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第11話 王女から女王へ

「に、似合う?派手すぎじゃない?」


「いいえ!そんなことありません!お美しいですわ!!」

なんて私の髪を()うミア

「そうです!まだまだ足りないくらいです!」

 

リタは身長が伸びて私の身長と同じぐらいになった。栄養失調だったから小さかったんだろうな…ちなみに同じく獣人テオはもう…うん、成長期凄いわ…、ヤンチャな美青年に成長した、うん、さすがゲーム世界美形多すぎ。

 テオはノーチェと一緒に私の守護騎士となっている。


「緊張する…」

今日は式典の日、そう正式に王を引き継ぐ日なのだ。


「お似合いですよ王女様…いや女王様」


「アルデン…まだ女王じゃないって」


「こら、言葉遣いがなってませんよ」っと頬をつつかれる。

アルデンはエルフ族だからか見た目の変わりは無い。


「私頑張る!女王になっても支えてね」


「もちろんです」

アルデンは紳士だけど敵に対しては容赦ないんだよなあ…うーんギャップ。


 母はアルデンの魔法により呪いの進行を抑え、また変装魔法の原理で表面上は隠しているが辛いだろう…。倒れないといいけど。




○式典


 王の席に座っていたマリエットが立ち上がる


「リリー。いやリリアン、しっかりやるのですよ」


「はい、お母様」



 眩いほどの光が包む。

 それは女王マリエットが、リリアンにティアラ、そして王である証の杖を授けたからである。


 (綺麗__)

弾けるように2人から放たれる黄金の光

 その黄金の光はリリアンの胸元に集まると宝石のような石が胸に現れる。

 ニコッと笑うマリエットが見守る者たちに声を上げた。


「今!この時より…リリアン・シルバーリーフ・クレスティアーナ・ド・フォンテーヌはこの国、シルバーリーフ国の女王となった!」


リリアンは玉座に腰を下ろし微笑む。

 その瞬間に歓呼(かんこ)と共に、()れんばかりの拍手で包まれたのだ。



 ○自室


「本当に…女王になった」

 胸元に光る女王の証、そして代々譲り受けた杖

 母は最後までやりきった。式典が終わったあとに倒れたらしいけど…命には別状ないらしい。よかった


「…きっと、きっとやってみせるわ」

 女王としてきちんと国を納めながら、復讐を…きっと


その前に、各国のお偉いさんや貴族への挨拶回りが__


「つーかーれーたぁぁあ…」


「…お言葉ですが、リリアン。もう女王なのですよ、女王。」


執務室のソファーに寝っ転がった私を見てため息を吐くノーチェ。

 私の守護騎士を続けてくれている

 彼はどんどんと実績を上げて単体でアンピプテラ(羽の生えた蛇)というA級ランクに相当するドラゴンを倒した、あの蛇はドラゴンと言っていいかわかんないけど一応ドラゴンの部類らしい。

 一体で小さな国を滅ぼせるドラゴンを討伐…うん…強すぎ。爵位を貰って正式に貴族の仲間入り…昇進早すぎじゃないですか?


もうゲームのビジュアルとほとんど変わらなくて、くっそイケメンになっていた。うん…女性プレイヤーが推す理由も分かるよ。無表情で淡々としてるのがまたいい。

2人の時なんかはリリアン様と呼んでくれるようになったし。


「だーって、パーティやら挨拶回りやら引き継ぎやら…もー!休み欲しい!やーすーみー!!」


コンコンっとノックが聞こえ私はシュバッと一瞬で服を整え着席する。


「どうぞ」

そう言えばノーチェが扉を開く


「失礼します」


「アルデン〜!」

ニコニコとしたアルデンが顔を覗かせた。


「お疲れのようですね」

 彼は元々王宮の魔道研究やら魔法の講師やら色々とやってくれていたが長年王宮に仕えていたのと冒険者として各地を巡っていた知識もあり、女王の相談役と秘書的な存在である宰相(さいしょう)に昇進していた。ってか頼んだ


 アルデンは大量の書類を私の机の上に置く。

「え…これ…」


「公共施設の重要書類、と、それから…」

 っと書類の山ができ上がる。


「はは…新しい水路の建設に、土地の使用許可申請に…はぁ」


 ハンコを押すだけのものと、サインをするもの。手紙の返事。全てに目を通さないといけないから大変だ。


だが、それも最初だけで殆どは家臣に任せるし、弟であるレイセンも王子として手伝ってくれている、あの子頭いいんだよね…。そしてそのうち報告を受けるのとちょっとしたサインでよくなる。最初だけ…そう、頑張んなきゃ。


そして半年もしてだいぶ仕事も落ち着き女王にも慣れ落ち着きを取り戻した。


大神官長(だいしんかんちょう)。どうです?異世界人…いいえ、勇者、そして聖女召喚の義は」


「えぇ、進んでおりますよ」


 ニコリと笑う神父服に身を包んだエルフ族ゲームでも出ていた。

リーフネレスという神を祀る 神殿の最高責任者 フィアレス・ミリステリア。

 

神殿は特別な魔法がかかっていて.まぁゲームによくある回復場所でもある。ゲームと違うのは死者復活は無いという点。


私の真の目的、異世界の召喚、

 ただ召喚するだけではない。彼らを逃げられないようにする術式を付与する魔法陣を生成しているのだ。

 まぁ直接的な表現はさすがにしなかったけど。


「異世界人の召喚は私が責任もを持ちます、今までの異世界人は各国を巡りまた、時には争いにも参加し戦争の火種にもなった…。私は最後まで責任を持つために彼ら召喚者には術式を付与します」

なんて、会議したっけな。

 

 まぁ他の国からは軍事力の確保と思われ睨まれるかもしれないけど…その時はその時、1番大事なのは逃げられないようにする。問題が出てきたら後で片付けよう。


「ついに___その時がきた」


異世界人召喚__。

魔物が溢れるこの世界で、世界を救うために_召喚する日がついに来た。


「へぇ、本当に名簿だ」

 まるで卒業アルバムのように名前が表示されていて。

 この本を開けるのは女王だけらしい。

 日本語で書かれてる…って、大人じゃない?

 浮き上がった文字を長押しすると詳細が見れる、年齢と名前、そして現在どこに所属しているのか日本語で。

 私が転生…というか前世の記憶を思い出したのは10歳、転生してから15年も経っているのに彼らの年齢は変わらず高校生のまま。時間の流れが違うのか…


好都合だ






 


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