表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/21

12


12


シェロがパンツを履いた。真っ赤なパンツだった。


裸に黒スーツ、赤パンツ…………ど変態じゃん!!


「お前達…………何者だ?役所の人間か?」

「えーと、何者かと言われると説明が難しいんですけど…………」


そこに、お母さんから電話がかかって来た。

「あ、ちょっとすみません。」

私は電話に出た。


「もしもし?お母さん?ちょっと待ってて。まだ途中なの。途中のゴミ屋敷に…………」

そう言った瞬間、おじいさんが私の携帯を奪って電話に出た。


「おたくの娘は預かった。身代金を用意しておけ。」

そう言って電話を切ると、ゴミの中に投げ入れた。


「ギャー!!私の携帯!!」

嘘でしょ!?最悪!!


必死でゴミの中を探した。


「あった!」

やっとの事で携帯を見つけると、またかかって来た。


「身代金ってどうゆう事!?」

お母さんのこんなに動揺した声、久しぶり聞いた。昔はよく…………


「いや、あのね、それは…………」

今度はシェロに携帯を奪われた。

「腹減った~!」

そして、おじいさんと同じように、ゴミの中に投げ入れた。


「ギャー!!なんで!なんで捨てるの!?」

必死でゴミの中から携帯を探し出した。なんでシェロまでゴミの中に捨てるかな!?


あ、まだつながってる。

「あのね、お母さん?あの、警察とかはいいから。違うから!」


隣でシェロが少年に赤パンツを履くように強要していた。

「やだよ~!止めてよ!」

「今…………男の子の声……。」

「あ、いや、だから違うの!」


まだやってる。

「止めてよ~!」

「うるさい!!ちょっと黙ってて!!」


「うるさいのはお前だ!」

そう言って、おじいさんがまた携帯を奪って、ゴミの中に投げ入れた。


「ギャー!!」

何度も!何度も!!私の携帯ぃい~!

必死で探した。ゴミ、ゴミ、ゴミ~!!ゴミばっかり!!私の携帯~!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ