ザ・ワールド。
『こないだ、少し気になる事があって。』
『気になる事?なんですか?』
『クロワッサン。って、知ってる?』
『クロワッサンくらい、知ってるよ』
『美味しいよね。クロワッサン』
『うん。それはもう美味しくないクロワッサンなんか知らないもん。』
『クロワッサンって何枚?』
『なんて?』
『クロワッサンて、何枚あるの?』
『何枚ってなにそれ。どういう事ですか?』
『クロワッサンて、ペラペラが何枚あるのかなー?って。』
『もしかして、ペラペラの層が、何枚重なってるの?て事を言ってるの?君は』
『そう。気になるでしょ。夜も眠れない。』
『そんなもの気にしなくていいのよ?』
『だから、数えたの。』
『…君は、探究心の塊だね。』
『気になって夜も眠れない。』
『それで、何枚ありました?』
『途中で、飽きて、寝ました。』
『君、寝不足だったものね。』
ー
『ラーメンてありますでしょ』
『ありますね。』
『ラーメンって何メートル?』
『探究心の塊にも程がありますよ』
『夜も眠れない。』
『クロワッサンの時に、昼間寝たからだね』
『それで計ってみました。ラーメン』
『うん。いちおう聞きますけど。
何メートルあったの?』
『途中で飽きて、寝ました。』
『ラーメン伸びちゃいますよ』
『目が覚めて、伸びたラーメンを食べた。』
『食べ物を粗末にしないお利口ちゃんだね』
ー
『雨て何粒?』
『君、いつも暇なの?』
『気になって、夜も眠れない。』
『一日中、寝てるからです』
『それで、数えてみたの。』
『雨粒を?』
『そう。』
『雨なんて、降り続けるから、
数える事なんて、できませんでしょう?』
『時間を止めました。』
『なんて?』
『時間を止める能力を発動してですね…』
『…』
『それで、雨粒を、いち、に、さん、しー…』
『……』
『途中で飽きて、寝ました。』
『……』
『あれ?…聞いてる?』
『私の時間が止まってました。』




