はるとあおい ドキッ!はじめての壁ドン
「ヤッホーイ」
入学式も終わり、下駄箱に向かう途中、後ろからの衝撃によろけた。
「っぶねーな、はる」
「うっしっしっし。あおい君よ。君はまだまだ修行がたりんのですよ。」
この師匠づらして、いたずらっぽく笑うポニーテールの女の子はハル。中学から一緒の腐れ縁だ。
「あ〜あ、今年はあおいと違うクラスか。せっかく同じ高校に受かったのに」
「3年間同じクラスだったんだ。いいじゃねーか」
「いーやーだー」
春は両手をぶんぶん振っている。
「それにしても校長すごかったなぁ」
入学式での校長思い出す。
「濃かったねー」
…生徒会長の歓迎の言葉でした。次は校長先生のお話です。
「レディースエーーンドジェントルマーーン。」
突如スポットライトが壇上に集められ、白スーツの人物が飛び出してきた
「我らが青春学園へようこそ。勉強に恋に部活に恋に恋愛に恋に青春を謳歌しちゃってねぇい」
年齢も性別も全くわからないその不思議な人物は高らかに宣言した。恋って何回言うんだよ。
「本校には、恋愛七大伝説があるのよ。伝説の力に頼って意中のあの人にアタッークしてもよし。もしくは自分の力で相手を振り返らせるのもよし」
壇上で両手を広げ
「若者よ青春を謳歌しちゃいなさーい!」
あの光景を思い出して、苦笑する。
「でもねあおい。あの人あれで相当やり手らしいよ。あの人が校長になってから学校の雰囲気が変わったんだって」
「いやまぁあんなのが校長だとそりゃ変わるだろう」
白スーツを着こなし、壇上を駆け回っていた。あの姿を思い出す。
「うーん違うくて、お姉ちゃんが言うには、部活の成績だったり、進学率だったり、が向上したんだって。1年目は猛反発を食っていたけど、今では文句を言う人いないんだって」
ふーんそんなものかね。大人ってのは現金だな。
ちょいちょいちょいっと、ハルが顔を寄せてくる
「で、だね」
小声でハルが言う。
「噂なんだけど、恋人同士になれたら、校長から超絶スーパープレゼントがあるんだって」
「胡散臭いなぁ。そんなので喜ぶのはせいぜいガキっぽいハルだけだろ」
むぅと、顔を膨らませる。
「じゃぁ、大人なあおいは恋人ができたことあるんですか〜」
「それは恋人の1人や2人…」
「え、まじ、いるの?」
急にハルがワタワタしだす。
「、、、いねぇよ!ちきしょう」
「ふ、ふーんいないんだ」
なんで、嬉しそうなんだよ。
「だったら、私壁ドンをやってみたーい」
え?お前がやる側なの?




