第1話 栄光の門出
初めまして。
新参者ですがスパイスの効いたファンタジーを書いていきたいと思っております。
応援よろしくお願いいたします。
魔法が普通に存在する世界・リヒテンフェルト。
その世界の中心地に威容を誇る大帝国。
魔導帝国ヴァーンズハイト。
魔法という超常的な力が存在する世界リヒテンヴェルトにその名をとどろかせる大国だ。
この世界の隅々にその名を轟かしていたこの帝国が他国を圧倒した背景にあるものは世界一の軍事力・経済力だけではなかった。
その力の源泉には他国にはないずば抜けた魔力を使いこなす魔導士たちの存在があった。
この世界の人間は他の種族と同様、多少の魔力を生まれつき持つ人間は比較的多い。
だが、それを攻撃や回復などの実用的な力として使いこなせるようになるには適切な教育訓練課程が不可欠だ。
帝国が他国に先駆けてずば抜けた地位を築いた力の源泉は、まさにこの魔力を使いこなし素質を開花させるメソッドをいち早く確立したことにあった。
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晴れ渡る午前中。
空気は澄み、空には雲一つない快晴の青。
帝国首都リヒテンブルク。
その中心に位置する荘厳な巨城。
ヴァーンズハイト帝国を統べる皇帝が居住する城の大広間。
今、皇帝が臨席する中で毎年恒例となる魔導士候補生たちの門出を祝う魔導士任官式典を兼ねた統一卒業式が盛大に開かれていた。
「気を付け!!!」
大広間が物音一つない静寂に包まれる。
次に皇帝直属の威厳のある女性魔導士の靴音が響く。
ひと際美しい美貌を持つ彼女が卒業式の会場となった大広間に特設された荘厳な造りの壇上に立って卒業生を前に口を開いた。
「諸君らは本日をもって我が国の礎となる魔導学校を卒業となった。今日まで厳しい課程を乗り越えてきた諸君の意志、魔法力、知力、体力。この瞬間から諸君らは全員この魔導帝国の国運にとってなくてはならない存在となった!ここに諸君らの気高き意志を称えよう!」
万雷の拍手が会場となった謁見の間全体に響き渡る。
そこには魔導兵学校177期生、大学内魔導士選抜課程28期生、魔導士候補生学校12期生、帝国軍魔導学生152期。
彼女たちの出身課程を知るには頭にかぶっている魔女帽子と胸の記章を見ればわかる。
各教育課程ごとに彼女たちの帽子と胸の記章の色が異なり、一目でどの教育課程を卒業したのかが分かるようになっている。
魔導兵学校の出身者は青い宝玉が付いた記章。
大学内魔導士選抜課程の出身者は赤い宝玉が付いた記章。
魔導士候補生学校の出身者は緑の宝玉の付いた記章。
帝国軍魔導学生の出身者は鳶色(赤みを含んだ茶色)の宝玉の付いた記章。
それぞれ出身学校・出身階層が違っても魔導士は全員が公平に扱われるのがこの帝国の理念だ。




