ドラゴン渓谷
「げほっげほっ!……どこだ?」
「こほっ、優?大丈夫なんか?」
「ああ、銀と白は?」
「いるぞ…」
「酷い目にあったのじゃ」
「………よく来たな」
「「「「!!」」」」
俺達の後ろにはヘビの顔、しかもひとつじゃない
「俺が水の神だ…」
「大蛇かよ…」
「いかにも……」
8つの顔が俺達を見る
「ここの来客など数百年ぶりだ、なに用でここで来た?」
「いや、今からドラゴン渓谷に行くんだが銀と白に神の印を貰おう思ってきたんだが?」
「……そのくらい容易い」
水の神が銀と白をなめる
すると、なめられた後に大蛇の印が浮かび上がる
「これでいいだろう、ところで光の神に風の神か…懐かしいな」
「相変わらずですね、あなたは…」
「ひっさしぶりー!元気だった?」
光の神も疾風も出てくる
「あなたは闇の神を止めないのですか?」
「…言ったはずだ、俺の契約者が戦うなら戦う、そうでないなら戦わん」
「あなたの契約者がとは誰なのですか?」
「教える理由などない、だが……」
水の神は俺達を見下ろす
「……………いや、なんでもない。用がすんだなら帰ってくれ、この海も荒れているからな…」
「どういうことだ?」
「俺がいるだけで、ここにはたくさんの魔物が集まっている…だが最近おかしな奴が来てな」
「おかしな奴?」
「アクアドラゴン…たった百数年しか生きてない若造が暴れていてな…」
「アクアドラゴン!?また、ドラゴンかよ」
「知ってるのか?」
俺はドラゴンが操られていることなど全て話した
「そうか…なら話を聞かねばな」
「えっ?」
ドドドドドドドドトド
「なっ、なんだ!?」
「さぁ、来たようだ。優と言ったか?俺と来い」
「うちも連れて行って!」
「駄目だよミユ、水の中だと息出来ないよ!」
「優は水の神に任せましょう」
そう言って、光の神と疾風は結界を張る
「大丈夫だよ、ミユ。すぐ戻ってくるさ」
「…………絶対やで!」
「ああ」
俺は水の神に股がり神殿を出る
俺は海の中を進む
「見えたぞ、さぁどうすんだ?」
「お前はどうやってドラゴンと話す?ドラゴンと話すのはドラゴンから話しかけてくるのが条件だろう?」
「そうなのか?……知らなかった、でも俺から話しかけたことはある」
「なら、あいつの動きを止める。会話は任せる」
「分かった」
「見えたぞ!」
「さあ、始めようか。久々の戦闘だ」
「おっしゃ!」
襲いかかるアクアドラゴンの攻撃を避けて、水の神は絡み付く
「今だ!」
俺はアクアドラゴンに触れる
「やっぱり、ドラゴンの魔力が乱れてる…これを正せば!」
俺は魔力をドラコンに流し込む
ギャグググググググゥァァァァ!
激しく暴れるアクアドラゴン
水の神は締め付けて押さえるが俺は振り回され水の神から手を離してしまう
「うっ………うわぁぁぁぁ!」
「優!」
水の神の顔の一つが首を伸ばし、俺が手を伸ばすが届かない
水の神によって調整されている空間から出れば俺は大荒れの海に投げ出される
「ブッブバババババ!」
息が出来ない………駄目だ…意識が……
ギャァァァァァ!
アクアドラゴンが俺を追いかけて来る
(………………………………)
「……さる!優!起きんかい!」
「クベッ!」
腹に激痛が走る
「起きた!優、良かったぁ!」
「ミユ!……俺は?」
「お前は海に投げ出されたんだ」
「水の神?なら俺は何で生きている?」
「こいつに助けられたからだ」
海から出てきたのはアクアドラゴン
「お前…」
「助けてくれたこと礼を言う、お前に魔力を流し込まれたことで正気に戻れた」
「俺も命を助けられたんだ、貸し借り無しだ」
「たった今、お前達をドラコン渓谷につけれ来るように言われた」
「そうか…水の神、世話になったな」
「俺は何もしてない…さっさと行け」
「ああ!行くか!ドラコン渓谷!」
俺達はアクアドラゴンの背に乗って海上を進む
アクアドラゴンが通ると波が避ける
「一気に行くぞ!あの積乱雲を抜ける!」
ギャァァァァァァァァァ!
ドラゴンブレスを放つ
「手伝うぜ!白炎弾!」
「桜風・一本桜!」
「「氷爪!」」
積乱雲を破り、黒雲を抜けると岩山が見えた
「ここがドラゴン渓谷…」
「優!あそこにもこっちにもドラゴンがおるで!」
「まさにドラゴンの聖地だな…」
「ゴッドドラゴンはあの山の一番上にいる」
「ほへぇ~あの山、ドラゴンの形してるのじゃ」
岩山に沿って一気に上昇する
「ついたぞ…」
頂上には洞窟の入り口がある
「ありがとな!ここまで連れてきてくれて」
「…頼まれた仕事をしただけだ」
「にゃはは~、照れんでいいやん」
「………もう行く、ゴッドドラゴンはこの奥だ」
「おう!」
俺達は洞窟へ、進む




