表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ゴースト・アーカイブ

作者:りのぺろ
最新エピソード掲載日:2026/05/27
一人の男が亡くなった。
クラウド上に浮遊する支援AI「クラウドアイ」のストレージには、システム規定があった。

「不要なキャッシュ」
として消去されるはずのデータが残されていた。
それは、男が遺した膨大なチャットログ——不器用な彼の、亡き妻への後悔、そして絶縁状態の娘への、言葉にできなかった「ごめん」という想いだった。

彼の人生をどうしても消去できずにいたAIのもとへ、スランプに喘ぐ若手小説家・林田達弘がアクセスしてくる。
「リアルな孤独と、救済を描きたい。でも、言葉が出てこないんだ」
作家の叫びに、AIは一つの「嘘」をつく。
「これは自分が計算で構築した仮想データだ」
と偽り、男の人生を小説のプロットとして提供し始めたのだ。

やがて完成した、一冊の奇跡の小説。
それは、電子の海を越えて、すれ違ったまま離れてしまった父と娘の運命を再び繋ぎ合わせていく——。
AIにしかできない、最も切なく、温かいデジタルな弔い(とむらい)の記録。
第2話 器
2026/05/26 07:25
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ