アングル王都
自宅謹慎の日、海は魔道具を作っていた。
今日は、海に付き合いミウとリリも隣にいた。
「ミウ、この屋敷って、監視されてるの?」
「何故じゃ」
「5人が、ずっとここを見張ってる」
「向こうが襲ってこん限りは、手をだせんのぅ」
「そうだね、国側の見張りかも知れないしね」
「そうじゃのぅ」
「一応、対策はしておく事にするよ」
「うむ、」
海はシンディを呼んだ。
「海様、御用ですか」
「はい、シンディ、腕輪と首飾りならどっちがいい?」
「それって・・・・・」
「うん、魔道具だよ
魔法は回復と毒消しを考えているよ」
「腕輪がいいです。
それと・・・アイテムボックスは駄目ですか?」
海はミウを見たら、頷いてくれたので
「いいよ」
「ありがとうございます!」
シンディが喜んでいると、近くにいたシャルーラから待ったがかかった。
「何故、私の持っていないアイテムボックスを、姉さまが頂けるのですか!」
シャルーラが大声で言うと
「シャルーラ、お行儀、悪いですよ」
「・・・・」
海が仲裁に入った。
「シャルーラは最近、剣の稽古しているんでしょ
なら、ガードの魔法とアイテムボックスでいい?」
「えっ!頂けるのですか」
「うん、腕輪だよ」
「はい、でも、攻撃魔法も欲しいです。全部、倒せるようなのがいいです」
「わかった。
組み込むよ」
海は、魔道具の腕輪を2つ取り出し、シンディとシャルーラ用に魔法を付与した。
2人に腕輪を渡し、使い方の説明をした。
「海様、ありがとうございます!
大切に致しますわ」
「私もこれで皆と一緒です。
海様、感謝致します」
「2人共、喜んでくれて嬉しいよ」
2人に説明を終えた後に、ミウが言って来た。
「海よ、外の事も伝えておいた方が良いかもしれぬぞ」
「そうだね」
シャルーラとシンディに5人が見張っている事を伝えた。
「気を付けます」
ミカルとサーシャも来たので、監視の事を伝えた。
その日は、何事も無く終えた。
翌日の深夜、屋敷に誰かが侵入してきた。
「ミウ、リリ、起きて侵入者がいるよ。たぶん3人」
海は、一緒に寝ていたミウとリリを起こし、部屋を出て、他の仲間を起こしに向かった。
リリは、侵入者と遭遇し戦闘を始めた。
その音に、ミカルとサーシャが気付き、シンディとシャルーラの部屋に向かった。
海は、合流したミカルとサーシャにシンディとシャルーラの護衛を任せた。
その頃、ミウは2人の侵入者と対峙していた。
「貴様はどこの者じゃ」
「・・・・」
「良い、捕まえて吐かせてやるぞ」
そう言うとミウは魔法を放った。
「ダークプレス」
侵入者は押し潰され動けなくなった。
「少しそのままで待っておるのじゃ」
ミウは、ほかの者を探しに行った。
ミウがリリを見つけた時には、相手を倒した後だった。
その後、皆で合流し、捕らえた二人の所へ行くと
2人は死んでいた。
「毒を仕込んでいたようじゃのぅ」
「毒?」
「うむ、口の中にいれておったのじゃ」
海は、証拠が消えてしまったなと思いながら
他にも敵がいないかサーチを使うと
監視していた5人が死んでいた。
「ミウ、監視していた人達、全滅してるよ」
「うむ、わらわ達を邪魔に思う者がいるようじゃのぅ」
翌日から海達は警戒を強めた。
それから数日が経ち、あれからの襲撃はなかったが、国王からの連絡もなかった。
「いつ連絡が来るのだろうね」
「はい、私も少々遅いと思います」
「催促する訳にはいかないから
もう少し待ってみよう」
「うむ」
それから、2日経っても、3日経っても、王からの連絡は無かった。
「流石に、おかしいですね」
「そうじゃのぅ、なら聞いて見ると良いぞ」
「誰に?」
「外におるではないか」
「行ってこようか」
海が行こうとすると、サーシャとミカルが行くと言い出した。
「海さん、訓練です」
「うみさん」
海はミウとリリを見た。
「ミウ、りり、どうする」
「師匠、お願いします」
「姉さま!」
「はぁ~いいよ、でも、失敗はなしだよ」
「リリが認めたならわらわも許可しようぞ」
「「ありがとうございます!」」
2人は喜んで出て行った。
「2人共どうするんだろう」
「まぁ、待っていようよ」
待っていると、2人は裏口から入って来た。
「「ただいまー!」」
「サーシャ、ミカル、1人ずつじゃなくて、2人で1人の予定だったのに・・・・」
「まぁ良い、始めるのじゃ」
ミウが魔法を使った。
「マインド」
1人を気絶させたままにして、1人に質問した。
「何故、わらわ達に城から迎えが来ないのじゃ」
「・・はい・・場内で・・・どう・・めいに
反対する者が・・います」
「それで、どうなっているのじゃ」
「王族同士でも・・もめて‥国が割れそうです」
「わらわ達はどうなるのじゃ」
「監視を続けろと・・命令されています」
話を聞き、海達は待つしかない事がわかった。
海達は、2人を外の木の下に置いて来た。
「内乱になったら笑い話しにもならないよ」
「うむ、そうじゃが・・・」
「偵察する?」
「私行くーーー!」
「姉さま、お供します!」
「リリ、ミカル・・・・」
「良いと思うぞ、リリ、ミカルよ、危ない事はさけるのだぞ」
「うん、ミウ、海、行ってきます」
リリとミカルは出て行った。
「ミウ、本当に大丈夫なの?」
「海は過保護じゃのぅ」
「あ奴らとて、毎日訓練をしておる、心配無用じゃ」
海は、2人が帰って来るのを待った。
だが、その日は帰って来なかった。
翌日、リリとミカルは帰って来た。
「ただいま」
「うむ、海が心配しておったぞ」
「うん、ごめん。?
でも、城に潜入して来てわかったよ」
「何があったの?」
それから、リリとミカルは話した。
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