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オカルト研究部 田中祐一 今日も怪異あり  作者: waku


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村の見学と調査活動

 祐一たちオカルト研究会は、ボランティア活動を終え、次の課題に取り組む事になっていた。

 祐一たちオカルト研究会は、予定していたボランティア活動を無事に終え、残りの日程はそれぞれの自由課題に充てられることになった。その初日、沢田部長は、村の中心地の開発状況を見学することをメンバーたちに提案した。


「村の中心地では今、大規模な造成が進んでいる。青空大学の施設として部活施設、研究施設など色々建設中だし、広場やグランドも整備されている。せっかくだからみんなで見に行こう」と沢田部長は笑顔で話した。


***村の中心地の造成地へ***


 メンバー全員で村の中心地へ向かうと、そこにはかつての廃村とは全く異なる光景が広がっていた。重機が唸りを上げて作業を進める造成地では、広大なグランドの整備が進み、施設の建設が次々と行われていた。遠くには鉄骨の骨組みがそびえ、足場を組む作業員たちの姿が見える。


祐一が辺りを見渡しながら感慨深げに呟いた。

「ここが本当に廃村だったなんて信じられないね。こんなに変わるなんて」


沢田部長も頷きながら答えた。

「本当だね。村の雰囲気がガラリと変わった。でも、少し離れると田園風景が広がっていて、そのギャップがまた面白いね」


造成地を歩きながら、部長はふと思い出したように話し始めた。

「実は、グランドの一部に併設される公園の広場で、埋炭法を使ってパワースポット化する事も考えているんだ。村の中心地のエネルギーを整えることで、より良い場所になると期待しているんだ」


祐一が興味を示して尋ねた。

「埋炭法ですか? それなら僕も手伝いますよ。この村のエネルギーを高めるのは僕たちオカルト研究会の役目でもありますからね」


***古民家の集落へ***


 造成地を離れ、村の中心地にある古民家が集まるエリアに向かうと、そこはまた違った風情が漂っていた。通りはアスファルトで舗装され、改築された古民家が新しい姿を見せている。そこでは観光地施設として、古民家を改装した宿泊施設や喫茶店、土産物屋が並び、所々で観光客が楽しげに歩いている姿も見られた。


河餅が周囲を見渡しながら、ぽつりと感想を漏らした。

「なんだか田舎の商店街みたいですね。少しだけ賑わっていて懐かしい感じがします」


岡田めぐみも微笑みながら言った。

「うん、なんとなく昭和の町みたいな雰囲気。タイムスリップしたみたいな気分になるね」


吉村が少し興奮気味に話し出す。

「銭湯とかゲームセンター、それに映画館なんかもあればもっと楽しくなりそうだよね!」


すると一谷がアイデアを付け加える。

「そうだね。それに、昔の村の暮らしや文化を紹介する展示場や博物館なんかもあると面白そうだし、観光客にも喜ばれそうじゃない?」


メンバーたちはそれぞれに村の未来を想像しながら、笑顔でアイデアを出し合った。


***祐一のエネルギー浄化活動***


 散策の合間、祐一は橘美紀からもらったエネルギーグッズを少しずつ埋設して回った。水晶や護符といったアイテムを手に取り、それぞれの場所に静かに埋めていく。


「これで、この辺りのエネルギーが浄化されるし、魔除けにもなるはずだ」と祐一はメンバーたちに説明する。祐一がエネルギーグッズを埋めるたびに、周囲の空気がほんの少し軽くなるような感覚があった。広場の近くにある大木の根元、観光施設の裏手、そして少し離れた古い井戸の近く……それぞれの場所にグッズを慎重に配置して回る。


松井あゆみが彼の作業を見守りながら言った。

「祐一君が置いてる水晶とか、なんだか手にすると少し暖かく感じます。きっとこの村に良い影響を与えてくれるんじゃないかな」


祐一はその言葉に小さく頷きながら、次の埋設場所へと向かった。


***村の変化と新たな期待***


 その日の散策と活動を終えた夜、メンバーたちは古民家に戻り今日の出来事を語り合った。


祐一が笑顔で言った。

「村全体が少しずつ変わっていくのを感じます。僕たちの活動が村の再生に役立っていると思うと嬉しいです」


沢田部長が全員を見つめながら静かに答える。

「この村が再び人々を引きつける場所になるのは時間の問題だと思うよ。僕たちの力は小さいけど、確実に前に進んでいる。これからもっと楽しみだね」


こうして、村の中心地の見学とエネルギー浄化活動を通じて、オカルト研究会は新たな可能性を感じながらその日の活動を終えた。そして、次なる自由課題への期待に胸を膨らませていた。



***自由課題の開始 二手に分かれる調査***


 その夜、祐一はメンバーたちに提案を持ちかけた。

「せっかく自由課題になったんだから、村の風水調査をしてみませんか? 南や西、北のエリアにまだ未知の場所がたくさんありますし、土地のエネルギーを調べるのもいいかと思うんです」


宮田優子、峯川拓也、松井あゆみ、星川悠斗がこれに賛成し、翌朝、祐一たちは風水調査に出発することになった。一方、沢田部長、河餅、一谷、岡田めぐみ、吉村は次のボランティア活動の場所を調査することになり、二手に分かれて活動を進める事になった。


***南の池の調査***


 祐一たちは、まず村の南にある池の調査に向かった。池は100メートルほどの広さがあり、周囲を木々が生い茂っていた。青々とした景色の中、松井あゆみが眉を寄せながら呟いた。

「なんだか、この場所は少し重たい感じがしますね……」


星川が風水羅盤を手に、地形を確認しながら答えた。

「うん、この池は少し気が滞っているように見える。土地全体の流れを良くするには、ここを整備する必要がありそうだ」


そんな中、峯川が池のほとりで何かを発見した。

「これ……古い建物だね。壁にツタが絡まっていて、不気味な雰囲気だけど」


宮田優子がそっとその建物を見上げる。

「なんだか寂しそうな場所ですね……」


祐一は建物をじっと見つめながら、ふと思いついたように話した。

「この建物をリフォームして釣り場の施設にしたらどうだろう? 周辺の木々を伐採して整備すれば、ボート場としても活用できそうだし、水が山から流れ込んでいて綺麗だから、きっと人気スポットになると思うよ」


***西の林の調査***


 次に、祐一たちは村の西側に向かった。そこには鬱蒼とした林が広がっており、木々が密集して薄暗い雰囲気を漂わせていた。星川が注意を促す。

「この林、木が密集しすぎていて、うっかり迷子になりそうだね。慎重に進もう」


宮田優子が辺りを見渡しながら感想を述べた。

「ここも静かで落ち着いた雰囲気ですね。でも、何か不思議な感じがします」


祐一はしばらく考え込みながら話した。

「ここを少し整備して、ハイキングコースにしてみるのも良いかもしれないね。自然を楽しむ場所として、観光客も癒されるんじゃないかな」


峯川が続けて意見を述べた。

「風水的にも、この林は癒しの場という感じがしますね。人が集まって活気づく場というよりは、静かに自然を楽しむ場所として適していると思います」


松井あゆみが林の気配を感じ取りながら、不思議そうに呟いた。

「ここ、何か精霊とか妖怪が住んでいそうな場所ですね……」


***北の山の調査***


 最後に、祐一たちは村の北にそびえる大きな山に向かった。その山は標高500メートル以上あり、村を見守るようにそびえ立っていた。


祐一が山を見上げながら感想を述べる。

「この山に登って調査してみたいけど、今の僕たちの装備じゃ難しそうだね」


星川が地図を見ながら答えた。

「でも、この山から村に流れ込む気の流れがとても強いです。ただし、途中でその流れが遮られて、村の中心地まで届いていないみたいですね」


祐一が頷きながら言った。

「この気の流れを村の中心に誘導できれば、村全体がもっと発展するかもしれないね。これは今後の大きな課題になりそうだな」


***村の未来に向けて***


 村の未来に向けて

こうして祐一たちの風水調査は一旦終了した。それぞれの場所で新たな発見を得た彼らは、次のステップに向けて計画を立てることを決意する。村全体がエネルギーに満ち、より良い場所になる未来を夢見て──。


その日の夕方、メンバーたちはオカルト研究会の拠点となっている古民家に帰り、全員で食事を取りながら、それぞれの活動報告を行った。


***沢田部長たちの調査結果***


 沢田部長たちが報告したのは、村の現状についての具体的な課題だった。村の各地にはまだ多くの未整備の田畑や空き地、放置された廃墟、荒れた道などが点在しており、これらをどう再生していくかが課題だった。


 沢田部長は地図を広げながら「僕たち青空大学のボランティア活動だけでは、村全体を整備するのは時間がかかりすぎるね。他大学の応援や新しいボランティアを募る必要があると思う」


一谷が腕を組みながら「確かに。他大学の学生たちが手伝ってくれているけど、村全体を整備するにはもっと大きな計画が必要だと思います」


河餅が地図の村の中心地を指差しながら「今のところ、村の中心地の整備が最優先だと思います。あそこが拠点になれば、自然と人が集まってきて、村全体の整備も進むんじゃないでしょうか」


他のメンバーもその意見に同意し、村の中心地を活性化させることが再生の鍵だと確認した。


***祐一たちの風水調査の報告***


 次に、祐一たちが行った風水調査の報告が始まった。祐一は、南の池、西の林、北の山で感じたそれぞれの土地の特性をメンバーに説明した。


「南の池では、気が滞っている場所を見つけました。でも、整備すれば観光地として活用できそうです。釣り場やボート場にするアイデアも出ました」

「西の林は、静かで癒しの場として最適です。ハイキングコースを整備すれば、観光客がリラックスできる場所になりそうです」

「北の山は村全体に気を流し込む大事なエネルギーの源ですが、その流れが途中で止まっています。これを村の中心地まで誘導できれば、さらに村が活性化すると思います」


松井あゆみも補足する。「どの場所にもそれぞれ特別な気配があって、村全体が不思議な魅力を持っていると感じました。まだまだ調べることがたくさんあると思います」


沢田部長は祐一たちの報告をじっと聞いた後、深く頷いた。

「確かに、整えていくべき場所がまだまだ残っているね。でも、それはこの村に未来があるということだ。僕たちの活動がその第一歩だと思う」


***自由行動の日々***


 残りの数日間、メンバーたちはそれぞれ自由行動で思い思いに過ごすことになり、村の中心地に出かけるメンバーもいた。整備が進む広場や施設を見学しながら、完成後の姿を想像して楽しみ喫茶店でコーヒーを飲んだり観光地らしい写真を撮るなど、リラックスした時間を楽しんだ。


***村落を散策するメンバーたち***


 田舎の静かな雰囲気を楽しむために、村の外れを歩き回るメンバーもいた。整備されていない田畑や古い道を見つけては、それらがどう活用できるかアイデアを考える姿が見られた。


***古民家で過ごすメンバーたち***


 古民家に残ったメンバーたちは、棚を設置したり家具を修繕したりと、拠点のリフォーム作業に取り組んでいた。また、大学の課題勉強に取り組む者もおり、それぞれが自分のペースで時間を過ごしていた。


***廃村からの帰還***


 最終日、祐一たちは村を去る準備を進め、車に荷物を積み込んでいた。これまでの日々を振り返りながら、名残惜しそうに村の風景を眺めるメンバーたち。


河餅が笑顔で話す。

「最初に来たときは、何もない場所だと思ってたけど……こんなに色んなことができる場所だなんて思わなかったな」


祐一も荷物を積み込みながら頷いた。

「本当にそうだよね。今回の活動で、この村がどれだけ可能性を秘めているかが分かった気がする。また次に来るときが楽しみだよ」


車に乗り込む前、沢田部長は広場にある大木をじっと見つめた。

「この木が見守っている限り、この村はきっと良い方向に進むよ。そして、僕たちもまた戻ってこよう」


 全員が頷き、車に乗り込む。村を離れる道中、車の窓から見える景色が次第に遠ざかっていく。新しい建物、整備された広場、そして自然の美しい風景──どれもが、祐一たちにとってかけがえのない思い出になっていた。


***大学への帰還と次なる展望***


 夕方、車は青空大学のキャンパスに到着した。メンバーたちは荷物を下ろし、笑顔で挨拶を交わしながらそれぞれの帰路についた。


祐一は最後に振り返り、遠くの空を見上げながら呟いた。

「あの村がもっと発展する未来を見届けるためにも、僕たちはまた活動を続けよう。次のプロジェクトでは、さらに面白いことができるといいね」次の挑戦への期待を胸に、祐一はつばき壮へと戻っていった。




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