表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/64

異質

お読みいただきありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

踏み込む。


ズラす。


崩す。



刃が触れる。


押し切らない。



「――フィネア」



ザンッ――!!



斜めに切り上げる。


空気ごと裂ける。



双剣の男が反応する。


速い。


正確。



だが――



ほんの一瞬。


遅れる。



「っ……!」



受ける。


間に合っている。



なのに。


体勢が流れる。


刃は防いでいる。


だが、止めきれていない。



「……」



双剣の男が、わずかに距離を取る。


目が変わる。



その横。



女剣士の足が、止まる。


ほんの一瞬。


視線が、刃の軌道を追う。



「……今の」


言い切らない。



次の瞬間には、もう動いている。



「……」


息を吐く。



わかってない。


でも。



“何かが違う”のは伝わってる。



なら――



踏み込む。


今度は、自分から崩す。



「フィネア!!」



ザンッ――!!



さっきより深く。


空気が裂ける。



双剣の男が、踏みとどまる。



だが。


わずかに、ズレる。



「っ……!」



今度は完全に受けている。


それでも。


止まりきらない。



女剣士の踏み込みが、わずかに遅れる。


一瞬。


連携が、途切れる。



「そこ」



踏み込む。



――ドォンッ!!



衝撃。


地面が揺れる。



「……は?」



視線が逸れる。



中央。


カイゼルとシン。



ぶつかっている。


一撃ごとに、空気が沈む。



「……なんだよ、あれ」


思わず漏れる。



そのとき。



――ゴォン……



鐘の音。



重い。


低い。



「……止まれ!」


教官の声。



だが――



止まらない。



ギィンッ!!



もう一撃。



「……おい」


誰かが呟く。



空気が張り詰める。



東の剣士も。


カイゼルも。



誰も、引かない。



「……おかしいだろ」



小さく出る。



これは。


模擬戦じゃない。


終わらせる気が、ない。



その瞬間。



ドォンッ!!



外から、衝撃。


地面が揺れる。



観覧席がざわめく。



「何だ!?」


「今の……!」



もう一度。



ドォンッ!!



壁の向こう。



煙。


叫び声。



「侵入だ!!」


その声で。



空気が、切り替わる。



「……やっぱりかよ」


息を吐く。



剣を握る。


さっきまでと同じはずなのに。


重さが違う。



「……行くしかねえな」



足を踏み出す。


もう。


止められない。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


・ブックマーク

・評価(☆☆☆☆☆)

・感想


などいただけるととても励みになります!


今後も更新していくので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ