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茶道 探偵部(仮)の愛と冒険~異世界物語がエタったのでヒロインが学園物語に転生しました~  作者: るきのるき
7・茶道 探偵部(仮)と謎の聖剣

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7-9・戦うクラスメート

 おれは、空港内にある餃子とビールの店で、餃子とミニチャーハンのセットを食べながら、聖剣ゲットのヒントになる生徒会委員のメイコが残していた手がかりを考えていた


 ビールは飲めないので、ただの水。


 あと、クルミには予想していたとおり餃子をふたつ取られた。


 ふんふんふーん、と鼻歌を歌いながら、中皿に餃子を取って、小皿に液体を入れてまぜている。


 通常、餃子を食べるときに使う液体は、「す」の酢、「ら」のラー油だけど、「そ」は……。


「とんかつソースじゃないなあ」


「ソイソースに決まってるじゃないですか、ブルドックソースをかけて餃子を食べるヒトなんか知りませんよ」


 ハンバーグに砂糖をかけるクルミに言われた。


 しかし、コーヒーに塩は悪くなかったな、今度は自宅でも試してみよう。


 もちろん、砂糖と塩の容器を入れ替えておいて、ミナセをびっくりさせるのである。


「さ」は砂糖。


「し」は塩。


「す」は酢。


「そ」はソイソース、つまり醤油。


「なんで「せ」がないんだろう。料理の「さしすせそ」とは違うのか」


「料理の場合は、「せ」はせうゆ、つまり醤油の昔読みで、「そ」は味噌なんですけどねー。でも、今回の事件にもありますよ?」


 なんだろう、背脂、じゃないしな。


「緑と白の粉末は「セロリソルト」で、北海道の名物になっています。乾燥されたセロリは、通常茶色っぽいんですけどね。KALDIみたいな諸外国の食べ物を扱ってる店ならどこでも手に入ります」


 なるほど、これでわかった。


 さしすせそ、それにら、がある、ってことだけなんだけど。


     *


 ぶーぶー鳴っていた、携帯端末の非常警報は、確認していると食事の途中で出ていかなければならなくなるかもしれないので、軽く無視していたんだけど、同じものを見ていたクルミは立ちあがった。


「部員たちがピンチです!」


「餃子とチャーハン、もう一口食べてもいいよ」


 おれたちは、おもむろに出ていった。


 2層の通路は幅広くて、そこでミドリとメイコが戦っていた。


 メイコは手に、調味料の入れものみたいなのを持っていて、それを振り回すたびに緑と白の粉、つまりセロリソルトがきらきらと撒き散らされる。


 ほかの3人、つまりミロク・ミナセ・ワタルは見ているだけ。


 そのうち警備員も来るんだろうけど、別に拳銃とか刀のような危険物を使って殺し合いをしているわけではないから、ふたりを保護して、床の掃除をするだけだろう。


「メイコは聖剣……聖剣の余像を使って、ミドリを攻撃してるんです」


「おれにはセロリソルトをばらまいてるようにしか見えないんだけど」


 あっそうか、それでは片目をつぶってください、とクルミは言って、右手の人差し指と中指を突き出し、おれの左目に触れた。


 クルミの微熱と、手にはめていた……えーと、保存用・布教用・観賞用じゃなくて、攻撃用・防御用・干渉用の指輪のうち、干渉効果のある指輪の灼熱がつかのま感じられた。


「あちぃな!」


「メイコが手にしているものを、もう一度見るといいのです」


 確かに見えたのは、刃渡り30センチほどの長さの、うっすら青く光っている剣…脇差しのようなもので、メイコは刀の柄のようなものを握っている。


 メイコは剣の達人ではないから、単に振り回しているだけなんだけど、ミドリは防御も反撃もできないようだ。


「聖剣はあらゆる魔法の効果を排斥・無効化する力があります。それで斬られたらミドリは……」


「どうなるの?」


「ちょっと痛いのです」

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