大会①
~大会前日の夜~
部屋の窓の前に置いてあるいすに腰掛ける。
いよいよ明日。
体調は良好。
俺と戦うことになる選手の情報もピックアップし、戦術や戦い方の癖を分析した。
空いている部屋の窓からは、月光が少し肌寒い風と共に部屋を照らす。
「負けられない」
~大会当日~
昨日の夜とは裏腹に日差しが強い。
「さ~あ!!!始まりました!人生が決まるすっげー大会!!」
会場に司会の声が響き渡る
細長い円状の会場は、全方位に広がる観客席がある。もちろん満席。
なにより、とても古い。
事前情報によると、これは一万年以上前の神話の時代のものらしい。
なぜ使うんんだ…?
「さてさて!!今回は解説のカイ・セーツさんをお招きしております!!」
「ハーイ、ミナサーンヨロシクネー」
「では!早速一回戦に移させていただきます。ア、センシュノミナサンジュンビシトイテネ」
「うをぉぉぉぉぉぉぉぉ」
客席から歓声が上がる。
思わず耳をふさぎたくなるくらいに。
「一回戦は…モ・ブキャーラvsエル!!!」
さっそく俺か
「準備できましたね!?では、すたーとぉぉぉ!」
ブキャラは特に特徴がないから腹パンしたら倒れるだろ
ドン!!
「グハ」
「よし」
「まぁ知ってましたね。はーい一回戦目はエルさんの勝利です。次に人準備しといてねー」
そのまま着々と勝ち続け、準々決勝まで来た
「準々決勝は、ハクトvsエルだぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ふわぁ。ねむ」
ハクト…こいつだけはデータがない。白髪で眠そうにしている。それだけ。
「では、すたーー-と!」
「ん?始まった?メンド。おりゃー」
なんだあの突っ込み方。簡単に防げそうだが…速い。だんだん威力も上がってきているように見える
「寝てろ」
ハクトのいる地面が腹の部分に勢いよく盛り上がり直撃した
「なんだあれ」「土魔法か?」「あんな正確に打てるもんか?」「てか詠唱は?」
客席がざわつき始める
「おおっとー!これはエルさんの勝利かぁぁ?!」
「イヤ、チガイマスネ。アレハ、オキマス(?)」
解説がそういうと同時に、ハクトは逆再生したかのように起き上がった。
「なん…だ?」
「うぅ…あぁ…」
「無意識に動いているのか?」
どうなってんだか
「うあ!!!」
そう叫ぶと、ハクトが目の前に現れた。
現れると同時に猛獣のようにひっかこうとしてきた
「な!?」
あぶな…しゃがんで避けれてよかった
動きは速いけど、見切れないわけじゃない
再びハクトが動き出した
動きを読め…全神経を研ぎ澄ませろ…
「!!!!ここだー!!」
俺はハクトの顔面にパンチをいれた。
「ふえぇ」
ハクトが倒れる
「し、勝者!エルぅぅぅぅぅ!!」




