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ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
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新たなる旅

あのボーンドラゴンと戦った討伐依頼から、数か月が経った。

その間にシャルーラから、この世界にも四季があり、12か月で1年という事も教えて貰い、

1か月が30日という事も分かった。

それから、集落の体勢も少し変え、集落を村と呼ぶようにし、皆との連絡関係の構築と

僕の居ない間もしっかり機能出来る様に代表者を決めた。

今迄も、代表者のような存在はいたが、それは僕がお願いしていただけだったから

きちんと名称を与える事にした。


まず、村長代理を3名、シルビア、リーフ、シンギに任せ、

各仕事の部門長にエナ、カリーナ、イグリット、セントを立てた。

そして、魔物討伐や依頼を受ける班が僕達6名に決めた。


そして、ある時、ベイゼの街のギルドに寄ると王都から手紙が届いていた。

海は、手紙をシャルーラに渡した。


「海さん、父様からの依頼です。

 王都に来て欲しいとの事です」

「皆、どうする?」

「どうするも、行くしかないんでしょ」

「はい・・・」


海達は、一旦、村に戻り、王からの依頼で王都に行く事を村長代理達に伝え、

翌日、出発した。


夜になり、食事を済ませた6人は部屋割りを決めていた。

この、数か月の間に、コテージも増築して5室になり、

3室を海達が2人1組で使い、2室はゲストルームにした。


1組はミカル、シャルーラで残りの2組は海とミウ、りり、サーシャで

ローテーションを組む事で決まった。

そうして、旅を続け、王都に到着し、王と謁見をする運びとなった。


「海よ、良く来た」

「はい、陛下も御壮健で何よりです」

「この度は、海に護衛をして欲しいのだ」

「護衛ですか」

「そうだ、我が、アスタロッテ大陸より、北東にあるトライアングル大陸の国との

 友好関係を築く為に使者を送る事となった。

 とは言え、今までは貿易位しか関係が無かった国だから

 何があるか分からないのだ」

「それで、護衛を僕にですか」

「そうだ、護衛と言っても、別に家来のように振る舞う必要はない。

 受けてくれないか」

「わかりました。

 お請け致します」

「おお!良かった。

 ならば、この度の使者を紹介しよう。

 入ってきなさい」


奥の扉からシンディが現れた。


「姉さま!」

「シャルーラ、久し振り」

「使者は、姉さまですか?」

「そうよ」

「何故ですか」

「いいでしょ。

 海様、宜しくお願いします」

 

海は、了承し、王との謁見は終わり、王城の1室に皆で集まっていた。


「姉さまが使者とか、どういう事ですか」

「しつこいわね、私が、行くの」

「でも、兄さま達でも良かった筈です」

「そうね、でも兄さま達も忙しいのよ、

 ブレイン兄さまは各街や村の視察、

 トレイン兄さまとトーマス兄さまは、お2人で食糧不足に陥らないための研究をしているわ」

「そうでした・・・・」

「王族で暇なのは私だけですの、どこかの誰かさんは何処かに行ってしまうしね」

「・・・・・・・・・・・・」

「というわけで、海様、お願いしますね」

「はい・・・」


その日は王城に泊まり、翌日、皆で市場を回り買い物をした。

その間に情報が欲しくて、海は奴隷商のテントを訪ねた。

奴隷の中から、トライアングル大陸の出身者を探した。


「お客さま、どのような奴隷をお探しですか」

「うん、トライアングル大陸出身の人を探している」

「あの国、ですか・・・」

「何か」

「いえ、あそこは獣人族が多く、竜人族が王を務めている国ですので

 人族には、少し、風当たりが厳しいですね」

「有り難うございます」

「いえ、関係の無い話をしてしまいました」

「いえ、為になりました。

 その国に、詳しい奴隷はいますか?」

「お待ちください」


奴隷商を待っていると、1人の虎人族の男の子を連れて来た。


「こんにちは、僕は海です」

「ぼくは虎人族のヨセフ、13才です」

「君はトライアングル大陸の事に詳しいかい?」

「アングルの街の事なら知っています」

「奴隷商さん、この子は犯罪奴隷ですか」

「違いますよ、詳しくは購入されて本人にお聞き下さい」

「いくらですか?」

「金貨5枚です。虎人族ですか、細くて力もありませんよ」

「わかりました。では金貨5枚です」


海はお金を払い、虎人族の男の子を買った後、市場に行き、服を買い、

身なりを整えさせた。


「ヨセフ、君は何故、奴隷になったのですか?」

「僕は、アングルの出身です、アングルは王都の名前です。

 それで、本を読むことが好きなのですが、父に見つかると怒られるので

 王都の外の森に行って読んでいたら、人攫いに捕まり、売られました」

「わかった。君は帰りたいかい?」

「帰れますか」

「うん、これから僕達は用事があってアングルに行くんだ。

 それで、どの様な所が聞きたくて奴隷商に行ったんだ」

「僕が、案内しますから連れて行ってください」

「わかった。じゃあ出発する時に呼びに来るから宿で待っていてね」

「はい」


海は、ヨセフを宿に預けて市場の皆と合流した。

翌日、海達は馬車で王都を出発した。

今回は、護衛任務なので僕達6人の他にシンディとお付きのメイド2名とヨセフ。

ヨセフの事を紹介したら僕の仲間以外は驚いていた。

今、馬車の中にはシャルーラ、シンディ、ヨセフとお付きのメイド2名が乗っていて

護衛の海達は馬車を囲むよう歩いている。

野宿になった時にコテージを出したら、シンディは驚いていた。

しかも、5人がアイテムボックスを持っていることにさらに驚き、

海に、色々聞いて来た。


王都を出て、7日後、カイミの町に着き、海達は領主の館に向かった。

王族のシンディとシャルーラがいるので、領主への挨拶は必須になるが

海達は前回のこの町で暴れたから微妙だった。


領主の館に着くと、先触れを出していたので、領主が入り口で待っていた。


「シンディ様、シャルーラ様ようこそお越しくださいました」

「バスク様も御壮健で何よりですわ」

「有り難うございます、どうぞ、中へご案内いたします」


中に入ると、領主の妻と娘がシンディ達に挨拶し、

その後、広間に案内され、トライアングル大陸のに向かう船の手配などの状況を聞き、

食事を頂いた。

食後、海達は市場に出掛け、食材の買い込みをしたが、

ミカルは、両親のお墓に挨拶にする為に村へ向かった。


船は、3日後に出発するので、屋敷でゆっくりして欲しい言われ、

お言葉に甘えて、滞在することにした。


そして3日後、カイミの町を離れてトライアングル大陸に出港した。





不定期投稿ですがよろしくお願いします。

温かい目で見て頂ければ幸いです。


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