二十一話
上手く一話を切ることができないです・・・。
「んっ~」
ミカはベッドで眼を覚ました。久し振りにゆっくり寝た気がする、そう思いながら腕を伸ばす。
「・・・ここどこ?」
ミカは天井をぼーっと眺めながら呟く。数十秒ほどじっと天井を見つめてようやく宿に泊まったことを思い出した。
「ああ、そういえば、昨日は・・・あ~、頭痛い」
ミカは頭を押さえながらベッドから上体を起こす。
「...すぅ。...すぅ」
「・・・?」(首を傾げる)
「・・・?」(キョロキョロと周りを見渡し発生源を探す)
「・・・。」(隣で寝てる少女を見つめる)
「・・・!?」(現状に驚き言葉を失う)
ベッドにはミカともう一人の少女、リリィが一緒に寝ていた。ミカは現状に付いていけずに様々な表情を浮かべるが、体は真逆にフリーズしている。
(え?え?え?待って待って待って。なにこれ?何がどうなってこうなったの?え?昨日はーーー)
ミカの頭はパニックを起こしているが何とか昨日のことを思い出そうとする。
が、思い出す前に部屋の扉が開く。
「朝食が出来、上がり、ま・・・」
朝の鐘は既に鳴り終わっていたようで、クロアが朝食に起こしに来たのだ。最悪のタイミングで。
彼女の視界には一つの狭いベッドに年頃の男女が一緒に寝ている、という光景が。
「んんっ。・・・ミカ?」
最悪とは重なるもの。
ミカとクロアがフリーズしている間にリリィも目を覚ます。
そしてじっとミカを見つめて一言。
「・・・よかった」
と言ってリリィはミカに抱きついた。
ミカは、こんらん、した。
「し、し、しし失礼しましゅた!!」
クロアは顔を真っ赤にして出ていった。
「・・・えっと、どうしたの?」
ミカはそれに気づいた様子もなくリリィに問いかける。
リリィはミカの胸で泣いていた。
「ごめんなさい。わ、らわが、妾の、せいで・・・っ」
前日のことをよく思い出せていないミカは何を言われているのか全く分からなかったが、彼女の頭をポンポンと撫でて慰める。
(あ~、何か昔を思い出すな~)
小さい頃、一度死にかけた妹によく泣きつかれていたミカは当時のことを思い出す。
死にかけたことがトラウマになっていた妹は学校でも何処でも暴力やら暴言やらを見るだけで簡単に泣いていた。それをミカ達兄弟はこのように撫でながら慰めていた。
当然、そのような目に会わせた輩には、兄弟で報復してやった。今思えば、自分達は問題児だったのかもしれない、ミカはそんなことを思っていた。
「何でもするから、一人に、しないで・・・」
リリィの弱々しい台詞にミカは現実に戻ってくる。と、同時に、昨日リリィが同じ部屋にしようとしていた理由も理解した。
寂しい、恐い。ただ、それだけだったのだ。
ミカは彼女が泣き止むまでそのまま慰め続けた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「///」
現在、リリィはベッドの隅でうずくまっている。落ち着いてきたら、先程の行いがかなり恥ずかしくなったようで、真っ赤になった顔をミカに見られないように背中を向けている。
「さて、リリィ」
「な、なななん何だ?わららはなんともにゃにぞ?うむ、だ、大丈夫。大丈夫だ」
ミカが声を掛けただけでリリィは飛び上がらんばかりに驚き、説得力の全く無い言葉を並べ立てる。
あわてふためく彼女を見て面白いと黒いことを考えつつ、ミカは追い討ちをかける。
「自分の言葉には責任を取ってもらわないとね」
「せ、責任?」
リリィはミカの台詞に不吉なものを感じて振り返る。
ミカは笑っていた。それはもう、いい笑顔で。
「何でもするんだよね?つまり、僕はリリィに一つ何でも命令できる権利を貰ったってとこでいいよね?」
「・・・はにゃ!?」
最初、リリィは何を言われているのか理解できないといった表情を浮かべるが、自分の言った台詞を思い出して、ボンッ、と先程以上に顔を真っ赤にする。
「あ、あれは、その・・・い、勢いと言うかーーー」
「ん~?リリィ様は貴族様であらせられるのでしょう?力あるものには責任が伴います。・・・まさか、ご自分のお言葉に責任をお持ちになられてらっしゃらなかったのでございますか?」
ミカの言いたかったことは、『迂闊なことは口にするな。自分の身を危険にさらすぞ』と言うことなのだが、つい反応が面白くてかなり遠回しな上に分かりにくい感じで言ってしまった。
「あ、う・・・そ、そんなこと、は」
彼女は真っ赤な顔をして、視線を右に左にとさ迷わせる。
「もし、自分の言葉に責任をお持ちになられない方なら、昨日の取引は・・・あ」
自分の言葉でミカは昨日のことを思い出した。
(あ、そっか。あの後、僕、気絶したんだ。だから、リリィがこの部屋にいるのか・・・)
これはリリィに悪いことをした。そう思ったミカは一言謝ろうと意識をリリィの方へと向け、ガバッ!とリリィが立ち上がる。
「よよよよかろう!妾に二言はない!ミ、ミカがのぞ、望むなら・・・わ、わ、わら、妾の裸体だろうが見せてやる!!一日過ごせと言うなら過ごしてやろうではないか!!」
リリィはベッドの上でビシッ!と指を差しながら、高らかに宣言する。顔はもちろん、指もピンク色に染まっている。
彼女は精神的負荷に耐えきれずに正常な判断能力を一時的に失ってしまったのだろう。
現に彼女は真正面を指差しているが、ミカはベッドに座っている。
彼女が指差している方向には誰もいないのだ。
「・・・」
ミカは彼女の発言に引いていた。自分が追い詰めたのにも関わらず。
彼女にとって、取引の内容はそれほどまでに大切なのだ。一人にならずに済むのだから。それほどまでに孤独に対して恐怖しているのだから。
「と、とりあえず、内容は考えとくから、朝食に行こう?ね?」
気まずくなったミカは話題そらしにかかる。
「うう、うむ。うむ!!」
彼女の返事を聞いて、ミカはベッドの側に掛けてあった剣を手にとって立ち上がり、扉に向かう。
背後からシュル!!、と布の結び目を勢いよく引っ張ってほどいているような音が聞こえたのはその直後だ。
「へ?」
ミカが振り返った先にはドレスを脱ごうと四苦八苦しているリリィの姿。
全く予想していなかった光景にミカは固まる。が、リリィの暴走は止まらない。
紐が絡まってしまいほどけなかったリリィは何を思ったのか胸辺りの布を引きちぎらんばかりに引っ張り出した。
「は?え?ちょ!?バカ!!」
ミカは掛け布団をとっさに叩きつけるようにしてリリィに投げつけ、その上から押さえる。
彼女を正気に戻すのに十数分ほどかかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「さ、昨夜はお楽しみでしたね?」
「はぅ・・・」
「クロアさん、勘違いです。あと、恥ずかしいなら言わないでください。それに、今は止めてください。彼女を正気に戻すのにどれだけかかったと思ってるんですか」
「・・・ぅぅ」
食事処・クロアで開口一番にクロアが赤くなりながら言う。その台詞にリリィはクロアより赤くなり、スッ、とミカの背後に隠れる。
ミカは彼女の思い違いを何となく予想してはいたので否定の言葉を並べる。
後半がほぼ愚痴になっていたせいでリリィは恥ずかしさや、いたたまれなさで小さく呻いていたがミカは気にしない。一種の仕返しだ。
「それよりも、朝食はまだ残ってますか?」
「え?ええっと、残ってはいるけど・・・」
クロアは言葉を途中でとぎらせて、カウンター辺りに眼を向ける。そこには、パン二つとサラダ、そして、湯気の立っていないスープが乗ったトレイが二つ置いてある。ご丁寧にネームプレートのようなものも乗せてある。
「・・・温めますか?」
「できるんですか?」
「味が落ちてしまうので余りやりたくは無いですけど」
彼女の言葉にミカは悩む。
朝が結構冷え込んだりしていたならば悩まなかったのだろうが、現在はとても過ごしやすい気温でジャージ上下でも寒くない。
(そういえば、この国には四季があるのかな?)
ミカの思考が朝食から離れる。この世界に来てから三日。たまたま過ごしやすい時期に来たのか、それともこの国に四季はなく、一年中このくらいの気温なのか何となく気になった。
「あの、どうされますか?」
「ん?あ、そのままで大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
クロアの不安そうな声に、あ、朝食、と現実に戻ってきたミカは味を取った。
「では、お好きな席にどうぞ。ごゆっくり」
ぺこり、とクロアは頭を下げて、厨房ではなく階段の方に行く。
それを見送ってミカはトレイを二つ手に取り、席を探し始める。リリィの分まで持ったのは、彼女がまだ立ち直れていないからだ。
今回は他にも客がちらほらと居たが、前回と同じところが空いていたのでそこに座る。
「はいこれ」
「...ありがとう」
ミカはネームプレートのようなものにⅢ○Ⅱとかかれている方のトレイを渡す。ミカの方はⅢ○Ⅰ、これには部屋番が書いてあるようだ。
リリィはトレイを受け取り、蚊の鳴くような声でお礼を言う。
そのまま二人は席につき手を合わせ、食事を始める。
ミカは先ずサラダに手をつける。まんま生野菜だった。
次にスープ。中には野菜と肉が少量入っている。ほどよく塩分が効いており、美味しい。少し冷めているのが勿体ないと思った。
最後にパンを食べようとして、ホットドッグのように切れ目があるのを見つける。中にはタレのようなものがパンに付いている。
バターのようなものだろうと思い一口。
(あぁ、なるほど)
液体はドレッシングだった。
ミカは生野菜をパンに挟んで食べる。
(うん、美味しい)
二人は会話することなく黙々と食事を取った。
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「ふぅ・・・ごちそうさま」
「ごちそうさまでした」
二人は満足げに言う。リリィも食事を終えて大分落ち着いたようだ。
「さて、朝食も取ったことだし、今日の予定を言っておくよ?」
「うむ。ギルドには行くのだろう?」
それを見計らっていたミカはもう大丈夫だろうと思い、話始める。リリィも前日のように普通の対応に戻っている。
「お金のことがあるからね、ついでに登録もしておくつもり」
何度も行くのは面倒だし、とミカは呟く。
「妾も登録はしておいた方が良いか?」
「・・・いや、測定方法がわからないうちはやめておいた方がいいかな。リリィは僕と違って、人間じゃないから。違いが出るかもしれないし」
いくら彼女の魔法が優秀でも絶対ではないだろうと思いミカは反対する。
「?魔族がいるのではないのか?」
「いや、堂々といるわけ無いでしょ・・・」
リリィの本気で思っているようなこの一言にミカは呆れた表情と声で返す。
即答されたリリィはぷぅ、と頬を膨らませて何かを言おうとしたがその前にミカが口を開く。
「そんなことより、問題はそのあとだよ。登録が終わったあと。服、武器、防具にその他アイテム。準備するものが多すぎるんだから。今日一日は忙しいよ」
「武器は持っておるし、服を洗うならば魔法があるではないか。防具もミカの動きを阻害してしまうであろう?」
「日用品も欲しいし」
「・・・それは必要なのか?」
リリィは今日いろいろとからかわれ、言葉も止められたせいでふてくされてしまったようだ。
ミカは攻め方を変える。
「塩、胡椒、ソース、タレ、醤油、酢、味噌、マヨネーズ、ケチャップ、ドレッシング、生姜、ワサビ、カラシ、唐辛子。パッと思い付いたのはこのくらいかな?・・・それともリリィは味無し肉がお好みで?」
「今日は忙しくなるのう!!」
単語の意味はほとんど理解できなかったが、最後の一言で反射的にリリィは立ち上がる。それほど、あの焼肉が堪えたのだろう。
もちろん、ミカも食べたいとは思わない。
「でしょう?じゃあ、とりあえず、ギルドに向かおっか」
ミカは食器を持って立ち上がる。
それに追随する形でリリィも立ち上がる。
二人はカウンターに食器を返して、そのまま店を後にした。
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今回はギルド前で誰かに構われたりすることなく、ミカ達二人は中に入った。
ミカ達が入った瞬間に新参者への挨拶がある、何てことはなく、誰も入室者を見たりしない。
昨日の大会は意外と話題にならないんだな~、と思いつつミカは早々にルル達姉妹のいるカウンターを見つけ、近づく。
「昨日ぶりです。ナナさん」
「あ、いらっしゃい、ミカさん、リリィさん」
ルルの方はまだ、五人組のパーティの相手をしていたのでミカはナナの方に話しかける。
「えっと、ギルドに登録したいんですけど・・・」
「はい、登録ですね。では、こちらの書類に眼を通して・・・と言っても読めなかったわね。書いてあるのは、
・死の危険があります
・死んでもギルドは責任を負いません
・武器防具の破損に対してもギルドは責任を負いません
・依頼の取り消し、キャンセルには違約金が発生するので注意してください
・冒険者同士の争いにギルドは関与しません
といったところです。要約すると、自分のことは自分で何とかしろって感じですね」
一応仕事だという認識はあるようで丁寧な言葉を使っている。所々崩れたりしているが、努力はしているようだ。
ナナはミカに紙とペンを渡す。
ミカはそれをそのまま、リリィへとパス。
リリィもミカが文字を書けないと分かっているので、代わりにミカの名前を記入する。
記入を終えた紙をミカに渡し、ミカは紙にサインを書く。前回と同じ一筆書の星だ。
それをナナへと返す。
「確かに、では、・・・あれ?リリィさんは登録されないのですか?」
「はい。僕だけでお願いします」
この契約書には複数の名前を書いていいようだ。管理が雑だ。ミカはそう思いながら口にする。
「そうですか、では、ギルドカード作成のための証明写真を撮りますので、こちらに」
ナナはカウンターの入り口を開けてミカ達を招き入れる。
「リリィもいいんですか?」
「・・・え?・・・問題ないわ」
堂々とナナは言う。間があったのは覚えてなかったからだろうにやけに自信ありげだった。
三人組(先程とは全く別のチームのようだ)の対応をしているルルがナナを睨んだ。ナナはそれに気づいた様子はない。
ミカもリリィを、正確には魔族をこんなところに一人で置いていくのは色々と心配なので(ばれたときに自分の身が危険に晒されるから)心の中でルルに謝りつつ彼女の視線に気づいていないふりをして入る。
リリィだけはルルにチラチラと気にしているような視線を送っていたが、
「リリィ」
「う、うむ」
ミカの一言でリリィも中に入っていった。
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証明写真は一回撮るだけで終わった。
当然、カメラは無いのだが、その代わりとなる魔石があり、音もなく、一瞬光っただけで終わった。
その後は、入ってきた扉とは反対の扉に入ってもっとギルドの奥に入っていく。
次の部屋は筋トレ室だった。・・・なぜかパンチングマシンのようなものが置いてあるが。
「・・・ええっと」
「次は身体能力測定になります。ここからは私ではなくギルド長が見ますので少々お待ちください」
ナナはミカ達から離れて、部屋にある魔石に触れる。何かを喋っている様子はなく、本当にただ触れただけだった。
魔石が光、すぐに収まる。
「珍しい、近くにいたのね」
ナナがボソリと呟いた。
「この魔石はどういった効果の物なんですか?」
気になったミカはナナに問いかける。
「これ?これは二つ一セットの魔石で、どちらかに魔力を込めるともう片方も光るだけよ。ここでは受け付けにある来客を知らせる物とここにある登録しにきた人を知らせる物の二つが置いてあるわ。どちらもギルド長の部屋に片割れが置いてあって、」
「んで、いつもは外出してることの多い俺が部屋にあるそれに触れて消してんだ」
いつの間にか一人男が増えていた。
「・・・外出が多いってギルド長。貴方が勝手に脱け出しているのでしょうに」
呆れたようなナナの言葉を男は無視してミカ達に視線を向ける。
「あ。あのときの」
「昨日ここの前で襲ってきた男ではないか」
男は前日にギルド前でミカ達を襲い、会場まで案内してくれた男だった。
「・・・ギルドのトップが昨日ギルドを案内しようとしてたんですか?」
昨日のことを思い出し、ミカは問いかける。その表情は呆れと驚愕が混じっている。
「おう、適任だろ?」
「いや、長としてそれはどうなのだ?」
リリィも呆れているのかポツリと呟く。
「外出が多いならその魔石、あまり使えないのでは?」
ミカは気になってギルド長に訊ねる。
「そこは問題ねぇよ。魔石が光ったら俺に直接分かるよう改造してるからな」
ミカはナナに視線を向けて一言。
「苦労しているんですね」
「・・・ギルド副長に言ってあげて、泣きながら喜んでくれるわ、きっと」
やけにハッキリと『分かってくれますか!』と言ってくる副長の姿が想像できたミカだった。
「んじゃ、早速身体能力測定を始めっか。時間かけると、シャティの奴が泣くからな」
「・・・これ、本当にギルド長の仕事なんですか?」
「・・・普通は違うんだけど」
「ハッ!書類仕事ばっかやってられっか。ギルド長権限でねじ込んだよ。頻繁にあるわけじゃねぇしな」
「・・・いいや。よろしくお願いします」
ミカはもう突っ込むのを止め、頭を下げる。
そこからは男の言動に突っ込むことなく黙々と測定を行ったミカだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「・・・こりゃまた」
「ええっと、ミカさん。これ、本気ですか?」
「ええ、ええ、正真正銘。これが僕の実力ですよー」
最後に行った測定はパンチングマシンへの全力パンチだった。そこに表示されている数値は、
ⅩⅠⅢ
「十四って、私でも二十後半は出せるわよ?」
ちなみにミカの全力はどんなに好条件で頑張っても瓦を一枚割るのが限界だった。
「他も筋力系は全滅だな」
他にもダンベルを何キロ持ち上げられるかとか、何キロの物まで乗せて走れるかとか、力を使うものそのことごとくが最低レベルだった。
その代わり、柔軟性や反射神経は最高レベルだった。
「ずいぶんと・・・ああ、いや、何でもねぇ。次は魔法の測定だ。部屋を変えるぞ」
気を使ったのかギルド長は言葉を濁し、次に進める。
鍛えても鍛えても、力が付かないことを気にしているミカにはその気遣いがありがたかった。
ようやくギルド・・・。長かった。
力に関してはちゃんと理由あります
次から魔法です。
二話くらいになりそうです。




