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ある日、突然、異世界記  作者: タロさ
異世界での生活
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集落での出会い

海達は、集落に向かって歩いた。

魔物の森の入り口に掛かった時、シルビアは何処に行くのだろうと思った。

シルビアは、海達が魔物の森入って行くことに不安を覚える。

王都から来たと言っても、魔物の森の事は知っている。

この森は、魔獣が多く生息している。

魔物も、森深くまで入らなくても遭遇するという危険な森として有名だから。

シルビアは、海達に聞いた。


「海様、どちらに行かれるのですか?」

「僕達の集落ですよ」


シルビアは驚いた。


「私も魔物の森の事は知っています。

 ですが、村や集落があるという話は、聞いたことがありません」

「そう思います。集落は僕が作りましたから」

「えっ・・・」

「今から行きますので遅れず、付いて来てください」


シルビアは、驚きつつも遅れないように付いて行った。

海達は、どんどん奥に進んで行く。

途中で魔獣や魔物に遭遇するが

海、ミウ、リリは何事も無かったのように獲物を倒して進んだ。


「もうすぐ着きます」


海達に付いて進んだ先に、大きな壁が見えた。


「ここが、僕達の集落です」


海が、声を掛けると門が開き、中から声が聞こえた。


「おかえりなさい」

「海さん、お疲れ様」

「おかえりー」

「・・・・・おかえり」

「ただいま」


海が、挨拶しているとリーフとシンギがやってきた。


「ご主人様、お帰りなさい」

「海さん、お帰りなさい」

「うん、ただいま。

「カエラ、チャム、お客さんだから食事とお風呂の準備をお願い」


海は、メイドエルフの2人に、シルビアとセントの案内を頼んだ。


「かしこまりました。シルビア様、セント様、どうぞ、こちらに」


海は、2人を案内してもらった後にキュリを呼んだ。


「キュリ、猫人族の子を保護したのだけど・・・」


海の言葉を聞いてキュリは子供の元へ、駆け寄った。


「海さん、この子は?」

「この子はティム、魔物に両親を殺されて行くところが

 無い様子だったから連れ帰ったんだ」

「そうですか・・・」

「うん、それで相談。この子を育てるのは皆でする。

 でも、しっかり面倒を見てくれる人がいた方がいいと思って」

「私、ですか」

「うん、無理なら断っていいよ」

「いえ、私が面倒を見ます。させて下さい」


キュリは、嬉しそうに答えた。

ティムがキュリを見ている。


「こんにちは、私はキュリ。 ティム、宜しくね」

「おねえちゃんはティムと一緒の耳してる」

「そうだよ、ティムと一緒の耳だよ」


ティムは、嬉しくてキュリに抱き着いた。

キュリにティムを任せて自宅に戻った。


シルビアとセントには空いている長屋に泊まって貰った。

海は、リーフとシンギに明日からまた出掛ける事を話し、

集落を任せる事を伝えた。


翌朝、海、ミウ、リリはシルビア、セントと共にダイゼンの街に向かった。




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