探検1
集落の事が一段落し、海はのんびりしていた。
自給自足で、自分達に出来る事が無いかを考えながら・・・。
自然に出来る物をと、探していたら塩があった。
集落の中で色々な人に聞いて回った。
すると、リーフが知っていた。
リーフに、教えて欲しいと頼むと教えてくれた。
この集落から、西の山を目指して行き
西の山と砂漠の境界にある川の上流に
向かって行くと、岩塩があるとの事だった。
集落からの日数を聞くと、
ここからだと10日程掛かるけど、誰もいない所だと教えてくれた。
海が、行く事を告げると、ミウとリリもついて行くと言った。
なのでメンバーは海、ミウ、リリ、リーフで行く事にした。
集落の事を、シルビアとシンギにまかせて早々に出発した。
今以上に奥に入るので魔物に警戒し、サーチを掛けたまま移動した。
3日の間、魔獣にしか会わず、予定より早く進んでいたが
4日目にオーガの巣にぶつかった。
オーガも、こちらに気付いているの様子で
もの凄く警戒していた。
海達は、3方向に分かれて一斉に魔法で攻撃した。
「アイスカッター」
「ダークアロー」
「ウインドカッター」
「ウインドカッター」
3方向から攻撃されたことでオーガは慌ててしまい、
魔法を使えず、倒れていった。
魔法を連発し、動く様子が無くなった所で攻撃を止めた。
海達が、攻撃した所は地面が抉れていた。
オーガの近くに寄り、動かなくなったオーガを、アイテムボックスに収納しながら
オーガの巣になっている洞窟に入った。
洞窟の中にオーガは居なかった。
お宝も無かったので、その場を後にして先に進んだ。
魔獣や魔物と闘いながら4人が歩いていると
砂漠と山の境界の川が見えた。
海達は川まで行き、上流を目指して進むと川が二股になっていた。
リーフに案内を頼み、進んで行くと滝のようになっており、
川の近くの岩を見ると白く濁った色の岩塩の塊だった。
海、ミウ、リリは岩塩をある程度の大きさにして
アイテムボックスに収めていった。
海達は、十分な量の岩塩を採取し、川を下った。
川を下っていると、先程の二股の所に差し掛かった。
「リーフ、この川は何処にむかってるの?」
「さぁ、私も行ったことがありません」
リーフも行ったことが無いのかと
思いながら何気なく川に手を入れた。
「!!」
海は驚き、もう1度手を入れてみた。
「温かい」
海は温泉があるかもと思い、先程と反対側の川の上流を目指した。
上流に進むに連れて外気の温度が上昇して行き
ある程度、進んだ所の土を触った。
「熱い!」
海は、周りをよく見てみると岩場の影から湯気が出ていたので
湯気の場所まで行くと温泉が湧いていた。
「温泉だぁぁ!」
海は思わず叫んだ
ミウが怪訝そうな顔をしながら
「海よ、温泉とはなんじゃ」
「体の疲れがとれて美容にもいいお湯だよ」
「よし、入るのじゃ!」
ミウが服を脱ごうとするので慌てて湯船を造り
川の水と温泉を合わせて温度調節して、湯船に流し込んだ。
「ミウ、入っていいよ」
「わかったのじゃ」
ミウは温泉に入った。
「うむ、これは気持ち良いのぅ・・・」
ミウの様子を見ていたリリも温泉に入った。
「リーフも入りなよ、僕は向こうにいってるから」
リーフに声を掛けて立ち去ろうとすると
リーフから声が掛かった。
「海さんさえ良ければ私は一緒でも構いません」
「え!」
海が、驚いていると湯船からミウが出てきて海の手を引いて温泉に連れ込んだ。
その後、リーフも入って来て、4人で温泉に入った。
不定期投稿ですがよろしくお願いします。
温かい目で見て頂ければ幸いです。




