表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アリーナ殺人事件  作者: たま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/16

弱さと怠慢

伽椰子は恩が返せたと喜んでいた。

「あれ、人混みに紛れて横浜駅に流れてたら絶対分からなかったな。なんで事務所社長は1人離れて各停の駅行ったの?」平間くんが配信で皆にお礼を言った後首をひねってる。

「うん、アソコしか彼はミスってない。

でも、人間だから絶対やらかしてると思ったよ。

あの夜目に明るいコンビニの光に(ひる)んだんだよ。

行きにインペリアルデッキと車のギャラリーの防犯カメラ避けて新高島駅使ったから身体がつい向かったんだと思うよ。

でも物証無いし配信途中に新しく出来たアリーナ付近見たかったと言われたら、手が出せないよ。

良い弁護士ついたらひっくり返せる。」ミー子はテレビ見ながら眉間にシワを寄せる。

ここから警察はキツい。完全に初動捜査ミスと切り替えるスピードを間違えて物証は消えてる。

ぺぺ君に知らせた瞬間舌打ちしたから分かる。

今回は公安は手伝いだったのであまり口出し出来なかったのだ。

公安は、ミー子タイプが集まってる。

警官に嫌われるくらい小さい事に気付くタイプだ。刑事課でも嫌われものばかりの集団だ。

優秀とはまた違う。優秀な人はもっと上に行く。公安は性格的にゆがんでて、それをまた最悪のタイミングで指摘するような嫌われ者の集団なのだ。

犯人が自腹で注文したハンバーグ弁当を渡す前に「小麦粉アレルギーで米食オンリーだとこれ食べたら死ぬよ。やめな。捨てとくね。」と親切して警官にも犯人にも嫌われるミー子だった。(ハンバーグはハンブルクステーキと言われる物以外は、パン粉、卵が使われるのが一般的。ガムチョコレートなど、お菓子も麦芽エキスが使われるので本物の小麦粉アレルギーの人は食べれない。お母さんで格好つけて甲殻アレルギーなの〜とか言いながら安いお吸い物飲もうとする人に「出汁の素も麺つゆも魚介エキスですよ。甲殻類の発酵エキス入ってるから死にますよ。」と言って鼻白(はなじろ)ます。イヤな奴がミー子だ。)

配信者が疑われて辞めてうやむやのままが、1番良かったのだ警察的に。

アリーナ内の人間の犯行だと思ったせいで外の防犯カメラのチェックが遅く甘くなった。観客2万人とスタッフ関係者の身元を洗うだけでも気の遠くなる作業なのだ。甘くもなる。

特に新高島駅は地下入り口が建物内部にあり、一見さんは確実に迷う。それも土日休みのビジネスビルの中なので人けもなく暗い。閉鎖してると見過ごす人が多い。結局アリーナに戻って横浜駅を目指せとネットでも注意されてるくらいだ。つまりライブに遠くから来る人は滅多に使わない。

警官もトラブルがある伊勢佐木町など人の多い場所は詳しくても、ずっと工事で閉鎖されていたアリーナ地帯は慣れてない。平日のビジネス街はトラブルも無い。土日なぞ人間がまず存在しないのだ。


が、そんな言い訳は通用しない。

捜査の基礎を怠慢し初動ミスを指摘され文秋に叩かれる。まさか、客でもスタッフでもなく、その日のアリバイがある事務所に居たはずの人物が会場付近で防犯カメラに映っていたとは…

所轄に恥をかかせたと公安はみなとみらい署に出入りしづらくなる。

ぺぺ君が新高島駅と言った瞬間に後ろがどよめいた。そう横浜の人間にとってそこは桜木町関内や野毛、根岸など京浜線エリアなのだ。ベテランほど指示出す立場の人間ほど、新高島駅自体全く馴染みがない新駅なのだ。

空気を感じたぺぺ君は、これが警察の失態になると実感したから舌打ちしたのだ。


樹莉は100万投げ銭の客達を自分だけで囲い、事務所には一銭も落としてなかった。1000万のドバイ案件もしかり。

そこに個人Vチューバーやり出して大手の箱狙いなのがバレて池袋ゲーセン仲間だった社長がブチ切れた。つい10年前は仲良く太鼓を叩いてギャラリー背負って「どんちゃん!カッちゃん!」と呼び合っていたのに…

「カッカッ!て死に際言ってたのは、社長のあだ名かあ〜ダイイングメッセージだったのね、本当に!」ミー子がテレビ見ながらうなづく。

「アイツ、やっぱり舐めてたんだなあ〜大手Vチューバー事務所なんか、あんなコンプラ違反しまくりの奴、絶対はじくのに。ゲームできたり話が上手い事より共感力や新しい魅力や発想や感性を提示できる事なのになあ〜」平間くんがしたり顔で話す。

「フフッ、平間くんはそれ出来てるの?」ミー子が笑う。

「おれ?俺はひねくれてガキのままなのが良いんだよ。俺が成長したら客いなくなるぞ!」平間くんが鼻で笑う。自分の魅力を把握してるようだ。

「ミー子さんこそ、なんか警察辞めた理由分かったよ。足並み揃えるの苦手なんだな〜年食ってるのに。」呆れたように言う。

「伽椰子ちゃんとアンタのせいでしょ!私は関わりたくなかったわよ!」と寝そべってるソファのクッションを投げた。


新アリーナで傷害事件起きた時の警察のバタバタが面白かったですね(✷‿✷)

あのエリアは警察も全く地の利ない場所だし。

ライブないと全く人気のない場所だし。

海に繋がる運河が目の前だし。凶器も軽い小さいものならすぐ外海に流れてしまう…

ライブで最近2回行ったので、さっそく使ってみました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ