第19.5話「コンちゃん級」
あ、オマケの「19.5話」をわすれてました!
今回は……「コンちゃん級」!
「コンちゃん級」ってなんでしょね?
2クールのおわりに「さーびす」で~す
「わらわはちょっと散歩に行って来る」
コンちゃんそう言って行っちゃいました。
「ポンちゃん、私、配達に行って来るから」
ミコちゃんも出かけました。
「俺、村長さんに呼ばれてるから」
店長さんも出かけました。
お店にはわたし一人。
外からは小鳥のさえずりが聞こえてきたりしますよ。
暇なので、お店を見て回ります。
そう、売れ筋はメロンパンなの。
実は焼きたてが断然美味しいんだけど、時間を置いたのもなかなかなんです。
そうそう、お店のパンは「普通」「大」の二種類。
店長さんがわたしのために、見ただけで値段がわかるようにしてるんだって。
普通は百円で大は二百円。
そう、あと、微妙なのがどら焼き。
老人ホーム用で小さいのが登場しました。
お店に並んでいるのは店長さんお手製。
「む~」
本当はダメなんだけど、どら焼き二個を手に取ります。
すぐにメロンパンに戻って、「大」を二個を持ちます。
大きさチェック。
「ぬ~」
この、大きなメロンパンはコンちゃんの大きさなんです。
「むむむ……」
本当はダメなんだけど、わたし、メロンパンを服の中に入れてみました。
こう、腕で支えて落ちないようにします。
「鏡! 鏡!」
お店にある鏡の前までダッシュ。
「気が変わって帰ってきた」
コンちゃんが帰ってきて、固まりました。
「忘れ物して……」
ミコちゃんが帰ってきて、固まりました。
「電気消してたっけ……」
店長さんが帰ってきて、固まりました。
三人の視線が痛い。
ミコちゃんがツカツカやってきてまず一声。
「食べ物でなんて事するのっ!」
「ごめーん!」
ミコちゃんわたしを羽交い絞め。
「このばちあたりめっ!」
コンちゃんわたしの胸からメロンパン確保。
店長さんはその瞬間、あさっての方向を向いててくれました。
でも、確保されたメロンパンを見て、
「ポンちゃん、売り物で遊んだらだめだよ」
「だ、だって、そのメロンパンはコンちゃんの胸の大きさ」
「だからって、そんな事するかなぁ~」
店長さん達、メロンパンを見て苦笑い。
コンちゃんが、
「どうする、店長、ポンはクビか?」
ミコちゃんが、
「これ、売るわけにはいきませんね」
店長さん、しかたなさそうにメロンパンを食べ始めました。
残った一個はコンちゃんミコちゃんで半分こ。
三人が口をモグモグしていましたが、一緒になって頷きます。
「な、なんですかっ!」
「ポンちゃん味だ!」
「うむ、たしかにポンの味じゃ」
「本当、ポンちゃんの味ね」
「も、モウ、食べちゃだめーっ!」
みんな笑ってます。
わたし、すごく恥ずかしいんだからモウっ!
はい、ポンと村おこし2クールめ、おしまいで~す。
読んでくださったみなさん、どうもありがとうございました~!
さて、2クールめ終わっちゃったけど、続き、どうですか?
みなさんの応援で3クールめ、連載しちゃったりします。
よろしくね!
仔キツネ「レッド」登場の回もありま~す。
また、みなさんにあえたら、わたしもうれしいし!