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捜査立会人 ~オブザーバー~  作者: 如月いさみ
捜査立会人 ~オブザーバー~

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動き出した闇と相棒 9

 射場哲二はにやりと笑って腕を組むと

「この部屋で殺されたように見せかけて本来は違う場所で殺されていたということだ。ただ犯人はうっかりしてズボンの裾に入った草や泥には気付かなかった……それがボロとして出てきたってことだ」

 草と土を調べて場所が特定できれば本当の現場が分かる、と告げた。


「もっとも俺は既に犯人が分かっている」

 というと杉尾公男をビシッと指をさし

「犯人は杉尾、お前だ!!」

 と告げた。

 

 誰もが杉尾公男を見て、動揺の声を上げた。


 確かに足元に草や土がついていたらそう考えることもできる。まして三人の中で状況的に草や土が付きそうな場所にいたのは多摩川河川敷にいた杉尾公男だろう。

 そう、正にズボンの裾など分かりにくいところについていたら『見落とし』を考えるだろう。


 天加はそう考えながらもスッと手を上げると

「静粛に! 警察の見解もお聞きします」

 というと佐藤美見を見ると

「それで警察側の見解を教えてもらえますか?」

 と告げた。


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