第17話 それは魔石ではありません。
「あった、あった」
トミが非常用持ち出し袋をゴソゴソ探って取り出したのは──手動式懐中電灯。
「電池がなくなったら、これに頼るしかないからのぅ」
ハンドルをくるくる回して動作を確認する。
豆電球にパッと明かりが灯る。
「バーチャン、それは何だい?」
「あー、手回し式懐中電灯さ。
こうやって回すと……」
くるくるくる……パッ!
「すげぇ!
これ、道具屋の爺さんが見たら大喜びだぜ」
「そうかね?
じゃあ1つもってお行き」
「いいのかい?
ヒャッキン遺跡の宝じゃないのか?」
「うんにゃ、それは通販だよ」
「これが噂のツーハン文明の……!」
「文明は大袈裟じゃろ」
トミは思わず苦笑いした。
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後日、道具屋──
「素晴らしい!
この鉄をくっつける魔石は!」
道具屋の爺さんが分解して感動していた。
「これを量産できれば、明かり石が切れても安心だ!
それにしても……」
磁石を鉄にくっつけたり外したりしてみる。
「この石は色々使えそうだぞ」
その後、道具屋と鍛冶屋がタッグ組んで本気出して、手動式懐中電灯を開発した。
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「こっちはにぎにぎ式じゃ」
ハンドルをジャキジャキと握って懐中電灯を照らす。
「なんと……!
他にもあったのか……!」
「ツーハン文明、恐るべし……!」
道具屋と鍛冶屋は、しばらく言葉を失っていた。
私がくるくる式とにぎにぎ式と言ったら、影哉が「ダイナモ式とスクイーズ式」とさりげなく補足してきました。
いや、くるくる式とにぎにぎ式でいいっしょwww
とにかく、電池切れに備えて持っておくと安心です。




