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裏切られた最強魔導士、異界の銃で帝国に反逆する  作者: Wahrheit2026


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第73話 マリエッタ、FN・MAGを試射す

お読みいただきありがとうございます。


よろしければ評価、ブックマーク、ポイントをよろしくお願いいたします。

ルースに続く一本道は正直退屈だった。


カーツ共和国の首都ルースは海に面する東部にあるが、各地方都市は首都ルースにつながる幹線道路が整備されている。


主な交通手段は馬車だが、徒歩でも交通の便は他国より良い印象を実際に見て受けた。


幹線道路沿いには畑が広がり、部分的に水田も見られる。


帝国とはまた趣が違う平原が広がり、起伏は大きくなく、徒歩で歩いても距離の問題は別にしてアップダウンの負担は少なそうだとマリエッタは思った。


「お嬢さんはその記章を見ると義勇兵志願者かい?」

向かい合わせに座っていた剣士の若い女性がマリエッタに興味深そうな声をかけた。


「ええ、私の故郷は田舎でいくらモンスターを狩っても報酬が少ないんです。だからカーツで義勇兵になった方がたくさん儲かるからって冒険仲間に勧められて」

適当なカヴァーストーリーをマリエッタは即興で披露する。


「あなたのような小さな子が来るなんて……。けれどカーツに来たのは正しい選択よ。ヴァーンズハイトは周辺国を征服するのみならず、我がカーツまで屈服させようと攻め込んできたんだから。あいつらは捕まえ次第処刑すべきよ!中でもあの傲慢な帝国貴族の連中は大嫌いだわ!あいつらは自分たち以外を虫けらとしか考えていないのよ!」


“その傲慢であなたを虫けらと考えている帝国貴族が目の前にいるんだけどね”

マリエッタはむかっ腹を必死でこらえる。


小高い岩山が見えてきた。


馬車の中の他の客は寝ていたり、本を読んでいる。


だが、マリエッタは岩山の方から殺気と魔法力の気配をすでに感じ取っていた。





崖の上からマリエッタの乗る大型馬車を狙う影が20匹ほどあった。


「ボス、ルース行きの駅馬車ですぜ」


「野郎ども!!!!獲物がまた来たぞ!!!!」


「ぎゃははははっはははっはははああ!!!!!!」


「ヒャッハー!」


野盗の集団は2手に分かれ、道が狭くなる岩山の一本道に駅馬車が入るのを見計らい、前後から包囲しにかかった!


駅馬車の運転手が気づいたときにはすでに遅かった!


「皆さん大変です!野盗の群れに囲まれました!」


「野盗!?またか!?」


「たっ大変です!包囲されました!」


野盗は道が狭くなった岩山の道の前方を塞いでいた。


後方からは本体の一味が迫ってくる!


「カーツには野盗が出るんですか!?」

マリエッタはわざとらしい声を挙げた。


「カーツのお偉いさんはヴァーンズハイトとの戦いで戦力として使えそうなのは何振りかまわず受け入れてる!まじめに戦う連中はいいんだけど、こういう武装ゴロも大挙して入ってきて問題になってるのさ!!!!」

女剣士は剣を抜いて馬車の外に出て迎え撃つ準備をしていた。


「お嬢ちゃん、ここにいな!絶対馬車からでるんじゃないよ!」


「あ~いやいや、お姉さんこそここにいて」

マリエッタの淡々とした発言に女剣士とその他の乗客はキョトンとした。


「何言ってんのお嬢ちゃん!多少戦いの経験はあるんでしょうけどあいつらは実戦経験のある傭兵崩れが多いのよ!お嬢ちゃん拉致されて大変な目に合うんだから逃げなさ・・・・ってえ!!」


マリエッタは女剣士の忠告を無視して馬車の外に出た。


遠目にいる野盗の頭目らしき筋肉質のオークに大声で話しかけた。


「オジサンたち泥棒さんなの~!」


「おうおう、結構上玉なカワイ子ちゃんがいるじゃんかあ~。おうよ、有り金と装備全部置いてけや!!」


「ついでにお嬢ちゃんは一緒にいただきだあああああ!!!!!」


「あっそう!」


“ちょうどいいや、こいつらで試し撃ちしよっと♬”


マリエッタは腰のポーチから小型魔法箱を取り出した。


それを念じて地面に置いた。


魔法箱はみるみる大きくなり、自動的に蓋が開いた。


馬車の中の乗客が驚愕する中、マリエッタは黒い殺意をその中から取り出した。


本来10キロを超すが、マリエッタは魔法で筋肉強化を自動的にできるようにしてあるため、全くと言っていいほど軽かった。


まず、銃手前から右側にあるコッキングハンドルを手前に引く。

手前まで引いたあと、コッキングハンドルを手で前進させてローポジションと呼ばれる位置まで再度コッキングハンドルを前進させた。

銃把グリップの射手から見て左側面のボタン上のセイフティボタンを押す。

次に本体上部レシーヴァーのフィードカヴァーを開けた。

そのさらに内側にあるベルトリンクをセットする給弾機部の小さなカヴァーも開けた。

同時に金属製の箱の中からあらかじめセットしておいた250連7.62mm×51NATO弾のベルトリンクを取り出して異世界からの解説本で読んだ通り本体にセットし、給弾機部、レシーヴァーの順にカヴァーを閉じた。


迫りくる野盗の群れは約20。


人間の他にオーク、人相の悪いエルフ、ミノタウロス等の混合だ。


マリエッタはFNMAG汎用機関銃の先端部分にある二脚バイポッドを引っ張りだした。


バイポッドは自動的にスプリングの作用で開く。

形からしてエリカの使っていたMG42のそれに似ているなとマリエッタは一瞬思った。


「うらー!!!!男は皆殺しにしろ!!!!女は全部楽しめええええ!!!!!!!!!」


ゲスな叫び声をあげるオークやミノタウロスらは火炎魔法を放ちながら棍棒や剣を振りかざして突撃してくる。


距離は既に50メートルを切った!


マリエッタは解説書に合った通り、地面にうつぶせになり、伏射プローンポジションになった。


バイポッドで支えられたFN・MAGの銃床を右肩につけ、その照星と照門を迫りくる敵集団へ合わせる。


マリエッタから見て右側にあるセイフティボタンを押してセイフティを解除した。


迫りくる蛮族の群れに、マリエッタは迷うことなく引き金を絞った!


ドドドドドドドドドッッッ!!!!!


ドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!


ドドドドドドドドドッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!


爆発系の魔法を鋭くした射撃音が岩山に跳ね返って甲高い乾いた音を響かせた。


蛮族の群れに瞬時に吸い込まれた鉛の凶弾の数々がその体をひき肉に変えていく!


青や赤の色とりどりの血と臓物が平原と岩に飛び散り、何が起きたかもわからないまま倒れていく野盗たち。


物理系の攻撃と感ずいた亜人魔女が全体に防御魔法を展開するが、数発防いだ後にすぐ防御魔法は耐えられえずに破られて穴だらけになった。


苦悶の表情の中で耐えられなくなった亜人魔女は魔力を維持できなくなった瞬間に腕や胴体がちぎれた。


コンクリートブロックや土嚢、中程度の鉄板すら貫通する7.62mmNATO弾の集中射撃は帝国軍魔導士よりはるかに劣る野盗や亜人魔女の防御魔法を容易く撃ち抜いていった。


120発ほど撃った後、わざと生かして置いた頭目を除いて野盗は全滅し、血と臓物の臭いだけが周囲に立ち込めていた。


執筆の励みになりますのでよろしければブクマをよろしくお願いいたします。

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