睡魔のいる夏。3
それでは何故、スーちゃんはそのような
悪魔の曲を作曲したのか?
それは、
スーちゃんが作曲に使う電子計算機とは、
古の文明が残した、失われた科学の残り香。
つまり…ポンコツで、
作業中にフリーズしたり、
セーブデータが消えたり…
とゆーのはまだましなほうで、
行き先も告げずにフラっと旅に出てみたり、
そっぽを向いたままふてくされる、
公共の道路に謎の軍手を落とす、
等とポンコツの限りを尽くす。
スーちゃんは、
そのポンコツのレトロなデザインが気に入ったの
で、いわゆるジャケ買い。
不便ながらも使用し続けていたのだ。
『…みんな、ごめんなさい。
私、楽譜を渡す時に、ちゃんとみんなの分を
確認していなかったみたい…』
『それって…』
『入力ミスしちゃった…』
睡魔など、最初から存在してはいなかった。
『なあんだー』
『良かったー』
『もー』
サイレントサイレントの4人は、大喜び。
スーちゃんはみんなの楽譜に
『bpm=190』
と色えんぴつで記入した。
事件は……解決した。…
↑みたいに、『…』だと何かあるな?
と思うでしょ?今回は無いですので安心だね!
ーーーー
可愛らしい小さな植木鉢に
サイレントサイレントのみんなから
お土産にもらったチェリー。
それを見つめながらニコニコしている夢ちゃん。
…ただの入力ミス。
そんな笑い話みたいなちょっとした事から、
今回のような事件が発生してしまう。
ちょっとしたズレ。
本当に小さな小さな違和感。
『歌ちゃーん』
歌ちゃんが事件を振り返り、
難しい顔をしていると、夢ちゃんが呼ぶ。
『サイレントサイレントはじまるよー』
『あ、はーい』
ラジオからは、
夏フェスの様子が。
『…さあ、つづきまして
素晴らしい演奏を聞かせてくれるのは、
今、もっとも勢いのある4人組ガールズバンド…
サイレントサイレント!
曲は夏にピッタリの大ヒット曲
チェリ爆弾です!』
会場の熱気がラジオからも伝わる。
『それでは、はりきってどうぞ!』
ひなチュのカウント!
『ワン、ツー、スリー、フォー!』
チェリ爆弾が 夏に爽やかにはじけた!




