王都6
3日後、王城から海達のもとに使いの馬車が来た。
3人は馬車に乗り、王城に向かった。
馬車の中で、武器をそれぞれのアイテムボックスに入れた。
王城に着き、兵士に案内され、王の待つ謁見の間に通された。
謁見の間に入ると両側に貴族や騎士団員達が並び、海達を凝視していた。
3人は、片膝を付き頭を下げたまま、待機していると
王からの声が掛かった。
「頭を上げよ。
そなたらが剣と腕輪を持ち帰った者達か」
王が問うと横にいた宰相が答えた。
「その通りでございます陛下。この者達が盗賊どもを倒したおりに
盗賊の宝の中から見つけました」
「そうか・・・ではもう、トレインは居ないのだな」
「はい・・」
「わかった。海と申したか、よくぞわが王家の剣、腕輪を持ち帰った。
貴殿らは冒険者と聞くが間違いはないか」
「陛下、間違いは御座いません」
「して、なにか望みはあるか」
「陛下のお心のままに」
「わかった。例の物をこれに・・・・」
宰相が王の言葉に従い、袋を持ってきた。
「王家の品を持ち帰ったことに褒賞を与える」
「ありがたき幸せ」
海は宰相から袋を受け取り、頭を下げた。
「これからも冒険者として励むが良い」
王は席を立ちその場を離れた。
宰相は海に近づいた。
「もう戻って良いぞ」
「はい」
海達は謁見の間を離れ、兵士に連れられて出口に向かった。
その時、1人の貴族が話掛けて来た。
「そこの者、待つのだ」
海は振り返った。
「何か御用でしょうか?」
「そうだ、貴様、我に仕えよ」
「え?」
丸々と太った貴族は海に吐き捨てるように言葉を繰り返した。
「我に仕えよと言っておるのだ、貴様みたいな冒険者風情からしたら名誉なことだろう。
安心するが良い。貴様の仲間の2人も、ちゃんと私が面倒見てやる」
海は、貴族の嫌らしい目つきにイラッとしながらも
出来るだけ顔に出さないように答えた。
「お断りします」
貴族は、怒りながら続けた。
「貴様は私が誰か知らぬようだな。私は、グスタフ ド ダーフだ。
私の誘いを断るとは、どうなっても知らんぞ」
「構いません。失礼します」
海はその場を去り、王城を出た。
海達は馬車を断り、のんびりと歩いた。
「あいつ、なんなの!!
気持ち悪い!」
「わらわにあのような目を向けるとは
余程、死にたいらしい」
「あいつ、何かして来るかも知れないね
用心しよう」
「わかった」
「うむ」
海達はこはく亭に向かった。
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温かい目で見て頂ければ幸いです。




