表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貧民出身の俺、王立剣術院で半年間ただ素振りしてただけなのに“完成された剣”だと見抜かれて最強への道が始まった〜姉妹を取り戻すために成り上がる〜  作者: シラセユウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/18

選ばれる側

お読みいただきありがとうございます!


少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。


「――選抜対象者を発表する」



空気が変わる。


ざわついていた訓練場が、一瞬で静まる。


前に立つのは、教官と――


ケッヒル隊長。



「呼ばれた者は前に出ろ」



来たよ。



グリードが小さく息を吐く。


「緊張するな」



「してないっすよ」


嘘だけど。



「では――」



名前が読み上げられていく。



「レオン・ヴァルハルト」



当然。



ざわめき。



レオンが一歩前に出る。


迷いなし。



「カイゼル・ラント」



……やっぱりいる。



静かに前へ。


あいつだけ、空気が違う。



「グリード・バルツァー」



「っしゃ」


グリードが軽く拳を握る。


前へ。



まあ、だろうな。



あとは――


誰だ?



聞き慣れない名前がいくつか続く。


……終わりか?



「以上――」



ああ、やっぱりな。


そんなもんだ。



「……ちっ」


グリードの声が少しだけ悔しそうに聞こえる。



「仕方ねえか」


自分に言い聞かせるように呟く。



そのとき。



「――エイゼンシュタイン」



……は?



一瞬。


何を言われたのかわからない。



「前に出ろ」



……俺?



「おい、呼ばれてるぞ」


グリードが肩を叩く。



「いやいやいや」


「間違いでしょ」



「いいから行け」


背中を押される。



「……マジかよ」



前に出る。


視線が集まる。



……なんだこれ。


めちゃくちゃ居心地悪い。



「以上だ」



そこで終わる。


本当に、俺で終わり。



「……なんで俺?」


思わず漏れる。



「知らねえよ」


グリード。


「でもよ」


にやっと笑う。


「いいじゃねえか」


「選ばれてんだから」



いやまあ、そうだけど。


「……納得いかねえ」



そのとき。


「当然の結果だ」


横。


レオン。



「は?」



「昨日の動き」


「見ていた」



……見てたのかよ。



「未完成だが」


「可能性はある」


相変わらず上からだな。



「……どうも」


適当に返す。


でも。


少しだけ。


引っかかる。



「では説明する」


教官の声。



全員が前に集められる。


「今回の選抜は、他国との合同訓練に向けたものだ」



来たよ。


やっぱそれか。



「対象は東方諸国」



ざわつく。


さっきの連中だ。



「形式は模擬戦」


「だが」



少しだけ間。



「実戦に準ずる」



……はいはい。


つまり。


ガチってことね。



「負傷の可能性もある」


「覚悟しておけ」



軽く言うなよ。



「三日後の開始だ」



早すぎだろ。



「それまでに各自、調整を行え」


「以上」



解散。


ざわざわと空気が戻る。



「三日か」


グリード。


「短いな」



「短すぎるでしょ」



「でも面白そうだな」


ほんと楽しそうだなお前。



「……俺はめんどくさいです」


本音。



「だろうな」



笑うな。



でも。



「……まあ」



完全に嫌かって言われると。


そうでもない。



「やるしかねえか」


自然に出る。



「その通りだ」


レオン。


「勝つ」



即答。


ブレないなこいつ。



そのとき。


少し離れた場所。



黒い装束。


昨日のやつ。



……いた。



こっちを見ている。



また。



視線が合う。


今度は、逸らさない。



「……」



向こうも逸らさない。


ほんの一瞬。



でも。


はっきりわかる。



――敵だ。



「おい」


グリードが声をかける。


「どうした」



「いや」



目を離す。


「なんでもないっす」



でも。


胸の奥が、少しだけざわつく。


三日後。


あいつらとやる。


……マジかよ。



「……めんどくせえな」


ぼそっと呟く。



それでも。


足は止まらない。


選ばれた。



なら――



やるしかない。

ここまで読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、


・ブックマーク

・評価(☆☆☆☆☆)

・感想


などいただけるととても励みになります!


今後も更新していくので、よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ