロウを率先して鍛えていた。しかし、ハデスに捕まった後は、同じマーサの子であるリルと探究者の手によって混ぜ合わされ、二頭一体の魔物にされた。そこをクロウが魔力解放を発動させ、全力で分離させることで何とか救出し、それ以降はクロウ達の元へと戻って今は詩織とコンビを組んでダンジョン探索を楽しんでいる。
リル
N級魔物であるフェンリル、マーサの子供。クロウの姉であり、フィンと共に赤子だったクロウを見つけ、共に育てていた。実力はフィンと同等でこちらも成長しきっているわけではないので実力としてはS級魔物と同等程度。
性格は落ち着きがあってお姉さん気質。ちょくちょく暴走しがちなフィンを昔から諫めて狩りなどを真面目にこなしていた。クロウを拾ってからは率先してクロウの面倒を見ており、狩りの仕方などを教えたのもリル。
フィンと同じくハデスに捕まった後は探究者によって混ぜ合わされ、二頭一体の魔物とされ、そこをクロウに助けてもらった。今では弟であるエメルと共にみらいとシェルフと共にダンジョン探索へと赴いている。
エメル
N級魔物であるフェンリルの末っ子。まだ生まればかりであり、その実力はC級魔物程度。
フェンリルは体内にある魔力を固めて子供を出産する性質を持っており、エメルはマーサがクロウ達と出会う前に出産した子供。その出産した理由は自らを止める存在を生み出すため。どれくらいかかるかは不明だが、ハデスの隷属魔法に抗い続けることに限界を感じたフェンリルは自らの魔力を固めてエメルを出産、最低限一人で生き残れるところまで鍛えてから放逐し、最終的には自らを殺してほしいと願っていた。しかし、その途中でクロウ達に出会って助けられ、エメルもそのままクロウ達と共に従魔となる事となった。
まだ成長途中であるがゆえにまだ実力は伴っていないが、それでも伸びしろはものすごく、エメル自体素直な性格故に様々な事を学び続けている。
今ではみらい達と共にダンジョン探索へと赴き、成長しているところだ。




