大人の務め
グラァァァァァ
いきなりの攻撃にうろたえるサバナフイッシュ達
「だっだれだ?」
「姉御!あっち!」
男が指差す方には……
「親父…?」
「それだけじゃねぇ、俺達の親も!」
「ったく、馬鹿息子に馬鹿娘が」
ハンマーを担いでガクがサバナフイッシュに立ち向かう
「な…んで……?」
「親が子を守る理由なんていらねぇだろ。治療部隊は餓鬼どもを治して下がれ!戦闘部隊は行くぞぉ!」
「「「「ウォォォォ!」」」」
サバナフイッシュ相手に互角に戦う大人達
「どっどういうことですか!?姉御!」
「うっさいよ馬鹿息子が!」
「かっ母ちゃん!?」
「たった6年の勉強で治療魔法が使えるなんて誰が言ったんだい?早とちりして不良になんかなって…これからは私がみっちりしごくからね!」
「なっえっ?」
「そう言うことだ!餓鬼どもは帰ってから覚悟しとけ!ここは大人に任せな!」
「はぁ?次は親父が囮にでもなるー」
ドゴンッ
ガクの一振りでサバナフイッシュが飛ばされる
「ガッハッハ!伊達に体鍛えては無いんでな!」
「ガク!治療は終わったよ!けど……」
18人は再び武器を取り前にでる
「年寄りは体を大事にしやがれ!姉御!俺達はまだ戦えますぜ!」
「………お前ら……ふ…ったりめぇだ!この程度でくたばってんじゃねぇぞ!」
「「「「へいっ!」」」」
グラァァァァァァァァァァァァァァァァ!
6匹のサバナフイッシュが大口を開ける
その後ろから…
「トカゲに岩の巨人!?まだいたのか!」
「魚野郎は大人で殺る!あとは任せるぞ!」
「死ぬんじゃねぇぞ!クソ親父!」
「サイン!てめぇもな!」
フラス村の人達は戦った
俺とミユと白はその光景を見ていた
「どう思うのじゃ?優」
「合格……ってか出来すぎじゃね?」
「ほんま、あの大人達がここまでやるとはなぁ」
そこへヒスイが現れる
「こっちは終わったぞ」
「ん!了解、そろそろ行きますか」
「しかし、お前のお人好しもここまでとはな」
「はっはっは、そう誉めるな」
「「「……………………………」」」
「………さっさぁ!行くぞ!」
「押されるな!進め!」
「気合い入れろ!」
フラス村の人達は次第に疲れが見えてきた
その時、白い炎が魔物を飲み込む
「はぁーい!皆さんお疲れ様!」
「優!」
「ヒスイ、危なそうだから邪魔するぜ!」
「…………好きにしろ!」
「おい!優!」
「なんだ?ガク」
「………………………感謝する!」
「へっ…今日はサバナフイッシュの丸焼きだ!速く戻って宴会の準備しとけ!」
「おう!全員、下がれ!」
「「「「「「おぉぉ!」」」」」」
俺は全員下がったのを確認して魔物達に向かう
「業火灰刃!」
「ギャハハハハ!飲め飲め!」
その夜、フラス村では大宴会が行われた
「こっのぉ!馬鹿息子が!」
「ごめんって!母ちゃん!もう許して!」
「今まで働かなかった分、しっかり動いてもらうよ!」
皆が騒ぐ片隅で俺とガクは酒を飲んでいた
「良い村じゃないか、ガク」
「お前のお陰さ、優。何て礼を言えばいいか分からん」
「………まずは、その酒とサバナフイッシュの肉を置いてから礼を言え」
「ガッハッハ!それは無理だな!」
「って、それ肝だろ!?高級食材だぞ!一匹から少ししか取れねぇんだぞ!」
「馬鹿野郎!これは良い薬になるんだよ!傷薬だ、お前らみたいな冒険者にピッタリだろう?」
「くれるのか?」
「これくらいしか礼が出来ん、持っていってくれ。明日の朝までに仕上げるからよ」
そう言ってガクは家に戻る
「……ならこっちも始めるか」
優とヒスイは茂みの奥に進む、その先にはヒスイ達が捕らえた暗殺者が
「おい!生きたかったら正直に答えろ、いいな?」
「わっ分かったから命だけわ…」
「誰の命令で俺達に近づいた?」
「アスライって名前の貴族だ、ターゲットは金髪の背の低い女…」
「ルナだな」
「間違いなくそうだろう、アスライと言う男の特徴は?」
ヒスイ達は以来主の声しか知らず、顔も名前も知らないらしい
「凄く太ってて……あと三級貴族のわりには偉そうで、聞いた話だと元・一級貴族だとか……」
「間違いねぇ、アスライだ」
「声は会ってみたら分かるだろう。どうするガンミュウム王国に戻るか?」
「あたりめぇだ!明日の朝には出発するぞ!」
「なら、アシュとラガンを止めないと…」
「あっミユがやばい!」
アシュは軟派をしていて、ラガンとミユは酒の飲み勝負をしている
「あー手遅れだな」
「今日くらいゆっくりするか?暗殺者も今日は来ないだろ」
「なら、ヒスイも飲もうぜ!」
俺は酒の入ったコップを差し出す
「そうだな」
この時、俺は気づかなかった…
(暗殺者も今日は来ないだろ)
この台詞はフラグだと言うことに…




