新たな仲間の入部
オカルト研究会の活動が注目を集めるようになり、秋に入り青空大学の学生の中にも興味を持ち新たに入部希望者が入る事になった。
青空大学オカルト研究会は廃村の復興活動や風水の研究などで注目を集め秋の新学期に入ってから新たに5名の新入部員を迎えることになった。これを機に、長らく物置同然になっていた旧部室を片付け再編することが決まった。
部室は大学の旧棟にあり、かつては30名以上の部員が活動していたが、現在は片隅だけが使われている状態だった。
「新しいメンバーを迎えるなら、部室をきれいに整えよう。」
4年生で部長の沢田の一言で、片付け作業がスタートした。
部員たちは、旧部室の部屋の片付けと整理掃除を行う事になった。
古びたポスターや謎のシンボルが描かれた絵画を取り外し机や椅子を新調して配置。数日かけて作業を終えると、部室はすっきりと整い、明るい雰囲気を取り戻した。「片付けが終わった部室は、窓から差し込む午後の日差しが新調された机や椅子に反射し、まるで新たな出発を祝うようだった。」
沢田部長が窓の外を眺めながら「これで総勢11名になり、活気も出てきそうだ」と、笑顔で話す。
***新入部員の歓迎会***
部室には色とりどりのガーランドが飾られ、机の上にはクッキーやキャンディーが詰まった小さなバスケットが並んでいた。ポスターに描かれたオカルトのシンボルが、この場のテーマを静かに物語っているようだった。温かい雰囲気が漂い先輩たちは緊張している新入部員たちを和ませようと、柔らかな笑顔を浮かべて迎え入れた。
新入部員は1年生5名――松井あゆみ、宮田優子、星川悠斗、峯川拓也、小川啓二。皆、期待と緊張が入り混じった表情で自己紹介に臨んだ。
***松井あゆみ:霊感と注意喚起***
松井あゆみは、自分の霊感について話すのは初めてのことだったため、声が震えないよう気をつけながらも、一言一言慎重に言葉を選び自分の霊感について話すことにためらいを感じながらも、ここなら受け入れてもらえるという期待を胸に話し始めた
「私は子どもの頃から霊が見えるんです。夜中に人の気配を感じたり、声を聞いたりすることがあって……誰にも話せなかったので、ここでなら話せると思いました。」
部員たちはその話に興味津々だった。
好奇心旺盛な河餅が身を乗り出して「すごいね! どんな感じで見えるの?」と
尋ねると、松井は少し恥ずかしそうに答えた。
「夜中、目を覚ますと、薄暗い部屋の中でカーテン越しにぼんやりとした人影が揺れているのが見えました。鼓動が速まるのを感じながらカーテンを開けると、そこには誰もおらず、耳元で低い囁き声が響き渡りました。『私はここに居る』と、でも家族には信じてもらえなかったので自分でも気のせいかと思った時期もありました」
河餅は松井の話に聞き入りすぎて椅子から転げ落ちた。
慎重派の一谷が
「河餅は、ヒビリだからあまり詳しく話すと夜、トイレに行けなくなるから、このくらいでいいよ」と話す。他の部員たちも、笑って場が盛り上がった。
沢田部長が「でも霊感がある人が心霊スポットに行くと、逆に危険なこともある。僕たちも墓地で調査中にひどい目にあったことがあるから」
岡田めぐみもフォローする。
「私も特別な霊感はないけど、そういう場所に行くと嫌な感じがして気分が悪くなることがあるわ。無理はしないでね」
祐一が松井に、このお守りを身に付けて置くと良いかも、橘美紀から譲られたお守りを美紀に手渡す。
松井は緊張しつつも、手に取ると「凄い、何か強いエネルギーを感じます」と驚いたように答える。
祐一が「でも、このお守りがいくら強力でも、やっぱり霊的に危険を感じる所には近寄らない方がいいよ」と話す。
松井は「ありがとうございます」と答え部員たちの温かい反応に安心したようだった。
***宮田優子:占い好きな霊感女子***
次に自己紹介をしたのは、占星術に興味がある宮田優子。柔らかな笑顔を浮かべて話し始めた。
「私は占星術が好きで、友達の相談に乗るうちに霊感も少しあると気づきました。占いが当たることが多くて、友人の進路先を占ったら、本当にその通りになって驚かれたことがあります。ただ、偶然なのかもしれないと思いつつも、不思議な感覚がありました。
部員たちはその言葉に食い入るように聞き入り、河餅が質問する。
「占いでどんなことがわかるの?」
宮田は真剣な表情で答えた。
「人の性格や運勢がわかることが多いです。ただ、結果が良くないときは伝え方に気をつけています。」
祐一は感心したように言った。
「宮田さんみたいな人がいると、活動の指針にも役立ちそうだね。」
宮田は照れくさそうに笑い、「役に立てるよう頑張ります」と答えた。
***星川悠斗:風水への情熱***
風水に興味を持つ星川悠斗が話し始める。
「僕は風水が大好きで、このサークルに入った理由もそれです。環境を整えることでエネルギーを活性化できるなんて、すごく面白いですよね」
祐一が頷きながら答える。
「確かに風水は奥が深い。でも、いろいろな流派があって、全てが正しいとは限らない。偏りすぎないことが大切だね」
これに河餅が冗談を交えて話す。
「じゃあ、部室の机の配置を風水で決めたら運気が上がるかな?」
星川が次の様に提案した。
「実は、吉方位に合わせた配置を試してみるのは面白いと思います」
他のメンバーも興味を示し、後日、机の配置を変える計画が立てられた。
***小川啓二:西洋魔術の探求***
小川啓二は、西洋魔術や呪術への興味を熱く語る。
「僕はグリモワール(魔術書)を読むのが好きで、呪術や魔術に興味があります。ただ、危険なことはしたくないので、あくまで研究の一環として学びたいです。」
沢田部長は慎重に答えた。
「その興味は素晴らしいけど、危険な領域には手を出さないように。思わぬ代償を払うことになる場合もあるからね」
吉村も真剣に言う。
「悪魔召喚とかは冗談抜きでヤバいからやめておけよ」
小川啓二は「わかっています。安全第一で研究します」と答え、その真剣な姿勢に部員たちも感心した。
***峯川拓也:廃墟探検のエキスパート***
最後に自己紹介をしたのは峯川拓也。廃墟巡りが趣味だという。
「高校時代から廃墟を巡るのが好きで、その場所に残された歴史や雰囲気を探るのが楽しいんです。ただ、危険なこともあるので注意はしています。」
これに祐一が興味を示す。
「廃墟巡りか……そこに何かオカルト的な要素があったりするの?」
峯川拓也は笑顔で答えた。
「そうですね。中には奇妙な現象を感じたこともあります。ここで学びながら、安全に探検できる方法を見つけたいです。」
***新たなスタート***
全員の自己紹介が終わり、部員たちは新たなメンバーとの活動を心待ちにした。沢田部長が締めくくるように言った。
「新しい仲間と共に、より面白い活動ができるように頑張ろう。安全第一で楽しむことを忘れずに」
祐一が笑顔で続ける。
「この部室が新しいスタート地点だ。みんなで協力して、面白い研究をしていこう!」
全員が笑顔で頷き、青空大学オカルト研究会の新たな冒険が始まった。
オカルト研究会もメンバーが増えて、新しい展開や冒険に向けての期待も高まっていきそうな予感です。
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