リュージュ、魔獣対策をとる
「……寝れなかった」
翌日、明らかに寝不足で頭がボーッとしていた。
ベッドは修復したおかげで多少は固いけど寝れない訳ではなかった。
じゃあ、なんで寝れなかったのか、と言えば……。
「まさか嵐とか魔獣がうようよするとは思わなかったよ……」
まず、風がゴーゴーと鳴って窓がガタガタ鳴って煩かった。
おまけにギャーギャー魔獣の鳴き声がした。
「これは早めに対策をとらないとダメだな……」
僕は荷物の中から杖のような物を取り出した。
外に出てこの杖を地面にぶっ刺した。
これは僕が作成した『魔導具』で魔獣が嫌がる音を出す。
一種の魔獣避けである。
学生時代、取り巻きも無く孤独な日々を過ごしていた僕は『このままでは腐ってしまうっ!』と思い魔力が少なくても使える道具を作る事にした。
卒業した後は自主的に王位継承権を放棄して魔導具作りに専念しよう、と思っていた矢先にこれだ。
でも、ある意味チャンスなのかもしれない。
僕が作った魔導具が使えるかどうかが分かり結果を出せるかもしれない。
……まぁ、結果を残せたとしても僕の功績にはならないけどね。
とりあえず魔獣避けで対応してみる事にして様子を伺う事にした。
そして、その日の夜、相変わらず風は強いが魔獣の声はしたがほんの一瞬だった。
風でガタガタ揺らす音しかしないだけでこんなに楽になるとは……。




