表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
54/83

王都8

男を馬車に連れ込み、海は男に聞いた。


「僕達をどうするつもりだったのですか?」

「・・・・・」

「返事できますよね」

「・・・・・」


男は無言を貫いている。


「仕方ないのぅ、わらわに任せるのじゃ」


ミウは魔法を唱えた。


「マインド」


すると男は虚ろな目になった。


「海よ、良いぞ、質問してみるのじゃ」


ミウに言われ、海は質問をした。


「名前は」

「ルテ」

「どうして僕達を襲わせたの?」

「旦那様が女2人を攫って来いと言ったから」

「男は」

「殺せと言われている」


ミウとリリが怒りの表情に変わった。


「成功したら何処に連れて行くの」

「旦那様のお屋敷」

「旦那様の名前は」

「グスタフ様」

「グスタフ様は待っているの?」

「お屋敷の地下にある牢獄で待っています」


シルビアの言っていた事が頭を過った。

海は、思いきって聞いてみた。


「地下牢には誰がいるの」

「女、教会から買った」


ミウが声を荒げた。


「海よ、もう良い!虫唾が走るわ!」

「どうするの?」

「こはく亭に居る襲撃者も、馬車に詰め込んでグスタフの屋敷に行く」


海達は一旦、こはく亭に寄り、襲撃者を馬車に乗せて

グスタフの屋敷を目指した。

グスタフの屋敷まではルテに案内をさせた。


「ここが旦那様のお屋敷です」

「じゃぁ地下室に案内してくれる」

「はい」


ルテについて行くと屋敷に入らず、外から地下に入れる道があり、

そこから地下室に案内をされた。

地下室にはグスタフがいた。


「あの方が旦那様です」


グスタフがルテの姿を見つけ話し掛けた。


「ルテ、連れてきたか」


ルテからは返事はなく、グスタフは、後ろに居たミウとリリをよく見ると

ロープに繋がれていなかった。


「どういうことだ!」

「おい!ぶた!わらわをどうすると言ったのじゃ」

「お、お前たちは何者だ」

「僕達は旅人です」

「おい、ガキの分際でこのわしに逆らってただで済むと思うか」

「あなたはおしまいです」

「うるさい!」

「もう、よいじゃろ」


「ダークアロー」


ミウは魔法を唱えグスタフの両腕を飛ばした。


「ウギャァァァァ!!!!

 腕がぁぁぁぁぁ!!!」


海は、ヒールを唱え、死なないようにしたが

グスタフは、あまりの痛さに気を失い、失禁した。


海達は、地下牢を見て回ると牢の中に3人の女性がいたので保護をした。

女性を保護した後、襲撃者、ルテ、グスタフを牢に入れ、

錬成で鍵穴を塞ぎ、外に出れないようにした。


海達はそのまま地下から屋敷に入り、用心棒、メイド、使用人すべてを捕まえ

ロープで縛った。

その後、グスタフの部屋で教会との女性の取引の書類を見つけて奪った。

書類には教会側の人間の名前も記入されていた。

他に不正や盗賊とのつながりを示す物も見つかった。


一旦、海達は保護した3人を連れてこはく亭に戻った。

3人は教会からグスタフに売られた人達だった。


海は、リリに3人の面倒を見て貰い、ミウと2人で出掛けた。




評価及びブックマーク登録ありがとうございます。

不定期投稿ですがよろしくお願いします。

温かい目で見て頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ