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退魔師、異世界に転生する  作者: るうと280
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第八話:門番と荷車と、ついでのチャラ男


「ミズキ様、そろそろ皆を帰しませんと。この巨体を引き連れて街に入れば、それこそ討伐対象になりかねませんぞ」


ゴンの言葉に、私はハッと我に返った。

白虎が大きな前足で、デコピンで仕留めた熊(五号くん)をズルズルと運んでくれているけれど、この光景はさすがにシュールすぎる。


「そうだね、みんなまた今度ね。ありがと!」


私が念じると、四聖たちは名残惜しそうにしながらも、キラキラとした光の粒子になって消えていった。


「う〜ん。で、この熊は……やっぱり最後は私が運ぶのかな?」


「ミズキ様、力持ちじゃありませんか。指一本で岩を砕く御方が何を仰いますやら」


「……反論できないのが辛いわ」


私は溜息をつき、自分より数倍大きな熊の足を掴んだ。……うん、軽い。小指一本で引きずれる。でも、見た目が「巨大な熊の死骸が勝手に動いている」ようにしか見えないのが問題なのよね。


トボトボと街の門まで戻ってくると、昨日も見た門番のおじさんが目を剥いて立っていた。


「お、おい……お嬢ちゃん、無事……か……!?」


「無事だよ、怪我一つないよ」


「その、後ろのは……?」


「襲ってきたから倒した。使い魔が(※本当は私だけど、説明が面倒なのでゴンのせいにする)」


「いやいやミズキ様、それがしは草むしり担当でしたがな!」とゴンのツッコミが飛んできたけど無視だ。


「ま、まあ、無事ならよしとするか。……で、その熊はどうするんだ? 引きずってギルドまで行くのか?」


どうするって言われても、他に運びようがないし……と困っていると、門番のおじさんが奥に向かって叫んだ。


「おい、誰か荷車持ってきてやれ!」


中からガラガラと音を立てて荷車を引いてきたのは、一人の兵士さんだった。

……なんだか、すごく、**チャラい**。

髪は遊んでるし、鎧の着こなしもどこか着崩している。


「はいはい、お呼びかな〜? ……っておわっ! デカい熊だねぇ! これ、お嬢ちゃんが?」


「使い魔が、ね」


「へぇ〜、大したもんだ。で、荷車に乗せたけど……」


チャラ男さんが手際よく熊を積み込んでくれた。……のだけど。


「……荷車、引けない」


手が届かないわけじゃない。ただ、10歳の女の子が巨大な荷車を軽々と引いて街を爆走する姿は、あまりにも「普通」からかけ離れている気がする。


「しょうがねぇな。おいらがギルドまで運んでやるよ。お嬢ちゃん、危ないから後ろついてきな」


「えっ、いいの?」


「いいよいいよ、可愛い女の子の頼み(?)ならね〜。ほらよっと!」


チャラ男さんは意外にも(失礼)力持ちで、グイグイと荷車を引いて歩き出した。


「(……なんか失礼なこと考えたろ、お嬢ちゃん?)」


「いや、そんなことは……ちょっとあるけども」


「正直だな!」


ケラケラと笑うチャラ男の兵士さんに連れられ、私たちは再びギルドへと向かった。

ううう、使い魔やおっ……お兄さんに顎で使われるご主人様ってどうなの?

ウ〜ん、アイディアがでない。感想お待ちしております。え?

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