雪山でのⅡ
ケシヤ山
「んーー、レグゼぇー、なんで私らまで駆り出されるかね」
「黙ってろよモンチェ」
50人を越える冒険者、それを従える二人のSランク冒険者
地割りのレグゼ、落星のモンチェ
「ジョウカはどーしたんだよー、ジョウカーー!」
「うっるせーぞ!ジョウカはジョウカでギルドから仕事貰ってんだよ!ごちゃごちゃ言ってねぇで働けよ!」
「面倒くさいー、寒いー、お腹すいたー、
」
「っち、これだから女は…」
「女じゃなくても嫌だもーん」
任務はスノーウルフの殲滅、それにSランク動員
「きっ来たぞーー!」
「数が多すぎる!なんでこんなに!?」
来たか、数は…多すぎねぇか?
報告にはこんなに多いとは聞いてないぞ
「怪我した奴等は下がれ!」
「あとはー、このレグゼがやるぞー」
「てめぇもやれ!」
「えーー!?」
「来ちゃったのじゃ…」
「まぁ仕方がねーさ」
「おいっ人間!」
目の前には二人の人間、すでにたくさんの仲間が殺られた
「魔獣か…なんだ!」
「我らは……この山を守る!先に仕掛けてきたのも貴様らだ!これ以上進むなら、仲間を殺すなら……ここで死んでもらう!」
「こっちも仕事だ、引けねぇんでな!大人しく引いてくれ!」
「進むなら……死ねぇぇぇぇ!」
すまない人間…貴様の言う風景はもう拝めない…だが!
その風景を守る為に戦う!
戦いの末
二匹のスノーウルフは立ち続ける
「こ…こまでか……」
「これで死ねるなら…本望……じゃ」
「なら、死んでくれ」
「これで私の仕事が終わる」
これで死ぬのか…
ゆっくりと目を閉じる
「何をしている?」
静かな雪山に響く声
「この声…」
「あいつじゃ…」
青髪の男、先ほど助けた……
「Sランク二人の動員か…豪華なことだ」
「何者だ?」
「私の仕事、邪魔しないでくれる?」
「俺はコール、Bランクの冒険者だ…悪いがお前たちの任務は失敗だ」
「あと、そこの二匹倒せば終わるんだが?」
「……そいつらは俺が守るんでな」
「なぜ、そんなことを?」
「命を救われたからな、おい下がってろ」
スノーウルフは黙って後ろからコール見つめる
「俺と戦うのか?」
「そっちがやるなら」
ズドン!
雪が弾け飛ぶ
「目眩まし…雪を使ってか?」
「無駄だ、仕込む時間は山ほどあった」
「私もいるけど?」
炎が雪を溶かす
今度こそモンチェの槍がコールを突く
(殺った…)
ズドン!
槍で刺された瞬間コールが爆発する
「水?水を爆発させてる?」
「おいっ!後ろ!」
咄嗟に後ろに槍を振るうが爆発
「いったーい 、これはマジでムカつく」
「おい、ここでそれは!」
モンチェが飛び上がる
「メテオ!」
槍の先端に炎を凝縮し急降下
辺りに爆音が響く
「ゴホッゴホッゴホッ」
「ここまでだねぇー、よく頑張ったよー」
「そう思うか?」
「なに?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
「何だ!地震!?」
「こんな雪山で暴れて、あれが起きないわけが無い…」
コールが立ち上がる、その後ろから押し寄せるのは…
「雪崩だ!モンチェ!急いで山を降りろ!」
レグゼは既に駆け降りていく
「コール……名前は覚えておく」
モンチェも続けて山を降る
「ふん……」
ドサッ……
コールは倒れた
「人間!」
「しっかりするのじゃ!」
「早く…逃げろ……雪崩が…」
「残念だが…」
「あれから逃れる術はもう無いのじゃ、だから一緒じゃ」
「魔力は持っているが何も出来ないとは…」
「すまんのじゃ!」
「「「ぷっはははは!」」」
雪崩が迫る中一人と二匹は笑った
「なぁ、俺と来ないか?」
「外へか?」
「行きたいのじゃ!」
「お前は?」
「俺達は一緒だからな…」
「決まりだな…」
コールが立ち上がる、そして手を出す
「魔力を俺によこせ!」
「「信じるぞ、人間!」」
「コールだ、スノーウルフ」
「俺達にも…名前くれよ」
「そうじゃ!スノーウルフって呼ぶな、聞き分けが出来んじゃろ」
「考えとく、終わったら教えてやるよ」
「約束じゃからの…」
「あぁ…」
「氷狼・大華連獄!」
「もっと魔力を込めろぉ! 」
「「うぉぉぉぉ!」」
何事もなかったような雪山
「生きてたのじゃーーーーー!」
「「おー………」」
「生きてたのじゃーーーーー!」
「繰り返すな!」
「んっ?あれは?」
ぞろぞろと現れるスノーウルフ
「戦闘に参加しなかった、子供達だ」
「生き残りは…?」
「いない、皆いなくなったよ」
「お前らはどうする」
「コールについて行くのじゃ!」
「はぁ、この山を出るのか?」
「「…………」」
「なら頼むぞ、人げ…コール」
「……??」
「あぁ、あのスノーウルフはお前に俺達を任せると言っている」
「そうか、任せろ…と伝えてくれ」
「だ、そうだが?」
「言ってることは分からんが、伝わった……………ところでお主ら毛の色が変わっておるが?」
二匹のシルバーウルフは純白と白銀のスノーウルフになっていた
「ほんとじゃ真っ白じゃ」
「俺も…」
「ちょうどいい、お前たちの名前……白と銀…二人で更に美しいお前たちにぴったりだ」
「白…」
「銀…」
「行くぞ!白、銀!」
「「………」」
「たまには戻って来てくれ、この山は残ったもので守る」
「……!ああ行ってくる!」
もう一話!もう一話だけこの話が続きます!




