28 DOKI★クレリックだらけのダンジョン探索
朝に間違った話を投稿しておりました汗
こちらの方が、正しいです。
基本お昼固定で、出来る時は他の時間もします。
次の日は丸一日惰眠を貪り、教会へ報告に行く。
((へぇー、地上の民と一緒に居ると大変なんだねぇ。いっそビネスさんと組んじゃえば苦労しないんじゃない?))
(いえ、もう十分に大変さを味わったんで)
((そっかそっか、特に問題が無いようで何より。引き続き頑張ってね))
男神像への祈り(経過報告)を終えて周りを見ると、やはり遠巻きに見られている。
オレ、変な事してる?しかし、初っ端にスライディング祈りを披露したので、やばいヤツだと思われているのかも知れない。今回もさっさと逃げよう。
オレは踵を返すと、このままギルドに寄る事にした。自営業って大変なんだな。
ギルドの中に入って、依頼ボードの前に立ってクエストを吟味する。レベル11とは微妙な線で、街の周りの依頼には少し物足りないが、遠くまで行くにはやや足りないと言う感じだ。
オレ考え込んでいると、後ろから声が掛かる。赤い髪にハシバミ色瞳をした精悍な顔つきの青年だ。
「おーい、君が最近大躍進してるクレリックくんだよね?」
「大躍進化は知らないが、レベルは上がって来たな」
「やった! 君みたいな人を探してたんだ! オレはセウス、レベル12のクレリックだ」
「で?」
「今、『DOKI★クレリックだらけのダンジョン探索』をやる予定なんだが、君も来ないか?」
なんだそれは。
「普段は俺達クレリックって後衛に甘んじてるだろ? たまには、前衛に出てみようという企画だ。攻撃をしてる間にダメージを受ける時には他のクレリックがヒールを使って、それぞれ攻撃しながらレベルを上げて行こうって企画だ」
キラーン!と歯が光りそうな爽やかさだ。
「…………よし、仲間に入ろう」
オレは、バカ面白い事が大好きだ。がしっと握手をし、一時的にパーティーを組む事になったのである。
組む事になったのは4人。それぞれ12、13、13レベルの3人と、オレ(レベル11)である。顔合わせをすると全員男で、気を遣わなくて済むので気が楽だ。性格もみな特に問題なさそうである。
彼らはクレリックとは言うよりも、自らの肉体を鍛えているという筋肉系クレリックの臨時パーティーらしい。
普段はヒーラーは前衛に出る事は無いので、ストレスが溜まっているという事だ。
それゆえの、今回のツアーらしい。自分が怪我をしても仲間が癒してくれる。仲間が怪我を追えば自分もヒールということである、持ちつ持たれずの企画である。
「よーし、じゃあ2日後に馬車乗り場で!目指すは西の遺跡だ!」
イシスはそう言うと、手を上げて挨拶をしながら去って行った。オレは俄然やる気が出て、その日の内に準備を済ませて、次の日はソワソワしっぱなしだった。
早く行きたい!!
前日、楽しみで寝れなくてショボショボする目をこすりながら集合場所へ歩く。
乗合馬車の乗り場には先に3人がおり、セウスが手を上げて挨拶する。
「やあ、おはよう、正式な自己紹介がまだだったな。レベル13のサイタ」
「よっす」
「レベル13のアーヴェ」
「おはようございます」
「そして改めて。主催のセウス、レベル12だ、よろしく頼む」
それぞれと握手をして、挨拶をする。それぞれが頼もしくて、好感触だ。
「よし、西の地下ダンジョンへ出発だ!!」
セウスの号令で馬車は発車し、ガタゴトと馬が足を運んでいく。
馬車の中では、今までのパーティーの愚痴や、何をしたいか、どうなって行きたいかなどの目標などを話して時間を潰す。オレもまだ先が目標と言う目標も無く、漠然と『冒険者になりたい』という希望だけで登録してしまったので参考になる。
オレもいつかはきちんと目標を作りたい物だ。
場所は馬車でニ時間程の所にあり、赤い遺跡の中に下に降りる階段が有るらしく、三人の後に着いて行く。
「いやー、楽しみだな。殴りってレベル上げるのって中々出来ないからねー」
ほくほくしながらセウスが歩き、サイクとアーヴェも足取りが軽い。なるほど、そうやってレベルを上げたいのなら後衛に収まるだけだとフラストレーションが溜まるだろう。
遺跡の中へ進むと、ガンガン先へ進んでいく。どんな敵が出て来ても、強化魔法をかけて、ワンパンである。まだまだ余裕が有りそうで、更に降りて行くと、目標の階層へ到達した。ここは主にオークやゴブリンなど、少々レベルの有る敵がいる階層らしい。
サーチで見て見ると、オークはレべル14で、ゴブリンはレベル13だ。
「ここかー、早い者勝ちだぜ!」
三人はパッと散開してゆく。
「そりゃ! うりゃ!」
「ヒール!」
「うぉぉぉぉぉ!」
「ヒール!」
「負けてられるか!」
「ヒール!」
「おい、出たぞ! オークだ!!」
「「「やるぞー!」」」
それはまさしく蹂躙であった。傷ついても回復魔法で傷が癒える。敵はどんどん疲弊してゆく。魔力を回復する薬品をがぶ飲みつつ昆などで殴り殺している。
そうしていく内に敵は減って行き、とうとう途切れた。
「ちっ、終わっちまったか」
アーヴェは心底残念そうに舌打ちをする。
それ以上に下に降りるのは前衛が居ないと安全マージが不安という事で、そこから引き返す事になった。
これでオレの三回目のパーティーは終わった。




