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ハッピーエンドの外側。5



『事件が無事に解決できて、よかったです!』


帰り道、シーナちゃんはおにぎりをほおばりながら興奮している。


『やはり、シーナの十字架と、シーナの毅然とした態度がオバケを退けたのだと、シーナ的にはそう思います!』



——


落陽。


真宵は、赤い海に溶けるように、静かに消えていった。


歌ちゃんも、夢ちゃんも、ここのつちゃんも、

何も言えなかった。



『…かえろ。歌ちゃん。』


ぎゅっと、後ろから抱きしめられたまま

歌ちゃんは、小さくうなずく。


『…はい。夢ちゃん先輩…』



——


何もかもが終わった後に目を覚ました

オカルト探偵は、


真宵の姿が消えていること、

歌ちゃん、夢ちゃん、ここのつちゃんの

みんなが泣いていることに、

すぐさまその状況を把握した。



『…大丈夫です!シーナは無事です!』


立ち上がり、海を指差し、


『このとおり、オバケはシーナの活躍によって、

逃げていきました。

みなさん、安心していいですよ!』


『ありがとう。

歌ちゃん。夢ちゃん。シーナちゃん。』


ここのつちゃんが探偵の活躍にお礼を言う。


『またオカルト方面で、困った事があれば、

いつでもシーナを呼んでくださいね。

風のように駆けつけて、

嵐のように事件を解決して

ミツバチのように去ってみせますから!』


『はい。本当にありがとう…』


微笑みながら、ここのつちゃんは、

紺色の絵の具に、色を変えた海へと、

静かに消えていった。



——



『…あー。そういえば、ここのつ君も

オバケでしたねえ…』


シーナちゃんが、おにぎりを2個目。


『そうだねー』


夢ちゃん、甘いのを食べながらうなずいた。


『……』


『歌君?』


窓の外を眺めていた歌ちゃんは、

こっくりこっくりしていて、

今にも眠ってしまいそう。


『歌ちゃん』


『…あ。すいません、

うとうとしちゃってました。』


夢ちゃんが、自分の膝をポンポンして、



『甘えていいよ。』



夢ちゃんの笑顔に、

歌ちゃんも、微笑んだ。



『…はい。じゃあ、

…甘えちゃいます。』



——



優しく揺れる、車内。



歌ちゃんの髪をサラサラしながら、


夢ちゃんはつぶやいた。



『おやすみ。歌ちゃん。』













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